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「就職に困ったら派遣社員」にネット賛同 「確かにブラック企業の正社員よりマシ」

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「就職に困ったら派遣社員で2~3年我慢してみる」――。ユビキタスエンターテインメントの清水亮社長がブログで明かした主張をキャリコネニュースが取り上げたところ、ネット上で大きな反響があった。

清水氏は「新卒で就職する以外の選択肢」として、派遣社員を取り上げた。派遣を受け入れる会社は基本的に「羽振りのいい会社」であり、面接が原則ないので一流企業で働きやすく、無理な残業も要求されない。清水氏が助言した人の中には、派遣社員での働きが認められ東証一部上場企業に就職したケースがあるという。
「正社員で応募した方が早い」という声もあるが

就職に悩む学生に「新卒から正社員へ」とは違うキャリアを紹介する趣旨だったが、若いネットユーザーからは「そんなにうまくいくものか」と冷ややかな反応が目に付く。

ニコニコニュースのコメントには「そんな有能な人なら初めから正社員になれるでしょ」と突き放した意見があがる。2ちゃんねるにも「能力があるなら最初から正社員で応募した方が早い」という書き込みが見られる。

「正社員並の能力があるから正社員にしようって思う会社よりも、正社員並に働ける奴を派遣社員で使えるなら、派遣のままのがコストダウンって考える会社のが多い」

その一方で清水氏が指摘するように、派遣社員として働く方が、働き始めるハードルが低いので、正社員の壁にぶつかり手をこまねいているよりもずっといいと賛同する声もある。

2ちゃんねるには、派遣社員が一流企業の正社員になったケースが書き込まれていた。現在40歳手前の「第一次氷河期世代」という人物は、中堅・難関大学出身の派遣社員がNTTや日立、パナソニックなど大手企業の系列や関連企業に正社員として雇用されるのを目にしてきたという。

この点について同世代の女性会社員に取材したところ、確かに2000年のITバブルの頃にはそのようなケースはよく見られ、その後も以前ほどではないが「別に珍しくない」という。新卒は学歴がモノを言うが、中途入社なら「経歴やスキルの方が重視されるから」のようだ。

この女性は、20代で大手サービス業に派遣されチームリーダーを任されたが、正社員の働きがあまりに悪いので「やっていられません」と退職を宣言したところ、「困る」と引き止められて社員になった。
IT業界は派遣社員に「責任ある仕事」を与えている

以前は派遣といえば「誰でもできる仕事」をやらせると決まっていたが、最近は違うという指摘もある。この傾向は特にIT業界で顕著で、派遣社員がマネージャー職となり、人員の手配や教育まで行うことも珍しくないという。

派遣にそこまで求めることがよいかどうかは別として、「派遣でもキャリアアップにつながる経験が積める」ケースが存在する証拠になる。清水氏は、

「実は転職するときには、その人が前職で派遣社員の身分だったのか契約社員の身分だったのかはほとんど問題にされない」

と指摘したが、少なくとも中小ベンチャー企業では当てはまると賛同する声は多い。

経済ニュース共有サービスNewsPicksでは、さらに進んで、新卒で就職するよりも、やり方によっては派遣から正社員になった方がいいと勧める女性がいた。その理由は、複数の職場を見ることができるからだ。

いくつかの派遣先をわたり歩きながら、スキルを生かせて、かつ自分が好きな分野の派遣先を選択。その中から「ここで社員になりたい」という会社が見つかったら、そこで自分をプッシュしていくのだという。
派遣なら「社内の雰囲気を感じてから就職できる」

この方法だと、新卒でいきなり一流企業に入るよりも、自分のスキルを意識的に磨くことができる上、「社内の雰囲気を肌で感じてからマッチしてると思った所に就職できる」という。この女性は現在ソフトウェア開発職として働いているという。

同様に、焦りのあまり新卒で「ブラック企業の正社員」になるよりも、派遣社員として将来性のあるキャリアを積んだ方がまし、という意見もある。例えば外食産業の正社員であれば、待遇もキャリアもアルバイトと大きく変わらないので「派遣の事務職を目指した方がリスクは低い」というわけだ。

ただし清水氏も「20代で登録すればいい会社に派遣される確率が高まる」と指摘するように、正社員の採用には若さも重要だ。採用のされやすさは景気の動向にも影響されるので、どこで「決断」するかが重要になりそうだ。

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