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就活生に高まる「グローバル志向」 日本企業に「海外経験組」の居場所はあるのか?

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グローバル時代には、小さなころから英語教育を施されてきた裕福な家庭の子どもが有利になると考えられている。彼らの方が英語は流暢だったりするので、「親の経済格差が子に継承される」という悲観的な見方をする人すらいるようだ。

その一方で、甘やかされた留学経験だけでは、ビジネスでまったく使い物にならないと水を差す意見もある。このテーマを扱った最近の2つの記事と、それに対するネットの反応を紹介してみよう。
英語より「イノベーションを生み出せる人」が大事

1月22日の日刊SPA!は「留学経験者はポンコツばかり」という辛辣な見出しで、旅行代理店のグローバル人材採用担当の話を紹介している。語学能力を活かしたいと留学経験者がたくさん応募してくるが、そのほとんどが使えない「自称グローバル人材」なのだとか。

彼らは日本企業や文化に批判的で、プライドの高さだけはメジャーリーガーなみ。TOEIC高得点でもビジネス会話にスラングを多用し客先にも出せず、ハロウィンに有休を取って翌日は二日酔いで休むなど「誤った文化輸入」もあるという。

語学が苦手な人に向けたガス抜き用の作り話に見えなくもないが、ネットでは、留学したから「頭良い」とか「仕事できる」ではないのは当たり前と冷ややか反応だ。

「金さえあれば馬鹿でも履歴書に書ける留学はできる」
「履歴書に『留学経験アリ』という一行が欲しいだけの奴が多すぎなんだよね」
「英語なんてアメリカの底辺だって話すぞ。他にスキルあってこその英語だからな」

留学経験で得たことを尋ねられ、「日本の良さが分かった。やっぱ日本が一番いい」と答える人もいるそうだが、こういう人は海外ビジネスでは使えない。「英語しゃべれるだけのただの人より、イノベーションを生み出せる人に英語を習得させた方がいいに決まってる」という意見も説得力がある。

これに通じる話を、日経ビジネスオンラインが1月22日の「新人は海外で育てよ」で取り上げている。NECでは新卒の新入社員の5~10%を選抜し、半年間の国内研修後に海外拠点で1~2年働かせている。重視されるのは語学力より「やる気」だ。
「帰国して外資に転職」のパターンを崩せるか

NECの場合、赴任先の現地には国内のように手取り足取り教えてくれる先輩はおらず、外国人の上司や同僚とともに、日々考え行動することが求められる。

ネットでは「厳しい環境で鍛え直さないといけないのは、新人じゃなくて経営陣だろ」と揶揄する声もあるが、語学バカを重用するより正しいと評価する人は多い。その一方で、いくら苦労しても帰国して居場所がないのでは、と疑問視する意見も見られる。

「帰ってきても、前時代的な上司や職場環境のほうが支配的で潰れちゃうんじゃない?関わる顧客だって、前時代的な感覚なところ多いだろうし」
「こうやって育てた優秀な人間は、普通の事業所に戻ってくるとヌルくて出てっちゃうんだよなぁ」
「戻ってきてから外資に転職までがテンプレ(お決まりのパターン)」

確かにビジネスのほとんどを国内市場で行ってきた以前であれば、せっかく海外で育てた人材がローカルな日本流のビジネス風土に合わなくて退職する、ということも少なくなかったことだろう。

しかしいまでは、売り上げや利益の大半を海外からあげる会社も珍しくない。そういう会社では海外経験のない人間が出世して、経営者として意思決定を行うことはありえない。企業全体がグローバル化する中で、こんどばかりは海外組が居場所を見つけるのではないだろうか。

あわせてよみたい:米国人が日本の「キットカット」を食べてみた
 

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