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再就職目指す女性に朗報「働く女性の処遇改善プラン」に期待

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厚生労働省が「働く女性の処遇改善プラン」を発表

昨年10月、すべての女性が輝く社会づくり本部(本部長 内閣総理大臣)は、「すべての女性が輝く政策パッケージ」を決定しました。さまざまな状況に置かれた女性が、希望を実現することを後押しし、男性も女性も暮らしやすい社会を作るというものです。

それを受けて、厚生労働省は「働く女性の処遇改善プラン」を発表しました。

非正規社員や再就職を目指す女性にも焦点を当てた内容

多くの女性は、結婚や出産、介護などライフイベントによって働く時間や場所を変えざるを得ないのが現実です。そのため、非正規社員として働く女性の割合も多く(男性の非正規社員の割合21.2%に対し、女性は55.8% 出典:総務省労働力調査)、教育を受けたり責任ある仕事に就く機会を逃し、正社員起用や昇進昇格を逃している可能性も高いのです。

そこで、今回の改善プランでは、非正規社員で働く女性や、ブランクを経て再就職を目指す女性にも焦点を当てた内容となっています。

(1)均等待遇実現キャンペーン:パートタイム労働法、労働契約法などの周知
(2)働きに見合った処遇改善の推進:パートタイム労働法に基づく均等・均衡待遇の確保や、処遇改善に向けたキャリアアップ助成金の活用促進など
(3)ライフステージに応じたスキルアップ・ステージアップ支援:再就職支援のための職業訓練の充実やマザーズハローワーク事業による就職支援など
(4)いきいき働ける職場環境の実現に向けた雇用管理の改善:期間雇用者の育児休業取得促進プログラム実施や人材不足分野での雇用管理改善モデル構築など
(5)正社員実現加速プロジェクト:正社員化を強力に推進

職業訓練や就職支援に力を入れていくと明言

この中で特に注目すべき点は「(3)ライフステージに応じたスキルアップ・ステージアップ支援」ではないでしょうか。これまでは、すでに働いている人向けの施策中心でしたが、今回は「離職によるブランクがある人」「子育て女性」と、今後、働き出したい人にも焦点をあて、職業訓練や就職支援に力を入れていくと明言をしています。

これにより、訓練や就労支援拠点の増設、セミナーや面接の開催の増加、地域のコミュニティ施設での就労イベント開催の促進などにより、子育てや介護をしながら就職の準備がしやすい環境になることが期待されます。

働きに見合った処遇改善の推進は、すでに動き出している

また、「(2)働きに見合った処遇改善の推進」も注目すべき内容です。非正規社員は、残業ができない、短時間勤務であるということで正社員よりも給与が低く設定され、社会保険に加入できないといった福利厚生面での違いもありました。

しかし、改善の動きがすでに見られ、雇用保険はこれまでの「週20時間以上の労働と6か月以上の雇用見込」から、「週20時間以上の労働と31日以上の雇用見込」に加入条件が緩和されました。また、「同一労働同一賃金」という考え方もあり、企業によっては能力が同じであれば正社員と非正規社員の一時間当たりの給与を同じにしようという動きも出てきています。

働く女性自身の心構えも大きく影響。積極的な行動を

処遇改善には、働く女性自身の心構えも大きく影響していきます。非正規社員だから、ブランクがあるから、と「線」を引いて謙虚になる必要はないのです。積極的に仕事にかかわり、自らチャンスを引き寄せていく姿勢も大切です。

30代、40代ともなると、職場では若手の指導やプロジェクトのマネジメントとしての貢献を求められます。女性ならではの気配りや、さまざまな価値観を持つ人たちとの関係構築力、調整力などを生かして、職場の中で活躍してくれることも期待されているのです。積極的に行動を起こしていきましょう。

(島谷 美奈子/キャリアカウンセラー)

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