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谷垣健治氏ら日本が世界に誇るアクション監督軍団が有楽座閉館で『プロジェクトA』を語る

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谷垣健治氏ら日本が世界に誇るアクション監督軍団が有楽座閉館で『プロジェクトA』を語る

2月27日をもって閉館するTOHOシネマズ有楽座で開催中の特別上映イベントの第3週目、2月15日(日)にジャッキー・チェンの『プロジェクトA』が上映され、日本が誇るアクション監督、谷垣健治と下村勇二、さらに坂本浩一が登壇し超貴重なトークショーが行われた。

有楽座の閉館記念として行われた『プロジェクトA』のリバイバル上映だが、数々の作品でアクション指導を行ってきた監督たちにとっても思い入れの強い作品のようで、予定時間を大幅にオーバーし熱の入ったトークが展開された。

<香港動作特技演員公會>に所属する唯一の日本人であり、最近では『るろうに剣心』シリーズの殺陣が絶賛された谷垣監督、『GANTZ』『図書館戦争』といった大ヒットシリーズのアクションを手掛ける下村監督、そして海外で『パワーレンジャー』シリーズを手がけ国内でも数々の戦隊ヒーローアクションを世に送り出してきた坂本監督いわく「日本のサモ・ハン、ジャッキー、ユン・ピョウですから(笑)」という倉田アクションクラブ出身の3人が揃った貴重なトークは、谷垣の「こうやって劇場で観直すと色んな発見があって、すごく楽しかったですね」というコメントからスタートした。

下村が「いま観ても”新しい”ですよね。熱量がすごい」と同調すると、坂本も「ほんと元気になりますよね。観た後に自分がなんでも出来るような気になる」とジャッキー作品に漲るポジティブなエネルギーを強調。谷垣の「落っこちたくなりますよね(笑)」という発言に続いて、坂本が「そう思っちゃった人がここにいる3人(笑)」と早速、会場の笑いを誘っていた。

「時計台から落ちるシーンの高さは56フィート(約17メートル)らしいですよ。あと、幌(ほろ)が真ん中で破れるようにマジックテープで貼ったとか」と近年のインタビューからの裏話を谷垣が披露すると、下村と坂本も「ちょっと失敗してるくらいが面白いんですよね。高さはスゴいけどシンプルに落ちてる…まあスゴいんですけど(笑)」「ジャッキーって他の技も含めキレイすぎないのが逆に味になってて、そこが彼のアクションの良いところですよね」と、ジャッキー愛あふれるトークに続き、話題は”リアルな格闘技を取り入れた近年のアクション”へ。

「実は30年以上も前の『プロジェクトA』の削除シーンにそういう要素がある」ということで、そのシーンを実際に鑑賞してみると、ジャッキーとユン・ピョウによる畳上でのファイトシーンは関節技なども取り入れており、確かに近代的。谷垣いわく「(削除されたのは)時代が早すぎたのかな? この作品がスゴいのは、スタントひとつに集中して徹底してるところじゃないかと思ってて。そこに、バスター・キートンとかハロルド・ロイドに影響されたサイレント映画チックな部分も活かしてる」とのことで、坂本も「当時の他の作品を観てもこういうシーン無いもんね。やっぱり”ちょっと違うからやめておこう”ってなったのかな」と当時の背景を踏まえ熱く推測した。

さらに、いま観ても壮絶なスタントの数々に「若手スタントマンがたくさん集められたらしいですけど、”何やらされんだ!?”って嫌だったと思うんですよ(笑)」と谷垣が笑うと、坂本は「最近はそこまでやりたがる若い子も少ないですからね。うちらが若いころって何でもやりたがったじゃない?」と自身を振り返り、最年少の下村も「この作品ってノーマットで落ちるところまで見せてますしね。もっと前の『ヤングマスター』って、そこまでの大スタントは無いんですよね」と過去作トークが白熱。「『ヤング~』は”ひとり香港映画の歴史”」「当時の”3大リアクション”は、背落ち・バク宙崩れ・きりもみ」などなど、3人で大盛り上がりした末に、坂本が「…皆さんこんな話聞いて楽しいですかね?(笑)」と会場の笑いを誘った。

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