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時代を創るクリエイティヴ「2014年 話題になったネットCMは?」大学生座談会編

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ネット社会の多角化に伴い、年々注目の高まりをみせているネットCM。その動向を探るべく、第一回のエディター編に続き、「第二回ネットCM座談会 大学生編」を開催。今回の参加者は、現役女子大生3名。彼らが語る、思わず見たくなるネットCMとは……。

 

<参加者>

ネオエル編集長

サチコ:美大生

マミ:カリフォルニアの大学に留学中

カナ:大学生/社会イノベーション学部

 

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――ネットCMを見るのってどういう時が多い?

カナ「フェイスブックやツイッターを見ているときに、ニュースフィードに出てくるプロモーション。あれは簡単に押しちゃいます。SNS自体よく見るし、普通のつぶやきだと思って押しちゃうこともある。映画の予告編だったり、塾のCMだったり、種類もいろいろあって……。映画の予告にしても、すごくコアな作品、例えば『ニンフォマニアック』なんかも上がっていたりする。そういう映画が堂々と宣伝されていると、“え、こんなものが?”っていう感じでつい見ちゃうことはありますね」

サチコ「CMをよく見るのはやっぱりYouTube。パンテーンみたいにテレビでよく流れているCMはスキップするけれど、たまに、いろいろな情報が集められている映像が流れていて、そうすると“何なんだこれは?”ってその動画に飛んじゃうことはある」

カナ「CM自体も15秒くらいと短くて、いろいろなことがバッバッと入っているから、その位だったら見てもいいかなって感じなんだよね。最近はYouTubeもCMが出てくる回数が増えたと思う。以前はお目当ての動画がすぐパッと見れたけど、今は必ずといっていいほどCMが入る。強制的に全部見なきゃいけないCMもあるし、尺の長い動画だと間に挟んできたりもするし」

――CMにもスキップできる・できないがあって、どこまでOKにするかによって投稿主の広告収入が変わるシステムなんだよね。強制的に見なきゃいけないようなCMは収入も多くなる。

マミ「カップルで使えるアプリでも結構CMを見かけます。ツイッターでもすごい出てくるし(笑)。あとアメブロをよく見るんですけど、下の方にダイエットスムージーとかファンケルのCMがいっぱい出てきて、気になってつい見に行っちゃう」

サチコ「最近大学の授業で知ったんだけど、自分が検索した内容がある会社に全部流れるようになっていて、そこからその人に向けたCM作りが始まるんだとか(=行動ターゲティング広告)。それって、ちょっと怖い気がする。そのシステムを知らなかった時は、何で私が興味のあるものばかり出てくるんだろう、私はそんなに流行を追いかけているのかなって思ってた(笑)」

カナ「あれで忘れかけていたものを思い出したりするよね。“あ、そういえばこのリュック欲しかったんだっけ……?”とか」

マミ「(ショッピングサイトの)楽天を見ていてもたくさん出てくる。時計を検索していて、その後に他のHPを見ていると下の方に欲しかった時計が出てきたり。私は今留学中なんだけど、住んでいる地域によって流れるCMが違うことがあって、自分の専攻している教授が普通にCMに出てきて大学のPRをしてたりする。そういうのだと、やっぱり最後まで見ちゃう」

サチコ「今はCMもその人に合ったものを見せて、個人を狙い撃ちする感じなんだろうね」

――いつもどんな媒体(サイト)を利用しているのかな?

 カナ「Google! ロゴからしてカワイイし、ブラウザのGoogle Chromeも、シンプルで見やすいから。ニュースを調べる時はYahoo!」

マミ「スマートフォンでYahoo!のニュースを見てると、すぐリンク先に飛べるからよく使ってる。あとAmazonも使います。一昨日バッグを注文したら、昨日もう届いた。クレジットカード登録もすごく便利ですね」

