これから先、夫婦共働きは不可欠! 仕事と子育ての両立を成功させるには?

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これから先、夫婦共働きは不可欠! 仕事と子育ての両立を成功させるには?

 少子化が進む日本。国立社会保障・人口問題研究所の2012年1月の推計によれば、日本の総人口は2048年には1億人を割り、2060年には8674万人になるとみられています。人口の減少は日本の生産性を下げることにつながるため、少子化対策は急務となっています。

 ところが、そこに重なっているのが不況と深刻な生活不安です。
 子どもを育てるにはお金がかかるといわれていますが、その額は、大学を卒業するまでの22年間で約3000万円。もちろんどういった進路を選ぶかにもよりますが、一般的にそのくらいのお金がかかるとされているのです。
 しかし、近年の不況によって、デフレが進み、サラリーマンの給料は減るばかり。1997年は467万円だったサラリーマンの平均年収は、2013年には414万円まで減っています。さらに雇用は安定せず、正社員だとしても定年まで働ける保障はなくなっています。

 こうなると、どうしても検討せざるを得ないのが「夫婦共働き」。平成4年に初めて雇用者の共働きの世帯数が男性雇用者と無業の妻からなる世帯数を上回り、平成13年以降、その差は大きくなるばかりです。
 「保育園を考える親の会」代表で、保育や仕事と子育ての両立の現場について詳しい普光院亜紀さんは、『共働き子育てを成功させる5つの鉄則』(集英社/刊)の中で、その背景に「子どもを育てるという長期的事業を考えれば、共働きの両輪走行の暮らし方のほうが安心感」があると述べ、「もはや共働きを躊躇している場合ではないというのが、きわめて一般的な判断になってきた」と指摘します。
 さらに、「103万円のカベと130万円のカベ」と言われる、税金や年金の制度も見直される方向にあるといわれる今、経済的な面から見ても、「共働き」への流れは早くなっているのです。

 では、共働きで家族が安定して暮らしていくようになるためには、子育てと仕事をうまく両立するためには、どうすればいいのでしょうか。『共働きを成功させる5つの鉄則』(集英社/刊)は5つの“鉄則”を挙げています。

鉄則1:共働き子育ては「おトク」
鉄則2:噂に流されない「保活」術
鉄則3:子どもの「就学前教育」対策
鉄則4:ふたりで成功させる「両立生活」
鉄則5:復職後、困ったときは「助っ人」を頼め

 鉄則1では、経済的な面からの共働きのメリットを紹介しています。
 特に焦点になるのが「保育園」の確保です。
 親が働いている間の子どもの保育をしてもらうためのコストを計算したとき、ベビーシッター会社に1時間2000円、1日10時間で頼んだ場合、20日の勤務で1ヶ月40万円ものお金がかかることになります。これは普通のサラリーマンではとても負担できません。
 やはり、保育園に子どもを預かってもらうことが経済的にベストということになるのですが、やはり国の認可をもらっている「認可保育園」に入れたいところ。しかし、多数の応募が集まっており、入れるまで時間がかかることもあります。
 保育園に入るまで待つとなると、母親の復職が遅れてしまい、家計に不安が出てきてしまいます。本書では、こんなときどうすればいいのか、保育園の仕組みを学びながら読者がより良い選択を取れるようにアドバイスしてくれます。

 本書はこれから子どもをつくろうと考えている夫婦や、もうすぐ子どもが生まれる予定の夫婦にとって心強い一冊といえるでしょう。
(新刊JP編集部)


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