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世界トップの「ショコラティエ」

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昨年10月の「サロン・デュ・ショコラ パリ」。小山進は自身3度目となる最優秀ショコラティエ賞を受賞した。名実ともに、世界トップのショコラティエであることを実証した彼だが、その視線はさらに上を向いている。

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「人生は生涯、自慢話の記録更新。その自慢話が古かったらダサいでしょう。しかも、僕の仕事はその自慢話で人を喜ばすこともできる。だから、コンクールに出す新しいショコラを考えるにしても、パッケージひとつにしても、妥協はしたくない」

そんな思いで生み出される美しいショコラたち。そこには、職人として、そして日本人としての強い自負が込められている。

「日本人の味覚のレベルって、じつは高すぎるくらい高いんです。だから、ふだん日本で仕事をしている僕らが自分の最先端をぶつけてしまうと、高度すぎてコンクールの審査員には理解できないものになってしまう。世界で勝つには新しい感覚だけでなく、そこに分かりやすさを融合させる必要があります」

世界を肌で知る男は、若い世代へ向けてこんなエールを送り続けている。

「今の時代のグローバル化というのは欧米諸国から何かを学ぶことではありません。世界なんて何も教えてはくれないですよ。若い人には今のうちから専門的な力をしっかり磨き、日本の丁寧な仕事ぶりや美意識などを“逆に世界に教えてやる”くらいの気持ちでいてもらいたいですね」

小山 進
Susumu Koyama
1964年、京都出身。「スイス菓子ハイジ」の本店シェフパティシエを経て、2003年「パティシエ エス コヤマ」を開店。支店は出さず店頭販売だけで1日1600本を売る「小山ロール」は、1本売りロールケーキの火付け役に。著書に『心配性だから世界一になれた』(祥伝社)など。

榎並紀行(やじろべえ)=取材・文
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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