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薬の飲み過ぎで「乱用性頭痛」増加

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体調管理に気をつけているという人にとっても、なかなか対処しきれない強敵が“頭痛”だ。日本人の約40%が慢性頭痛持ちというデータもあり、多くの人が悩まされているようだ。そんな頭痛持ちにとって、手放せないのが頭痛薬。ところが、そんな頭痛薬を飲むことで、逆に頭痛を悪化させてしまう「乱用性頭痛」が最近増えているという。

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「乱用性頭痛は薬物乱用頭痛ともいい、市販の頭痛薬を服用しすぎた結果、当初よりもひどい痛みが慢性的に襲ってくる症状を指します。“以前は効果があったのに、最近は頭痛薬が効かなくなってきた” “頭痛薬を飲んでも痛みが続く”という人は、乱用性頭痛の可能性があります」

こう教えてくれたのは、富永ペインクリニックの富永喜代先生だ。でも、頭痛薬を飲み続けていると、頭痛が悪化してしまうのはなぜ?

「まず大前提として、頭痛薬は痛みの根本原因を治療しているわけではないことを理解する必要があります。頭痛を『ガスコンロにかけた鍋で沸いている湯』にたとえると、頭痛薬というのは鍋にフタをしているようなもの。一時的には沸騰(頭痛)は見えなくなりますが、火(頭痛の原因)を止めない限り根本的な解決にはなりませんよね。頭痛薬は痛みを紛らわすだけで治療しているわけではありません。鍋のお湯がそのうち吹きこぼれてしまうように、薬も効果には限界があるんです」

そして、乱用性頭痛に悩まされる人の多くは、薬の用量・用法を守っていないことが多いという。

「本来ならば、市販の頭痛薬は5~6回飲んで効果がなければ病院に行って適切な処置をとるべきです。実際、薬の説明書きにもそう書いてある。でも、多くの人はそこまで読まずに、“痛みがひかないのは、薬の服薬量が少ないから”と考えてたくさん飲んでしまう。実は多くの市販薬の有効成分には、『天井効果』というものがあり、用法容量よりたくさん飲んでも一定以上の効果が出ないという特徴があります。それを勘違いしてたくさん飲んで、効き目が実感できないとさらに飲んで…、といったことを繰り返すと、体に負担をかけるだけなんです」

では、乱用性頭痛にはどんな人がなりやすいのだろうか。富永先生は、6つのポイントをあげてくれた。

1.もともと片頭痛を患っている人
2.朝から重くのしかかるような頭痛を感じている人
3.これ以上痛くなったらマズいと思って薬を飲んでいる人
4.月に10~15日以上続けて薬を飲む人
5.薬が効いている時間が短いと感じている人
6.薬の効果が切れるとすぐに頭痛を感じる人

このうち3つ以上に当てはまる人は、乱用性頭痛になる可能性が高い、もしくはすでになっているという。

「乱用性頭痛の恐ろしいところは、自分が飲んでいる薬が原因になっているという自覚があまりないこと。なので、なかなか頭痛がおさまらない。薬を飲んでも効かないと感じたら、すぐに服用を中止し、専門医に診断を仰ぐべき。『自分は違う』などという思い込みは禁物です」

頭痛が慢性化していると、大きな病気につながる頭痛に気が付かずに見逃すこともあるという。薬を飲んでも頭痛が続くなら「何はなくとも病院へ」が正解なのだ。
(鼠入昌史/Office Ti+)
(R25編集部)

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