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人は脳の3割しか使ってない説の謎

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日々のビジネスワークの中で、「いいアイデアが浮かばない」「とっさの機転が利かない」といったことに悩まされている人もいるだろう。脳も体の一部であるから、日によってコンディションに差があるのはしょうがない。

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でも、一説には“人は脳の3割しか使えていない”ともいわれる。もし、その未使用の領域を働かせることができれば、ある日突然、とてつもないポテンシャルを発揮できたりするのでは!?

「たしかに、3割とか1割とか数字は様々ですが、そういった噂はよく耳にしますよね。でも残念ながら、科学的根拠はあまりありません」

そう語るのは、池袋スカイクリニックの須田隆興先生だ。

「脳がいかに活性化しているかは、最近は画像診断などで知ることができます。実際、睡眠中よりも勉強中の方が脳の活動は活発になりますが、それは10%、30%と活動量が増減するのではなく、使用域が移動するものだと思われます」

須田先生によれば、人の脳の大部分は、呼吸をしたり四肢を動かしたり言語を操ったりといった、基本的な行動に使われているという。つまり、何らかの天才性を司るような部分があったとしても、それは極めて“局所”であると考えられる。やはり、何かの拍子に能力が上がるなんて、マンガの世界だけのことなのか…。

「しかし、脳だって鍛えれば、後天的にパフォーマンスを上げることは可能だと思いますよ。たとえば高齢者医療の現場では、日頃から意識的に頭を使おうとしている方は、認知機能が衰えにくい現実もあります。また、幼い頃からそろばん塾に通っている子どもなどは、素晴らしい暗算能力を見せたりもします。ビジネスシーンで求められるのは記憶力と解析力と演算力だと思いますが、これらはいくつになってもトレーニングで向上させられるものですから」

その意味では、近年の脳トレブームは決して無意味ではないと須田先生は語る。脳は筋肉のように肥大しなくても、鍛錬次第で特定の能力を伸ばすことはできるのだ。
(友清 哲)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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