“コミュ障”でも“口下手”でも大丈夫!“しゃべらないコミュニケーション”

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“コミュ障”でも“口下手”でも大丈夫!“しゃべらないコミュニケーション”

 就職活動でも、仕事上でも、転職活動でも、どこに行っても求められる”コミュニケーション力”。私たちはコミュニケーションによって人生を大きく左右されていると言えます。しかし、「しゃべる技術」が注目を集めがちですが、実は「しゃべらない技術」の方が重要なのかもしれませんよ。

 『しゃべらない仕事術』(石田健一/著、クロスメディア・パブリッシング/刊)は、「出来る限りしゃべりたくない」「しゃべるのってしんどい」という内向的な人のためのコミュニケーション指南本です。著者の石田さんは、「人とのコミュニケーションが大の苦手」。しかし、メーカーの営業で売り上げ全国1位、広告・宣伝で数々の賞を受賞と、様々な活躍をしています。成功の秘訣となった”しゃべらないコミュニケーション”とは、一体どのようなものなのでしょうか?

■ムリに”話し上手”になる必要はない
 世の中にはびこる”コミュニケーション能力が高い=しゃべるのが上手な人”という既成概念によって、「誰とでもすぐに打ち解け、面白いことを言って笑いがとれるようになりたい」と思い込んでしまう人が少なくありません。しかし、人にはそれぞれに適したコミュニケーションの取り方があります。「コミュニケーション能力至上主義の風潮に合わせて、外向型のフリをしている”隠れ内向型”を含めれば、7〜8割の人は内向型にあてはまる」と石田さんは言います。本来の自分とは違う、おしゃべり上手な自分を演じることで、エネルギーを大量に消費して疲れてしまっている人、いるのではないでしょうか。
 本書では、”しゃべりたくない人”がストレスをためずに円滑なコミュニケーションをとるルールを様々な具体例を挙げながら紹介しています。今回はその中から2つご紹介します。

■会議はしゃべらないほどすぐ終わる
 繰り返し行われる会議や打ち合わせは、”しゃべりたくない人”にとってこれ以上ないほど苦痛な時間です。短時間で会議の目的が達成できれば、願ったり叶ったりですよね。出来るだけしゃべらない会議にするためのポイントは、”事前の行動”です。
 まず、会議の目的をはっきりさせ、ゴールを設定します。会議は何かの決定をする場であるにも関わらず、だらだらと時間だけ経過して何も決まらないことが多々ありますが、それは、事前のすりあわせができていないからなのです。ゴールにたどり着くためには周囲の理解と合意が不可欠なので、参加者の中で周囲の合意を得るために重要な人物、つまりキーマンを探し出します。
 そして、事前にキーマンに意見や提案を見てもらい、ゴールを共有するのです。すり合わせができていれば、会議は非常に楽になります。複数のキーマンがいる場合には「事前に複数の人と調整するのでは、結局たくさんしゃべらないといけないではないか」と思うかもしれませんが、四方八方から突っ込まれたときのことを考えてみれば、少々面倒でもキーマンと調整して味方につけることがどれだけ重要かわかります。
 事前の準備さえしっかりしていれば、ほとんどしゃべらずに短時間で会議を終わらせることも、夢ではありません。

■しゃべるストレスが半減するマンツーマン話法
 立食パーティーや大勢の人が集まる懇親会で、大人数を相手に話をしたり、一度にたくさんの初対面の人と名刺交換をしたりして、気疲れした経験はありませんか?出来る限りしゃべりたくない人にとって、そういった場はもっとも苦手とするものの一つと言ってもいいでしょう。
 そういう場では「もっと話がうまくできれば・・・」と話し上手な人に対する敗北感を味わってしまうものですが、実際にはムリをしてしゃべる必要はないのです。
 まず、パーティーなどの場でも、マンツーマン会話に持ち込み一度に一人ずつとの会話を試みることです。”しゃべりたくない人”は、何人かの中にいて周りが話しているのを聞いているだけの方が気持ちが楽だと思いがちですが、それでは他の人に何も印象を残すことが出来ません。せっかくパーティーや懇親会に参加したにも関わらず、新しい人脈を作ることもできず疲れ損になってしまいますよね。
 マンツーマンの会話は、その人と深い関係を築ける場合が多く、大人数を相手に無理して話をするよりもはるかに効果的です。複数の人との会話はエネルギーの消費量が高くなるのでできるだけ避けて、マンツーマンの会話でエネルギーを節約しながらも、個々に関係を深めるスタイルをとることで、自分のペースで会話をしながら人脈を広げることが出来るのです。

 どうでしたか?”しゃべりたくない人”でも、自分にムリをさせるのではなく、「行動」や「視点」を工夫することで、秘めたる影響力を発揮することが出来るのです。”話し上手”を目指すのはやめて、”しゃべらない技術”を身に着けてみませんか。
(新刊JP編集部)


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