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就活現場 「東京五輪、あなたならどうする?」質問が頻出中

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 就職活動が実質スタートしている。採用企業の面接で、「オリンピック」がキーワードになっているという。どういう質問なのか。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が解説する。

 * * *
 いま、就活で、じわじわと存在感を増しているキーワードがあります。それは「オリンピック」です。2020年の東京オリンピックまであと5年。これが、就活の選考で頻出しているようなのです。

 2016年度新卒、現在の大学3年生の代から就活時期が繰り下げになり、大学3年の3月から採用広報活動が開始され、大学4年の8月に選考活動が開始となります。日本経団連の「採用選考に関する指針」が定めたものですが、予想通り、順調にこの申し合わせは破られています。もともと経団連加盟企業に対するものであり、法的拘束力はないものですし、解釈も各社に任されているものですからね。

 すでにベンチャー企業から内定が出た、なんていう声もありますが、これもまあ、想定の範囲内です。放送局など、一部の大手企業でもエントリーシートの受付が始まっています。いや、もう受付を終了した企業もあります。

 そんな中、すでに早期型の選考に参加している学生数名にヒアリングしたのですが、「どの企業でもオリンピックのことを聞かれる」とのこと。エントリーシート、面接などでやたらと聞かれるそうなのです。例えば、「入社したら、オリンピックにどう関わりたいか」など、オリンピック×その企業×やりたい仕事というタイプのものや、「オリンピックで日本のメダルを増やすには」など発想力や、ビジネスセンス、論理的思考力などを問う質問です。

 皆さんはどう答えますか?2016年度採用では、オリンピックに関する質問は出るものだと思って対策をしていた方がいいですね。

 もっとも、この「オリンピック」に関する質問はすでに2015年度新卒(現在の4年生の代)から盛り上がりを見せていました。HR総研の『2015年新卒採用徹底解剖CD-ROM』に収録されているコメント集から、エントリーシート、グループディスカッション、面接などで出たオリンピック関連の質問をまとめてみました。企業名は、特定できる分だけ明記します。就活生の皆さん、参考にしてみましょう。社会人の皆さん、あなたならどう答えますか?

◯2015年度新卒、オリンピック関連の質問例
※企業の公式発表ではなく、学生のコメントをもとにしたものです。
出所:『2015年新卒採用徹底解剖CD-ROM』(HR総研)より常見作成

【エントリーシート編】

■講談社
東京オリンピック開催の2020年、あなただったら当社でどんな企画を考えますか。雑誌の特集、新刊本、既刊本の売り伸ばし、販促キャンペーンなど、できるだけ具体的に書いてください。

■テレビ朝日(IT・技術・美術)
2020年の東京オリンピックに向けて、テレビ放送はどう変わっているでしょうか?また、どんな放送なら見たいと思いますか? 新技術についての展望を書いてください。〔100~150字以内〕

■東武鉄道
2020年に東京オリンピックが開催されます。あなたならこのチャンスを活かして東武鉄道・東武グループを発展させるために、どのようなことに取り組みますか。

【グループディスカッション編】

・東京オリンピックに向けて、あなたは日本気象協会のプロジェクトチームの一員として1開催前から行えるもの、2開催中、3開催後にも利用できるようなビジネスプランを提案してください(日本気象協会:議論2時間+模造紙作成30分+発表4グループ30分)

・東京五輪で、ロンドン五輪の日本代表獲得メダル数の3倍のメダルを取るにはどうすればいいですか?(ディー・エヌ・エー)

・2020年東京オリンピックが、日本に与える「デメリット」は何ですか(ミズノ)

・東京オリンピックでの新種目を考案してください。

・うちの会社を東京オリンピックで知ってもらうためにどうしますか?

・オリンピック開催と共に会社が実行できる新たな事業を考えてください。

・今後日本で行われる東京オリンピックで開催までにすべきことは?

・東京オリンピックを成功させるためには?

・日本が東京オリンピックで金メダルを最も多く取るための方法は?

・日本のオリンピックに向けて新しいビジネスを考えてください。

・2020年のオリンピックで日本のメダルを倍にするには?

・2020年の東京オリンピックに向けてその会社がやるべきことは?

【面接編】

・自分をオリンピックの競技と結びつけてアピールしてください。

・注目しているオリンピック競技は何ですか。

・冬季オリンピックの中で、自分を種目に例えるとなんですか。

・弊社が五輪種目のスポーツをサポートしたいと思います。どの競技をサポートしますか?

 分かっているだけでも、これだけあります。他、オリンピックにかぎらず、2020年関連というものも、かなりありました。2020年という数字はともかく、自分や企業の5年後、10年後くらい先を考えるという質問はよく出る質問ですからね。

 オリンピックネタに限らず就活全般に言えることですが、単に感情論や、ウケ狙いではなく、その企業や業界、社会、顧客、株主、従業員に与える影響は何か、メリットとデメリットは何か、環境の変化、リスクなども意識しつつ、考えたいところです。

 大企業を中心に、オリンピック関連の部署も立ち上がりつつあり、「関連部署に異動しました」なんていう話もボチボチ聞こえてくるようになりました。友人たちとの会話でも「5年後の東京オリンピックの時に、関連したどんな仕事をしているか」ということが話題になり始めました。

 競技場をどうするか、交通インフラや宿泊施設をどうするか、その頃の世界は平和なのか、ちゃんと実行されるのかなど諸々の懸念点がありますが、就活生の皆さんが斬新かつ説得力のあるプランを考え、さらにそれが少しでも5年後、実現したらいいなと祈っています。


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