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ホーガン&ビショフ”スター&裏方”コンビを思わせるセガール大先生作品『リターンド・ソルジャー 正義執行人』

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 過去のヒット作の主演俳優と監督のコンビに例えて「○○黄金タッグ」などと表現しますよね。以前の『ベオウルフ』回では失敗例として触れましたが、今回(一応)ポジティブな用例としてイジりたいのが、S・セガール大先生の2014年度の新作『リターンド・ソルジャー 正義執行人』!

 特殊潜入任務中に女児を救えなかったトラウマから、ロシアで隠居生活を送っていた退役米国軍人アレキサンダー(大先生)。しかし、仲良くする隣人の女児が当時取り逃した武器商人チェンとその配下ウラジミールが率いるロシアンマフィアに拉致されたことから、トラウマを越えて正義の血が再び沸騰。悪党許すまじ! 正義執行の時来たれり!

 いわずもがな無敵のセガール拳が炸裂する無双展開ですが、本作の大先生は合気道より剣術メイン。ロシアが舞台で退役米国軍人なのに愛用の武器は長ドス(任侠映画のアレ)です。

 で、作中では女児の長兄が大先生の相棒になりますが、ここ数年、セガール大先生と”スター&裏方タッグ”的な相棒となっているのが、キオニ・ワックスマン監督。

 天海祐希の映画デビュー作『クリスマス黙示録』やスティーヴ・オースチン主演の『ザ・ハンティング』(本コラムで紹介済)など、主に低予算映画畑で活躍するキオニさん。
 大先生とのコンビは、2009年の『沈黙の逆襲』から始まり、映画計6作品(本作は5本目)、現在「セガール劇場」の名で地上波放送中のTVドラマ『TRUE JUSTICE』(製作は2010~2012年)でも計8話の監督(脚本も数本)に加え、製作総指揮を務めるなどまさに蜜月の仲。

 本作中の大先生はミッチミチのお髪(ぐし)より焼き海苔ばりのおヒゲの違和感が半端ないんですが、これを放置する辺り、かなりのイエスマン体質ですね!

 一方、プロレスで”スター&裏方コンビ”といえば、ハルク・ホーガンとエリック・ビショフのコンビ。ホーガンがWWFからWCWに移籍した当時の副社長兼現場責任者がビショフで、その後もホーガンを顔役にした新団体設立を計画したり、TNAでも徒党を組むなどリング内外で度々コンビを組む関係でした。

 ホーガンの影響下で小銭を稼ぐビショフと、大先生の影響下で珍作を量産するキオニさん。似てますよね? 似てます!

 テーマから外れますが、大先生本人より共演者の格闘シーンが増えてる気がする昨今、本作も相棒役のヴィクター・ウェブスター(テコンドー黒帯所持)が大活躍。車のフロントガラスへのブレーンバスターというハードコアなプロレス技まで披露しています。
 ちなみに、あのロック様の初主演作『スコーピオン・キング』の4作目では主演(共演にUFCのロイ・ネルソンなど)を務めており、セガール拳を観るついでに注目して損はない俳優さんですよ!

(文/シングウヤスアキ)

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