サチコ「私はデザインとかクリエイティブなことに興味があるので、展示会の情報が掲載されているサイトを見ることが多いですね。『登竜門』(http://compe.japandesign.ne.jp)というサイトがあって、展示会とかコンペの情報がいろいろ掲載されていたり。ほぼ日刊イトイ新聞もよく見てる。オーガニックのお菓子を作る料理研究家のなかしましほさんが好きで、彼女の記事をチェックしてます。なかしまさんはインスタグラム(Instagram=インスタ)もやっているので、ほぼ日と同じくらい彼女のインスタをチェックしている感じ」

カナ「インスタってすごく便利じゃない? タグですぐピックアップできるし」

サチコ「そうなんだよね。グラフィックでバーッと出てくるから画像の方が見やすいし、知りたいことはたいてい画像検索している」

カナ「動画検索もする。そこからサイトに飛んだり。サイトって、そういう風に立ち読み感覚で見てることが多い気がする」

――インスタはブランドも積極的に使い出していて、例えばキャンペーンに出たい子にセルフィー(自分撮り)にハッシュタグを付けてアップしてもらってその中からモデルを選んだり。そうなると、見てる人が能動的にブランドに関わろうとするからキャンペーンとしては一番いい形。そういう能動的に人を動かすようなものとはまた別に、“実は宣伝だった”ということがネットには結構あって……。

マミ「宣伝だって全然気付かなくて、肌にいいってアップされていたオイルを買おうかすごく迷ったことがある(笑)」

カナ「私は結構気付くかも。アメブロが一番わかりやすくて、トップモデルが“今日はこのスムージー飲みました!”なんてやってる。あれはちょっとどうかと思うけど……。ある雑誌の読者モデルの子たちのブログを見ていたら、商品をリコメンドする記事ばかりだったことも。“今日はここの展示会に行ってきました、すごいオススメです!”ってコメントの後に、お店やブランドの情報が掲載されていたり。でも、すごくナチュラルに紹介してるんだよね(笑)」

——いい意味で気付かせないっていうのある。映画の宣伝でも面白いものがあった。グラドルを隠し撮りしたって触れ込みでちょっと怪しい雰囲気から始まるんだけど、最後にどんでん返しがあって笑ってしまう。昔と違って商品をバッチリ出さないかわりに、アイデア次第でいくらでも面白くできるんだなあって。

(制作:PUNK. http://www.punk.co.jp/)

――2014年を振り返って、印象に残ったCMといえば?

カナ「一番びっくりしたのは、ウェブサイトの背景が全部ジャックされている広告。ウェブの意向やセンスも乗っ取ってしまう感じで、もうびっくり。ファッションスナップドットコムの背景がハーレーダビッドソンだったことがあって、それは微妙だったけど(笑)。動画でいうと、ネット限定公開のCMとかメイキング映像。なかでも長澤まさみがCMしていたロッテのワンタブっていうお菓子のCMとメイキングが印象に残ってる。“これカワイイ!”って思ったら、やっぱりつい見ちゃう」

マミ「私は動画はあんまり見ないというか、PRって書いてあると、“クリックしたらヘンなとこに飛んじゃうかも”って思って、たいてい避けちゃう。でもYouTuber(ユーチューバー)のサイトを見てる時に、お気に入りの人が何かコラボしてたりすると見に行くことはある。『リンネル』もよくコラボをしてて、結構いいものがあったのですごく印象に残っているな」

 

サチコ「カゼをひいた友達のために一生懸命料理をつくってあげている動画があって、それはCMっぽくなくて何だか最後まで見ちゃったな。無音のストーリーなんだけど、知らない女の子たちが自然に演じてる。ちょっとしたドラマみたいで、CMなのかどうかもわからない。それくらい押しつけがましくないと、かえって惹かれるよね」

 

――この間、海外のCMなんだけど、すごく感動させられた動画があって。いろいろな国の少年に将来の夢を聞いて、次に女の子を登場させて、彼女のことを褒めてというと靴がカワイイ、目がカワイイと、思い思いに口にする。彼女に触ってみてというと、照れながらほっぺたとか触ってる。最後に彼女をぶってというと、全員NO。女の子は花束を贈られる存在だから、そんなことはできないと。実はDVをなくそうというキャンペーンで、小さい頃は女の子を大切にするのに、大きくなったら何故叩くんだって問題提起をしてたんだと思う。

