闘会議の自作ゲームエリアでアドバイザーに! 天才クリエイター・中村光一氏を直撃

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 ゲームの祭典「闘会議2015」の「自作ゲームエリア」に、自作ゲームをプロのクリエイターに見てもらえるブースが設置された。株式会社スパイク・チュンソフト代表取締役会長の中村光一さんもアドバイザーとして、持ち込まれた自作ゲームに対しフィードバックを行った。

闘会議の自作ゲームエリアでアドバイザーに! 天才クリエイター・中村光一氏を直撃

 中村さんといえば、高校3年生のときに人気ゲーム『ドアドア』を制作し、大学時代に会社を設立。その後『ドラゴンクエスト』シリーズや『かまいたちの夜』など、数々の大ヒット作の開発に携わってきたゲーム界の大物。

 そんな伝説のゲームクリエイターである中村さんに、自作ゲーム持ち込み企画終了後、インタビューを行った。

 中村さんが自作ゲームについてアドバイスするのは今回が初めて。「これが仕事だとアドバイスというより、議論を交わす”業務”になってしまうと思います(笑)。初めての経験で面白かったですね」と笑顔で感想を話した。

闘会議の自作ゲームエリアでアドバイザーに! 天才クリエイター・中村光一氏を直撃

 持ち込みブースでは自作ゲーム制作者4名と話し、うらやましく感じたという。

 「僕も高校生の頃からゲームを作り始めて、もちろん作りたいものを作ってはきましたが、やっぱり『たくさん売れるものを作ること』を目指すことになります。内輪ウケを狙ったり、いい意味で独りよがりなことに挑戦したかったりしても、我慢しなくてはならないわけです」

 中村さんは、現在のクリエイターが自作ゲームを作る環境は恵まれているとも語る。中村さんがゲームを作り始めた80年代はネットが普及しておらず、自作ゲームをプレイしてもらうには商品化するしかなかったからだ。

 しかし今ではネット上にアップすれば遊んでもらえて、面白ければ口コミ効果で話題性も高まる。「最初は気負いなく始めて、徐々に活動を広げていける環境はステキですよね」と中村さん。

 さらに、ネット上ではプレイした人からすぐに感想が届くというメリットもある。「昔は売れた本数でしか評価されないのが基本でした。『こんなに仕込んだアレは面白いと思ってもらえたかな?』といつも考えていましたよ」と振り返る。

 「中にはファンレターをくださる方もいますがごく一部。『ドラクエ』はあんなに売れたけど(※中村さんが開発を担当した5作目までの累計販売本数は約1355万本)、少なくともファンレターの数は自分たちが十分目を通せるくらいでした。それに比べるとネット上で気軽にメッセージを受け取れるのはうらやましいですね」と『ドラクエ』時代の裏話も明かしてくれた。

 最後に、ゲームクリエイターを目指す人たちへ「今は環境的には恵まれていますから、まずはゲームを作ってみて、どんどんネットにアップしてみるといいと思いますよ」とエールを送った。自作ゲーム制作者だけでなく、アドバイザー側にとっても刺激的なイベントになったようだ。

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