パートナー連合プログラムでパワーアップしたチームが成果を披露! KDDI ∞ Labo 7th DemoDay開催
「KDDI ∞ Labo」第7期の成果を発表する「KDDI ∞ Labo 7th DemoDay」が、1月27日開催された。2014年9月にスタートした第7期プログラムの締めくくりとなるイベントだ。

前期に引き続き、まだ世の中に出ていない新しいアイデアを具現化するという意味を持つ「0→1」というキーメッセージの下で実施された今期のプログラムからは、KDDIに加えて、さまざまな業種のパートナー企業13社がアセット、ノウハウを提供する「パートナー連合プログラム」による支援が行われている。また、それぞれのチームに対して、KDDI社員のメンターだけでなく、パートナー企業の中からメンタリング企業1社が付き、より深いコミットメントを行った。
DemoDayでは、参加5チームによる成果発表が行われた。各チームの発表と、メンタリング企業からのコメントを紹介しよう。
Sakaseru(株式会社goal 代表:西山祐介氏) Bloom with Tech賞
メンタリング企業:プラス株式会社

“Sakaseru”の成果発表をする株式会社goalの西山祐介氏と小尾龍太郎氏
イメージカラーとフラワーデザイナーを指名して、ヒアリングシートとチャットによるコミュニケーションで、オンリーワンの「花(フラワーアレンジメント)」を注文できるサービスを提供する。西山氏は「花は思いを込めることでオンリーワンの贈り物になる。それを形にするのがフラワーデザイナー。花とITとロジスティクスを一つにすることで感動を届けたい」と語った。プレゼンテーションでは、このサービスを利用して結婚記念日のための花をフラワーデザイナーであるローラン・ボーニッシュ氏に注文した顧客が、サプライズで妻に花を贈る演出で盛り上げた。1月27日からサービスを開始している。
メンタリング企業、プラス株式会社の伊藤羊一氏は、このチームを支援した理由を「彼らに気合いが入っていたから。必ず化けるサービスだと思った」と説明。プロジェクトの3カ月間は、「壁打ちの壁となってコンセプト、仕組み固め、UX設計など、あらゆるチェックをサポート」「考え方のレクチャーや物流センター見学などのスキル・ノウハウ提供」「知人や家族に花を贈って実験台になる」という3つの支援をしてきたことを紹介した。
Ingram(株式会社アドクオリティ 代表:松田総一氏) New Lifestyle賞
メンタリング企業:株式会社セブン&アイ・ホールディングス

“Ingram”の成果発表を株式会社アドクオリティの松田総一氏
「芸能人が着ていた服や、すれ違った人が持っていたバッグなど、いいなと思っても名前がわからなくては、それが何かを探せないのが今の検索システム。Ingramは、ものにかざすだけで、それが何かを判別し、関連する情報を検索表示する、新しい検索システムです」と、代表の松田氏。ものの判別には独自開発の人工知能を用いる。精度の肝となるのが、大量のデータをいかにして人工知能に学習させるかだが、Ingramではユーザーが使ったデータを1カ所に集めることで学習を深化させる自律学習型エコシステムを利用する。「エコシステムの確立で、検索の新たなスタンダードづくりを目指す」と意欲を見せた。
メンタリング企業の株式会社セブン&アイ・ホールディングスの畑 知志氏は、「彼はこのプログラムを通じて人工知能は世界を変えると言い続けてきた。写真を撮れば目の前にあるものが何だか分かる、彼の技術は近い将来検索のスタンダードとして、インターネットの世界をより便利にするのではないか」とコメント。プロジェクト期間中に、グループ会社のニッセンと連携し、サービス構築のための商品データを提供している。