SSJによる2014年の年間オーディオ・ソフト売上動向が発表 売上金額・販売数量ともに前年比約9割に減少

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SSJによる2014年の年間オーディオ・ソフト売上動向が発表 売上金額・販売数量ともに前年比約9割に減少

 「サウンドスキャンジャパン(SSJ)システム」による2014年の年間オーディオ・ソフト売上動向によると、2014年のオーディオ・ソフトの売上金額は前年比92.2%の約1965億円、販売数量は前年比89.7%の約8485万枚と、ともに約10%の落ち込みとなった。なお、対象となるオーディオ・ソフトにDVD等の映像ソフトは含まれない。

 販売チャネル別の売上では、Eコマースは全体の37.5%を占め過去最大シェアとなったが、売上金額では前年比96.7%(マイナス3.3ポイント)と2年連続の微減となった。一方、リアル店舗は依然6割以上のシェアを誇っているものの、売上金額は前年比89.7%(マイナス10.3ポイント)とこちらも減少した。ただし、2013年のマイナス14.2ポイントよりもやや減少が緩やかになっている。

 アルバム/シングル別の売り上げでは、アルバムが前年比92.5%でマイナス7.5ポイントとなり、前年のマイナス12.4ポイントよりも減少が緩やかになった。一方、シングルは前年比91.1%(マイナス8.9ポイント)で、過去4年間で最も大きな下げ幅となった。この減少については、これまで販売種類を増やすことで売り上げを伸ばしてきたアイドル系アーティストにおいて、調査対象外の限定流通作品の販売が増えたことが要因に挙げられている。

 また、気になるところでは、前年と比べアルバム/シングル別平均単価がアルバムはプラス60円、シングルはプラス41円とともに微増。この要因について、特に下半期になって複数のCDやDVDをセットした3枚組以上の高額商品が増えた影響が挙げられている。全体の売上が減少する中で、ロイヤリティの高いファン向けの商品層を厚くする販売戦略が増加していることが読み取れる結果となっている。

◎売上データの概要
※本レポートはオーディオソフトの2014年年間(2013年12月30日~2014年12月28日)の全国リアル店舗およびEコマースの売上動向でありDVD等の映像ソフトは含みません。
※推定売上市場はリアル店市場(レコード店、レンタル店、書籍店、家電量販店)およびEコマース市場です。上記以外のスーパーマーケット、コンビニエンス・ストア及びアーティスト事務所直販や訪販・通販等の売上は含みません。
※売上は市販商品の国内盤のみで、販売先限定商品・輸入盤及び特販商品は含みません。
※売上金額はメーカー注文書に基づく税抜小売価格に推定売上数量を掛けた合計金額です。
※同一音源を使用している作品でも商品番号が異なれば別作品として取扱います。
※メーカー名及びアーティスト・タイトル名は一部省略してある場合がありますのでご了承ください。
※数値は四捨五入により内訳と合計が一致しない場合があります。

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