ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

『地球の歩き方』初のコミックエッセイは台湾!出版秘話を語る [前編]

DATE:
  • ガジェット通信を≫

コミックエッセイのための物撮りをする女ふたり

昨年『恋する旅女、世界をゆく―29歳、会社を辞めて旅に出た』で作家デビュー。TRiPORTでもインタビューさせて頂いた小林希(のぞこ)さん。

2015年1月30日には『女ふたり 台湾、行ってきた。』をのぞこさんと8年に渡るお付き合いのある人気主婦ブロガー・カータンさんとの共著で発売。増刷が発売3日目で決まるなど、好評のようです。なぜ今回、「台湾」を取り上げることになったのか? そして取材中の裏話は? ご本人直撃インタビュー第3弾をお届けします。

実は元々、台湾には興味がなかった?

—この本を出すことになったきっかけは?

かれこれ8年の付き合いのある人気主婦ブロガーのカータンが、もともと台湾に長く住んでいました。ご両親も台湾に20数年間も住んでいたのですごく台湾に詳しいんです。日本に帰ってきてからもよく台湾に行っていたようで、旅行から帰ってくるたびに台湾の良さをプレゼンしてくれるんです(笑)。ただ、私にとっての台湾の印象って、一度学生の時に行ったことがあるのにも関わらずほとんど記憶がないんです。とくに最近は一人旅が多くて、それも近場ではない様々な国に乗り込んでいくことが多いので、台湾に行きたいとは思いもせず…。そんなとき、カータンが、「あなたはいつも一人旅だから。あたしがいれば台湾も楽しいわよ!」と誘ってくれて、「たしかに楽しいかも」と好奇心が湧いて一緒に行くことにしたのがきっかけです。

—その「女二人旅」は新鮮でしたか?

台湾の面白さを味わいながらも、私は台湾でのカータンの姿を見るのが楽しかったですね。

ポーズを決めあう女ふたりの一コマ

—のぞこさんが担当されている「写真」ですが、そのスポットやシチュエーションにとけ込むような「なりきる」ポージングが多くて面白いです(笑)。やはり旅先では、「なりきる」ことで楽しめるのでしょうか?

改めて聞かれると、恥ずかしいですね(笑)! はい、台湾では、なんとなくその場所を紹介する誌面のでき上がりのイメージがあって、ポージングはそれを体現している感じです。
普段の旅でも、かなりはじけているので「誰が撮ってるの?」って言われることが多いです。実は周りの観光客やその街や宿で出会った旅人に撮ってもらっています。え、迷惑ですか(笑)? でも、一枚も自分が映ってない旅というのもあります。極端ですよね(笑)。

—行くスポットは事前に目星をつけたんですか?

「これとこれは絶対する!」と決めて行った場所もありますし、その場の流れで行った場所もあります。グッズなどの物撮りも全部現地でしたので、結構きつきつのスケジュールで動いていました。ご飯の写真を撮るときは、カータンに「はやく撮って! ご飯が冷める!」なんて言われながら(笑)。

レトロな街でシャッターを切り続けてしまう

—内容を拝見していると、これはお二人じゃないと起こらないだろうということもありましたね(笑)。

これはAmazonにも載っていますが、「担当編集から言い訳とお詫び」ということで「カータンのカータンによる小林希のための旅本であり、ガイドブックではございません。」というコメントがあります。「そんなこと言っていいの!?」って驚きましたが、いいらしいです(笑)。たしかにガイドブックではないけれど、「台湾って面白そうだな」とか、「楽しいことができるな」って行ったときのシミュレーションができたり、興味を持ってもらえる本だと思います!

『地球の歩き方』初のコミックエッセイ

—どういう方に手に取ってほしいですか。

台湾に興味ある人はもちろん、私のように「台湾って面白いの?」って、あまり興味のなかった方にはぜひ読んでほしいですね。今回は担当編集の方が、『地球の歩き方』が出す初めてのコミックエッセイということで、200冊くらいコミックを読んで研究してくださったんです。デザイナーさんも前からお世話になっている大好きな方で、そして何より凄いのはカータンがこれまで一度も書いたことのない「漫画」を描ききったということです! みんながすごく頑張ったので、出版を迎えられたことは受験に合格したような感じだと目をウルウルさせながら今でもみんなで話しています。全員で頑張って楽しんで作っている感が誌面にも出たことがとても嬉しいです。本は、表に出るのは著者の名前だけれど、みんなで作るものなので。良いものができたという確信を持って世に出すということが私にとってすごくハッピーでした。その気持ちが読んでいる方にも伝わると嬉しいです。

(同書ではフォトスタジオで”台湾の大物女優”や”ピンクフェアリー”になりきっての撮影に臨んだり、占いの館で今後の人生を占ってもらったり、イケメン衛兵の様子を追いかけたり、夜市に繰り出して名物・臭豆腐にチャレンジしたり、マッサージを体験したり、郊外の街に繰り出したりと、8つのストーリーが展開されています。カータンさんによるコミックと、のぞこさんによる写真・エッセイが交互に構成されており、それぞれの視点からの「台湾」を感じることができます。本の後半にはグルメやお土産の情報もまとめて掲載されているので「何を食べよう」「何を買おう」と現地でふと思った時には、ぜひご参考に。)

大好きな夜市にて

—のぞこさんご自身も、「また台湾に来たい」って思いましたか?

