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電気自動車「フォーミュラE」見所

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水素を燃料とするトヨタ自動車の「MIRAI」が、発売からおよそ1カ月で約1500台を受注し、エコカー減税が2016年度まで延長されるなど、“ガソリン車離れ”が進む日本のクルマ業界。そんな流れはモータースポーツの世界にもいち早く波及、昨年9月から電気自動車によるフォーミュラカーレース、フォーミュラEが開幕。各地で熱戦を展開中だ。

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F1と同じ国際自動車連盟(FIA)が管轄するレッキとした世界選手権。マシンも電気自動車とはいえ、シャープなF1同様のフォーミュラカーで、見た目はカッコいい。だが、エンジン音もなければ、スピードもF3並み…とだけ聞くと、あまり期待できないようにも思えるが、これがなかなか面白い。

エンジン音に代わるキューンと甲高いモーター音がなかなか心地よく、「電気自動車=遅い」という先入観がある人でも、意外なスピード感に驚くはずだ。そして、なによりも面白いのは、レース展開。搭載されるバッテリーには限度があるため、途中マシンを乗り換える形でバッテリーを補充するものの、スタートからフルパワーで走ってしまうと終盤には息切れ。逆転を許してしまうことになる。つまり、いかにパワーを抑えながら、好位置をキープし、勝負どころで一気にパス、最後まで走り抜くか、という駆け引きが重要になる、というわけだ。

さらに、観戦している我々が好きなドライバーを後押しできる「ファンブースト」と呼ばれるシステムもある。これはスマホなどでファン投票を行い、もっとも多くの人気を集めたドライバー3人に、一時的に急加速できる権利を与える、というもの。実際、この「ファンブースト」でオーバーテイクに成功するシーンも見られ、これまた意外性があってなんとも愉快。なによりレースとファンの距離が近くなったことにワクワクしてしまう。

ファンとの距離が近くなった、という意味では、排ガスなどがゼロになったおかげで、全レースを公道で行うことが可能になり、身近な場所で観戦できるようになった。

このフォーミュラE、残念ながら自動車メーカーを含む日本企業の参戦はないが、エコカー開発が進む日本だけに将来参戦する可能性はある。しかも、電池とモーターで走るマシンだから、自動車メーカーに限らず電機メーカーや大型電機店が参戦したっておかしくない。さらに、パワー重視のガソリン車のレースに比べ、様々な場面でのテクニックも重要となれば、ほかのスポーツ同様、日本勢が活躍するチャンスだって大いにありえる。

1年目となる今季は、予定している全10戦のうち4戦を終了。3月から米・マイアミ、ロングビーチと続き、5月にはあのモナコの公道でレースが行われる。中継するテレビ朝日ではシミュレーターの無料体験イベントを開催。昨年12月20~28日の9日間で1000人の来場者を集めるなど、日本での注目度も上がってきた。「MIRAI(未来)」が現実のものとなった日本、フォーミュラEの東京開催もひょっとしたら東京五輪の2020年より早いかも。乗り遅れる前に3月からでもチェックしておこう。
(田村友二)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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