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わずか1時間で、血液サンプルからガンを検出する装置「Miriam」 しかも低コスト!

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現代人にとって、今やガンは国民病。3人に1人がガンで亡くなっているという統計もあるようだ。早期発見が何より大事になるが、普段なかなか病院に行かない、健康診断に頻繁には行けないなど、忙しい現代人たちは、病院へ足を運ぶ時間もなかなか取りづらいだろう。

低コスト、わずか1時間で検査できる「Miriam」

2014年、ブラジルのリオデジャネイロで開催された“EDGlobal”でお披露目されたデバイスに注目したい。Miroculusが開発している「Miriam」は、血液サンプルからガンの可能性をチェックするデバイス。低コストかつ検査時間わずか1時間で完了するという、すばらしい装置なのだ。3Dプリンターで成型された本体は、円筒形の形状をしている。

患者はまず、自分の少量の血液サンプルを採取する。それを、Miroculusが特許取得している、特殊な96の穴があけられたプレートに注入。穴内部は生化学物質で満たされており、この成分が血中に含まれる“マイクロRNA”物質を検出する。

マイクロRNAが検出されると緑色に光る

“マイクロRNA”は、がん細胞などの増殖を促進するとされている。もし、“マイクロRNA”が検出されたなら、血液サンプルが緑色に光るのだという。

結果はユーザーのスマホに

検査プレートが装置に入れられて、およそ60分後にはチェックが終了する。結果はユーザーのスマートフォンに送信される。各穴ごとに、検出された明るさの強さをリアルタイムで分析し、どの“マイクロRNA”が検出されたのか、ガンの特徴パターンを示していないかを判断する。

クラウド上でデータ集積

この結果は同時にクラウド上にも送信され、蓄積されたデータをビジュアル化し、現在の傾向、データを表示。これらのデータは、ガンという病気に取り組む治療法開発などに用いられる。各データは個別に独立して存在しているのではなく、相互に関係し合い、私たちの健全な身体の仕組み全体に影響していると考えられるという。患者の体調状態、新しい薬の投与に応じて、結果がどのように変化するのかといった、繊細な調査にも役立つだろう。

血液検査が、より開かれたものに

これまで、血液検査というと病院や専門機関で時間をかけておこなうものだったが、このデバイスがあれば、1時間という早さで、しかもコストも抑えて調査ができるようになり、一般人にとって、より開かれた検査になりそうだ。

「Miriam」は、カリフォルニア、ドイツ、メキシコなどで臨床治験が実施されており、今後他の国にも拡大していきたい意向。また、さらなるデータを集積していき、いずれはFDAの認可を取得することも検討している。

Miriam

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