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快適な部屋に泊まれるホテルの宿直 「グッスリ眠るだけの簡単なお仕事」と思いきや…

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ホテルは24時間休みなく動く職場なので、夜勤があります。夜中はフロントに来られるお客様も少ないので、社員1人とアルバイト1人でこなすのが基本ですが、人手が足りなかったり日中に社員が集中してしまったりしたときには、アルバイト2名で夜勤をこなしてもらうこともあります。

しかし夜中に何か起きたときに、対応できる社員がまったくいないのは危険です。そこでアルバイトのみで夜勤をする日には、社員の誰かが「宿直」をするというルールがありました。泊まるのは快適なホテルの部屋。夜勤手当よりは少ないですが、数千円の手当も出ます。(文:ユズモト)
午前零時ころ、フロントから内線電話が

自分が夜勤をしたときには誰かを呼ぶ事態に遭遇したこともなかったので、宿直担当の先輩を見ながら「一般のお客様と同じようにホテルに宿泊できて、それでお金がもらえるなんてオイシイな」と思っていました。

なので宿直といっても、「お部屋でグッスリ眠るだけの簡単なお仕事」だろうと簡単に考えていました。自分が実際に「宿直」を体験するまでは…。

初めての宿直の日のこと。私は日勤の仕事を終えたあと、ご飯やお菓子を買って部屋入りし、テレビを見たりゴロゴロしたりして、のんびりと過ごしていました。

「ホテルで暮らすって、家とホテルを移動する時間もなくなるし、いいなあ」なんて思いながら、そろそろ寝ようかなと思った午前零時ころ、フロントからの内線電話が鳴りました。クレームか? と思い電話に出ると、

「ユズモトさん、レジのお金が合わなくて…。調べたけど、どうしても10円足りないので、レジを締めに来て欲しいんですけど」

そうだった。レジのお金が合わない場合、社員がシステムにログインしてオペレーションをしないとレジが締まらないようになってるんだった…。ということで、10円のために制服に着替え、フロントへと降りたのでした。

レジを締めて部屋に戻り、ジャージに着替え、今度こそ寝るぞ! と思ったそのとき、また内線電話が。今度は何だ。
「いつ呼び出されるか分からない」ストレス

「ユズモトさん、プリンタのインクが薄くて領収書印刷できないんですけど…」

え、インク換えたことなかったっけ、と言うと、2人とも「ないんです」とのこと。そうだよね、滅多に切れないし、普段は社員が換えてるもんね…。それにしても、何で今日に限って切れるかな。

口頭で説明するより行った方が早いと思った私は、再び着替えてフロントに降りたのでした。インクを換え終わって部屋に戻り、今度こそ寝ようとベッドに入ったのですが、「また内線が来るかも知れない」と思うと目が冴えてしまいます。仕方がないので、

「来るか来ないか分からない電話を待って寝られなくなるなんて、何だか恋する女子高生みたいだなあ…」

などとずっと考えながら、何時間も悶々としていたのでした。

結局、明け方まで眠れず、次の朝は寝不足の状態で出勤したのですが、夜勤明けのアルバイトたちに「なんか眠そうですね?」と言われたときには、「君たちが心配だったんだよ!!」と理不尽に逆ギレしそうになりました。

こうして私は「宿直は意外と呼び出される」ということと、「いつ呼び出されるか分からない状態で待機するのはストレスだ」ということを学んだのでした。そしてその日以来、一番若手の私は体育会色の強いそのホテルで、頻繁に宿直に駆り出されることになったのでした。

あわせてよみたい:希望地に反する「配属」は何のため?
 

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