伝説のバンド「ブルーハーツ」愛され続ける理由とは

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伝説のバンド「ブルーハーツ」愛され続ける理由とは

J-WAVE 平日(月~木)昼の番組「BEAT PLANET」のワンコーナー(BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA)
(ナビゲーター:亀田誠治)。2月4日のオンエアでは、今年結成30周年を迎える
「THE BLUE HEARTS」の愛され続ける理由に迫りました。

今年は「THE BLUE HEARTS」の結成から30年。そして解散から20年になります。
しかしながら、その人気は楽曲が今でも数多くのCMに起用されていることからも分かるとおり、
色あせることがありません。当時の若者、そして現代の若者、
また現在活躍中の多くのミュージシャンからもリスペクトされるレジェンドバンド、
ブルーハーツ。その牽引力はどこにあるのでしょう。

まずは彼らが登場した当時の社会情勢を振り返ってみましょう。
ブルーハーツの音楽が世の中に出て来た80年代中盤といえば「校内暴力」という言葉が生まれ、
84年には「いじめ」が社会問題になった時期。それまでの70年代、
若者たちにとっての「怒り」は「反戦」や「反体制」といった、大きなもの。
つまり「権力」へ向けられていました。ところが、80年代の半ばになると、
若者たちの「怒り」の対象は、もっと身近な、自分の周り半径1メートル以内で繰り広げられる不条理に対する
「怒り」へと変わっていったのです。この身近なことに対する、
若者ならではの強い感受性がブルーハーツの音楽の根底に流れています。

例えば……
「政治家にも変えられない僕たちの世代、戦闘機が買えるくらいのはした金ならいらない」(NONONO)
「誰のことも恨んじゃいないよ。ただ、大人達に褒められるようなバカにはなりたくない」(少年の詩)
「劣等生で十分だ はみだし者でかまわない」(ロクデナシ)

といった歌詞にあるように、見えてくるのは「社会批判」と若者に対する「同調」
「肯定」です。ブルーハーツは、若者たちの気持ちを、パンクロックというサウンドに乗せて
「言語化」してくれました。しかも、不条理に対して戦いながらも
「かっこ悪くても良いんだよ」という「超前向きな未来志向」を発信し続けます。

若者たちを全肯定する。このずっと変わらないサウンドがぶれない大人、
永遠の少年の格好良さとして心に届くのでしょうね。

2月4日、30周年を記念して、
「THE BLUE HEARTS 30th ANNIVERSARY ALL TIME MEMORIALS~SUPER SELECTED SONGS~」が
リリースされました。改めて聴きかえし、あのころの反骨精神を胸に再燃させてみては。

【関連サイト】
「BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/

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