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閉店しない「閉店セール」違法性は?

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閉店しない「閉店セール」違法性は?

いつまで経っても終わらない「閉店セール」

長期間、あるいは何度も閉店セールをしているお店を見かけたことはありますか?私の生活圏では割と頻繁に見かけますので、「あの店また(まだ)やってるわ」と思っていました。

私自身、このような閉店セールについて軽く捉えているのは、「普段より高かろうが安かろうが、今、目の前の値札についている値段が高いか安いかの問題」と思っているからだろうと思います。

「閉店セールと言われれば安くなっている」と誤認する人は約6割

しかし、景品表示法という法律では、事業者が、商品・サービスの価格などの取引条件について、一般消費者に対し、「実際のものよりも著しく取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認されるもの」であって、「不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められる表示」(有利誤認表示)を禁止しています。

「閉店セール」というものは、一般的には、「普段より安い」というイメージが定着しています。先日、「閉店セール」について立教大学法学部の学生たちが実態調査を行ったところ、「閉店セールと言われれば安くなっている」と誤認する人は64%に及ぶことが判明しました。

景品表示法違反となることもありえる

よって、閉店する予定がなかったり、あるいは閉店する時期が確定していないのに長期間にわたり「閉店セール」を行っている場合には、あたかも「『今だけ特別に』値引が行われている」という誤認を与えるものとして、景品表示法違反となることもありえます。

このように、目の前にある商品の「現在の価格」の表示にウソはないとしても、実際にはそうではないのに、「今しかその値段で買えない」と思わせる表示をしてはいけない、ということになっています。

「閉店セール」に関わらず、そういった表示をしていないか、事業者は今一度見直してみてください。

(佐々木 伸/弁護士)

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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