 

マミ「大学生が水を届けるCMがフェイスブックで流れてて、それも感動だった。ペットボトルの水を持ってアフガニスタンみたいな所に行って、濁った水を飲んでる女の子と替えてくるっていうCM」

――人権保護団体が作るCMって胸に迫るものが多い。大切なテーマが語られているからついつい見ちゃうし、拡散したいと思わせる。

カナ「人権保護団体ではないけどACもそうだよね。プチドラマ的な感じ」

サチコ「それとはちょっと違うけど、私がすごく好きなのがオロナインのCM。手に顔が描いてあって、洗っていくとどんどん困った顔になっていく。最終的に“ずっと手を洗ってるとあかぎれになっちゃうよ”というメッセージを伝えてて、すごくカワイイ。“こういうものを宣伝してます!”っていうよりも、そうやって“実は……”ってちょろっと商品を出す方がやっぱり入りやすい。押しつけてない感じの方が好感を持ちやすいと思う」

 

 

 

――どういうネットCMだったら見たいと思う?

サチコ「アニメーションのネットCMってあまり見かけないですよね。私は個人的にアニメーションが好きなので、CMがあったら見るかもしれない。映像がキレイだったり、作品的に仕上がってたらなおさら見ると思う」

カナ「やっぱりクオリティの高い映像って目を惹くよね。特にハイブランドはすごくて、ディオールのCGなんて、どうなってるんだろうっていうくらい。たぶんすごくお金がかかることだとは思うんだけど、やっぱりああいう世界観があるものに惹かれちゃう」

 

サチコ「私は逆に、ちょっとチープっぽい感じ、“この人誰?”っていうのも見るかも。YouTubeのCMで綾瀬はるかが出てると“あ、パンテーンね”ってすぐ飛ばしちゃうけど、たまに無名でもすごく可愛い子が出てたりすると、“この子は誰なんだ?”って思わず見ちゃう。そうすると、商品の宣伝だったりするんだけど(笑)」

カナ「そこから人気が出る子もいるから、発見があるCMは確かに見ちゃう。最近だったら、ゼクシィのCMの広瀬すずちゃん。あれはもう、ガッツリ男子の気持ちを持っていったよね。あの子もそこから話題になって、まとめとかにバンバンアップされて、今はドラマに主役で出ていたりする。そう考えると、すごく計算されているのを感じる」

 

マミ「新しくて、なおかつオシャレな感じだとやっぱり目が行っちゃう。CMじゃないけど、テラスハウスみたいな映像のつくり方だと“お洒落だな”って思う。ああいうCMだったら、“この映像キレイ!”って感じできっと見ちゃう」

カナ「音楽も大きいと思う。音楽から“これ何だろう?”って調べることもあるし。iPhoneのCMもそうだった」

――アップルはその先駆けで、無名な人を起用したり、音で注目させたり、全然押しつけがましくない。ジョブズにしてもそうだったけど、ソフトバンクの孫さんもツイッターのフォロワーが沢山いたり、その人自体が企業の広告塔になっていることも多いよね。

カナ「今はやっぱり人だと思う。アメブロとかインスタ、ツイッターもそうだし、SNSとの連動もそう」

サチコ「マツコ・デラックスが出ているテレビで、お取り寄せした商品をマツコが食べるっていう番組があるんだけど、あそこで紹介されているとやっぱり食べたくなる。それで、実際買おうとすると2週間待ちになっていたり。マツコの影響力って、何てすごいんだろうと(笑)」

マミ「有名人にあやかる系もあって。インスタで一般人が“このサプリで何キロ痩せました”とかこまめに宣伝コメントしてたり。買わないけど、ちょっと気になっちゃう(笑)」

サチコ「口コミってやっぱり強い。それが戦略であったとしても、自分の好きな人が薦めていたらステキに思えて、上手く乗ってしまうかもしれない(笑)」

カナ「乗せられて本当に使ってみてもいいけれど、それが好きか嫌いかっていうのは自分で考えた方がいいかも。結局、自分で選んでいくことが大事ってことだよね」

 

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