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機能性メンブレンに直に繊維を編み込むVOORMIのハイテクファブリック

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機能性メンブレンに直に繊維を編み込むVOORMIのハイテクファブリック

VOORMIはハイテクなウールウェアを提供するアウトドアブランド。同社から――彼らの言葉を借りれば――「次の20年をつかさどる耐候性素材のテクノロジー」が発表されました。若干フカし気味に聞こえますが、でもこのコンセプトはたしかに新しいように思えます。

アウトドアウェアのシェルに使われる防水透湿性の生地と言えば、代表格はご存知の通りいまでもゴアテックスでしょう。他社からも意欲的な新製品がどんどん登場してきていますが、ゴアテックス自体も含めて、その基本的な構造はもう何十年も変わっていません。つまり――、合成樹脂でできた防水透湿性のメンブレン(膜)に表地と裏地を貼り合わせる(3レイヤー)か、表地を貼り合わせ、裏面は張りつき防止のプリントを施す(2.5レイヤー)か。メンブレンの性能や、貼り合わせる素材の工夫は絶えず行われてきましたが、構造はそのままです。

メンブレン(膜)に繊維が直接織り込まれている状態がわかるグラフィック。

VOORMIはこの構造を逸脱しようとしています。機能を持ったメンブレンを芯にして、そこに繊維を直に織り込むことで、シングルレイヤー(?)なのに高機能な生地を作りだすテクノロジー=「CORE CONSTRUCTION」を開発したのです。
具体的にはたとえば、防水透湿性のメンブレンにメリノウールを織り込んで、手触りはメリノなのに防水性がある、といった生地が作れてしまうわけです。これはなかなか良さそうではないですか?

なお、CORE CONSTRUCTIONは必ずしも防水透湿性能のためだけの技術ではなく、メンブレンの種類やそこに織り込む繊維の種類によって、また別の機能を持たせることもできるとのことです。これも面白そうなところ。たとえば織り込む繊維は綿でもナイロンでもなんでもいいのだとか。

今回の発表のタイミングではVOORMIは3つのアウトドアウェアを公開しています。

AN/FO 3.0 Concept Jacket。CORE CONSTRUCTION技術は内側のライナーに使われている。

■ ACCESS HYDRO
これは薄手のメリノウールのフーディープルオーバー。でありながら、CORE CONSTRUCTIONによって防風性と防水性を持っているとのこと。冬のランニングなどににすごくよさそうな気がします。

■ DRIFT HYDRO
次世代のソフトシェルというべき製品で、防水性のメンブレンと保温性のインサレーション(内綿)とをコアにして、ウールを織り込んでいます。この技術はDUAL-CORE CONSTRUCTIONと呼んでいるようです。

■ AN/FO 3.0 Concept Jacket
冒頭の写真の製品がこれです。ワークウェアを思わせますが、スキーなどを想定したパフォーマンスウェア。シェルとしては VOORMIのまた別の技術 SURFACE HARDENED によって、ウール織物の表面だけにナイロン繊維を織り込んで耐久性を持たせた素材を使い、内側にCORE CONSTRUCTIONによるライナーを貼り合わせるという、かなり凝った作りになっています。

どの製品も興味深いではないですか。市場に出るタイミングは発表されていませんが、2015年秋冬シーズン頃でしょうか。楽しみです。

ちなみにOutside Onlineによると、VOORMIはマイクロソフトのマネージングディレクターだった Dan English が Polartec のベテランを誘って2011年に起業したスタートアップ企業。テック志向なのには、そういうバックグラウンドが関係しているのかもです。

製品名1
ACCESS HYDRO
製品名2
DRIFT HYDRO
製品名3
AN/FO 3.0 Concept Jacket
メーカー
VOORMI
価格1
$299
価格2
$399
価格3
$600

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