自然現象やことわざで天気を予想する「観天望気」が役立つ! スズメが早朝からさえずると晴れる

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「綺麗な夕焼けは翌日晴れ」
「暑さ寒さも彼岸まで」
「ツバメが低く飛ぶと雨」

どれも一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか。こうしたことわざをはじめ、自然現象・動植物の様子や行動などから天気を予測することを、観天望気(かんてんぼうき)と言います。

・いざという時に役立つ観天望気
いまやスマートフォンから天気予報サイトを検索すれば、すぐにでも精度の高い予報を知ることができますが、たとえば電波状況が悪い場所や車の運転中などに外の様子から天候予測することができれば、いざという時に役立つかもしれません。観天望気は季節や地方によって特徴が異なりますが、日ごろの暮らしの中で一般的に見かける可能性が高いものをご紹介しましょう。

・飛行機雲がしばらく残っている時は雨が近い
空を見上げると、一筋の飛行機雲が。先端を飛ぶ飛行機からすーっと長く伸びていて、しかも時間的にもしばらく残っている。そんな時は、雨が近いかもしれません。

・すぐ消える場合は晴れが続く可能性大
晴れている時は、上空の湿度は低く、雲そのものができにくい状態。つまり、飛行機雲がすぐに消える場合は、晴れが続く可能性が高いと言えます。レジャーや旅行の最中に空を撮ることは多いと思いますが、そんな時は飛行機雲に注目してみましょう。

・日がさ月がさは雨
太陽や月の周りに、薄く白い光の輪が出ていることがあります。時には黄色い光の輪のこともあるでしょう。この太陽の周りの輪を“日がさ”と呼び、月の周りのそれを“月がさ”と呼びます。これは巻層雲と呼ばれるうす雲が出ると起こる現象。低気圧や前線が近づくと現れることが多く、天候悪化の前兆とされています。翌日は傘が必要かも。

・スズメが早朝からさえずると晴れ
身近な鳥の代表格スズメは、人間社会とともに共生する“シナントロープ”と呼ばれる動物。それだけに、スズメの行動は観天望気の恰好の対象となります。早朝からスズメがチュンチュン鳴いている日は晴れるとされているので、大切な予定がある日は早起きして観察してみてはいかがでしょう。

・朝もやの昼日和り
早朝に里山や田畑を通ると、朝もやが発生していることがあります。夜の間に天気が良い場合は、放射冷却と呼ばれる現象などによって地面が冷やされて霧ができます。それが朝もやとなって立ち込めているわけですが、その日も晴れが続く可能性が高いです。早朝は晴れているのに、目に見えている範囲はガスっている感じ。陽が昇るとともに気温が上がり、もやが消えていきます。

・太平洋側は「春海秋山」で日本海側は「春山秋海」
太平洋側では春は海(南)で秋は山(北)を、日本海側では春は山(南)で秋は海(北)の天気を見ることで、その後の天気を予測できるというもの。地形や気圧配置にはよるものの、春は太平洋高気圧による影響が高く、秋からは大陸の高気圧の影響を受けるため。春南秋北とも言います。

そういえば昨秋、岐阜県の大垣市にある時地区で、まさにご当地観天望気を体験しました。宿泊先の部屋にけっこうな数のカメムシが入ってきており、それを見た地元の方が「この冬は寒くなりそうだ。雪が多くなるかもなあ」と。その土地に言い伝わる観天望気から、日本各地の風土の面白さに気づかされる思いでした。

詳細を読む: バズプラスニュース Buzz+ http://buzz-plus.com/article/2015/02/18/weather-forecast/
執筆: 大内征

大内征
自由大学「東京・日帰り登山ライフ」キュレーター。loca-rise production代表。“低山トラベラー”として100人を超える登山コミュニティを主宰。地方自治体や地域NPOとともに自然・文化をテーマにした地域課題の解決に取り組んでいる。「PEAKS」「ランドネ」等の登山誌寄稿や広報誌・ビジネス誌に連載を持つライターとしても活動中。

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