もちろん! よく笑ったし、短いスケジュールだったので、なおさら凝縮して色んなことがあり、印象に残っています。美容など、女子の欲求を埋めてくれる、叶えてくれることがたくさんあって楽しかったし、幅広い世代の女性が楽しめるのが台湾だなと思います。気が付いたら、世界のどの国にもない台湾の独特の魅力にどっぷり浸かっていました。

ー発売後、サイン会も行われたそうですね。

カータンと、東京で2月11日に実施しました。まず私は人前にでて話すのが本当に苦手なんです。びっくりされますが、すごく緊張する。開始3分前からの心拍数、猛ダッシュ並みでした。でも、カータンはその逆話すのが大好きで、とても上手で面白い。なのでサイン会はカータンに「ずっと話していてくださいね!」と言っていました。笑
実際、カータンのトークが大盛り上がりで、私も一緒にすごく楽しんでしまいました。
あ、それから、だいたいにおいて「カータンが泣いて、のぞこは泣かない」が定番で、本にでてくる最後のエピソード、十分の天燈もそうでしたが、サイン会でもそうなりました。「ほんと、のぞこは泣かないよね!」って言われますが、人前で泣いたらだめって男の子みたいに育てられてきたんです!(嘘)
ー読者の方と直接お話された中で、印象に残っていることはありますか?
サインをする時間、読者の方とお話できたのですが、私には……「のぞこさん、私も港がみつかりません!」とか「港がみつかるといいですね」とかでした。はい、がんばります!(詳しくは本で……涙)
あと、お土産をくださったり、「がんばってください」の声をかけてくださったり、『恋する旅女、世界をゆく』の本を持って来てくださった方もいて、感激しました! 歩き方のスタッフさんの目を盗んでサインさせていただきました(バレてたけど)。
ー長年のおつきあいでもあるカータンさんと一緒に、というのも感慨深いんじゃないですか。
もちろんです。今回の共著ということで、制作にあたっては、さきほどの泣く、泣かないの話のように、私はもともと彼女の担当編集だったのもあって、役割分担という意識はすごくしました。ただ、とにかく漫画を描ききったカータンには感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。漫画のストーリィを考えるまでは一緒にできても、その後の清書は彼女にしかできないし、一番大変な作業ですから。
また、そのカータンに嫌われ、憎まれながらも(制作時だけ)出版へと導いた担当編集さんには頭があがりません! そして今は営業の方、一緒に書店まわりをしてくださるプロモーションの方、手作りポップをすぐに置いてくださる書店員さんなどに支えられながら、多くの方に手にとってもらえることを願っております!

—後編では、このコミックエッセイの今後の構想や、のぞこさんが執筆を通して伝えたい旅の醍醐味について伺います。
(次回に続く)

[前編]「恋する旅女、世界をゆく―29歳、会社を辞めて旅に出た」小林希さん – 全てをリセットして旅に出た理由
[後編]「恋する旅女、世界をゆく―29歳、会社を辞めて旅に出た」小林希さん – 旅の心得とこれからの計画

[小林希(こばやし・のぞみ):1982年生まれ、東京都出身。立教大学卒業後、サイバーエージェントに入社。アメーバブックス新社に出向し、多くの書籍を編集した後、2011年12月27日に退職。その日の夜に、一眼レフカメラとバックパックを背負い世界一人旅に出る。
「人生は旅とともにある」「旅は人生そのもの」が自分の大切な生き方。旅はスタンプラリー的ではなく、ゆっくり、じっくり、猫と戯れながらがモットー。著書『恋する旅女、世界をゆくー29歳で会社を辞めて旅に出た』(幻冬舎)、『女ふたり 台湾、行ってきた。』(カータンと共著)(ダイヤモンド社・2015年1月刊行)
Web連載「恋する旅女、世界をゆく~世界中に友達1000人できるかな」(幻冬舎PLUS)
]

写真ブログ「地球に恋する
個人ブログ「のんトラベル――恋する旅女、世界をゆく

(聞き手・構成:市來孝人)

台湾の旅行記

✳︎Kayo「住むように過ごす旅・台湾
✳︎Junpei Hazama「台湾をヒッチハイクで一周してみた。台北〜台中編

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP