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志望企業を「占い」と「くじ引き」で決定 超ニッチ就職サービスに東大・早慶生が応募

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志望企業を運と偶然に任せて選択する――。新卒生向けにそんな一風変わった就職サービスがスタートする。名称は「ベツルート」、運営は人材ベンチャーのアドヴァンテージ社だ。

2月3日発表のリリースによると、2016年卒向けの本サービスは3月以降に開始予定。これに先立ち、2015年卒予定の就活生なら内定・無内定問わず参加できるプレイベント「焼肉採用」を2月24日に東京・渋谷で開催する。
「やりたくないことをさせない会社」から1社を抽出

3月に開始予定のサービスのイメージは、こんな感じのようだ。まずサイト上で「どうしてもやりたくないこと」にバツ印をする。例えば「営業」や「残業」「スーツ着用」といったものが項目にあるようだ。バツ印をつけ終えると、

「あなたのやりたくないことをさせない会社は〇〇件です」

と表示されるので、ソーシャルゲームの「ガチャ」のようにくじを引くと、企業名が1つだけランダムに表示されるという。

その企業が気になるようであれば、ページ上の「会いに行く」ボタンを押して企業の担当者とメールでやりとりすることができる。「ガチャ」で表示されたことは採用側も知っているので、あらためて「志望理由」を尋ねられることはない。

求人企業の選考は通常の面接ではなく、食事会やレクリエーションを通して懇親を深める。仲良くなってお互いが納得できれば、インターンシップなどからゆるやかに働き始めることになる。

サイトではガチャのほか、生年月日で企業との相性を見る「占い機能」も実装する予定だ。しかしガチャは完全な運だし、占いも科学的な根拠はない。人生の一大事を、そんなノリで決めていいのだろうか。
主観より偶然性。「就職は恋愛と似ている」

本企画の編集長で、これまで「NEET株式会社」や「ゆるい就職」なども手がけてきた慶応義塾大学特任教授の若新雄純氏は、キャリコネニュースの取材に対し「採用の場にいかに偶然性を入れるかが今回のテーマ」と意図を説明する。

「就職ナビサイトでは、合理的に志望企業を絞り込んでいるように見えて、実は乏しい情報を基にしたあやふやな思い込みで選んでいる、ということもあるわけです。それだったら幅広い可能性の中から、偶然と運を頼りに企業を選ぶ就職もあっていいのでは、と思いました」

「ベツルート」という名前は、人材大手の「リクルート」と「ナビサイトとは別のルート」という2つの意味を掛けている。キャッチコピーの「もう、ありえない、出会い。」も、リクルートの「まだ、ここにない、出会い。」を文字ったものだ。

若新氏はさらに、偶然性が大事という点では「就職は恋愛と似ています」と語る。

「こういう条件の人が好きと対象を絞り込むより、たまたま席が隣になって仲良くなったからという流れで付き合った方がうまくいくこともあります。就職も同じです。特にこれからの時代は、どんな会社で何の仕事をするか、ということよりも、働きながらいかに周囲と関係性を作れるかが大事。フィーリングが重要なんです」

2月24日のプレイベント「焼肉採用」は都内の焼肉店を貸し切りにして行う。対象となるのは、2015年卒の大学4年生と修士2年生。無料で焼肉食べ放題だ。会場では「やりたくない仕事」を選択した上で、ガチャポンを使って一緒のテーブルで肉を食べるメンバーを選び、占い師が席順を決めていく。
無内定者や内定企業に納得できない人にチャンス

1月31日に公式サイトをオープンしたところ、プレイベントに対し2月3日現在で東大や早慶といった関東だけでなく、京大や阪大、同志社といった関西圏の学生から27名の応募があったという。定員は40人程度を予定。

企業側は現在11社が参加する予定だ。中小企業が中心で、業種はITや広告、人材、不動産、建設など幅広い分野に及ぶ。無内定者や内定企業に納得できない人にもいい出会いがあるかも知れない。若新氏は、

「あくまでもマイナールートですが、大手ナビサイトとは違う気軽に使えるサービスとして上手に活用して欲しいですね。ここにきたからこそ、出会うことができた、という経験をしてもらえれば」

と話していた。

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