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【イスラム教徒に聞いてみた】日本人拉致についてムスリムの人が思うこと

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パリのテロ事件、イスラム国による日本人の拉致など、イスラム教と絡む残酷なニュースが流れる毎日。このようなニュースを聞いて、ムスリム(イスラム教徒のこと)の方はどのような気持ちを抱いているのでしょうか? 毎日ニュースを見ていても、ムスリムの人たちの声を直接聞くチャンスはなかなかありません。そのため、イスラム教へ対する悪いイメージが徐々に固まりつつある人も多いのではと思います。

このような偏見を避けるためにも、ムスリムの方の意見に耳を傾けるべきだと考え、今日はMさん(アフガニスタン人・女性30歳)とSさん(オーストラリア人・男性25歳)に様々なお話を伺ってみました。


www.isisnotinmyname.com

-イスラム国によるふたりの日本人男性の拉致についてどう思われますか?

Mさん:イスラム教の国に生まれた人間として、あの行為に対しては非常に恥ずかしく思っています。

Sさん:ひどいです! 拉致はありえない行為ですし、このようなことは決して起こるべきではありません。拉致されている彼らのご無事を願うばかりです。

-イスラム教徒としてあのような行為を理解できますか?

Mさん:イスラム国のテロリストはイスラム教にとっての恥です。もちろん、彼らの行為の後ろにある最も大きな動機はお金でしょう。さらに、他の国の方を拉致することによって、自分達の脅威を見せつけているのだと思います。

Sさん:まったく理解できません。我々ムスリムたちもイスラム国のことはよく知りません。彼らは誰なのか、どこから来たのか、何も知らないですし、このような行動を繰り返す彼らのことを嫌っている人も多いです。じつは彼らは本当のムスリムではなく、イスラム教への嫌悪を招くような信仰を作っている詐欺師ではないかという意見を持つ人もいます。彼らはイスラム教の教えに従っていないし、ムハンマドはこのような残酷な行為を決して教えていないのは確かです。残念ながら、ニュースやメデイアにおいても反イスラム教の政治宣伝活動が起こっていますし、実際にどこで何が起こっているかを正確に知るのはとても困難な状況であると思います。

-パリのテロ事件や日本人男性の拉致事件を契機に「イスラム=テロ」という偏見が強まっていると思います。このような誤解を避けるために日本の人に伝えたいことはありますか?

Mさん:今はただ絶句しています。パリのテロ事件についても、イスラム国のテロリストによる日本人の拉致についても、悲しみと戸惑いの気持ちがあまりにも強すぎて、言葉ではうまく表現できません…。しかし、これだけはぜひ言いたいことがあります。イスラム国のテロリスト達は数えきれないぐらいのムスリム達に日々拷問に日々拷問を加え、殺害しています。テロ攻撃の被害者になっているムスリムは世界中に何万人もいます。イスラム教では人間を殺すことは絶対に許されていないので、このイスラム国のテロリスト達は同じムスリムだとは言えないでしょう。

Sさん:パリのテロ事件はとても悲しいことです。その事件について報道されている内容を読めば読むほど、イスラム教やムスリムに対する嫌悪が増すような表現が必要以上にされている印象になりました。何か見えない力によって物事が動かされていると強く感じることもあります。世界中に15億人のムスリムがいます。我々の多くがこのような悪い者だとしたら、世界は既に終わっていたと思いませんか? イスラム国のテロリストは本当のムスリムだと私は思いません。その証拠として、パリのテロ事件では同じムスリムである警察官も殺しています。彼らが口にする「イスラム教」と「殺害」という行為は矛盾しているのです。このような報道がされている一方で、毎日のように拷問、そして殺害されるムスリムたちも多いということは、決して忘れほしくないです。そのような世界の全体像を考えたうえで、メデイアが取り上げている反イスラム教の政治宣伝活動についてどう考えるかを自問すべきだと思います。

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