ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

海外に興味がない私が奈良で気付いた「旅のはじまり」

DATE:
  • ガジェット通信を≫

今は日本国外への旅は大好きで、頻繁には行けなくても常に情報を得ようとしている私ですが、以前は海外にあまり興味がありませんでした。

修学旅行のときは、国内でよかったと思い、留学へ行く友人に対しては、なぜそうしたいのか理解できずにいました。海外に全く関心のない自分が変わり者なのではないかと思ったこともありました。


Naoya Hata「サハラ砂漠に魅了されたモロッコ」より

そんな私の旅は当然、20歳を過ぎるまでは国内ばかりでした。

大学生のときは「時間はあるけれどお金がない」というありがちな状況に…。そこで思いついたのは青春18きっぷを使った旅でした。夜行列車「ムーンライトながら」に乗って、東京から大垣へ。そこからは鈍行列車で奈良へ。宿は雰囲気のいいドミトリーを探して、帰りたくなったら帰るという気ままな旅の目的は、奈良で行われている「燈花会」というイベントへ行くことだけでした。

家族で東京と九州を車で往復したり、沖縄へ何度も行ったりと旅自体は幼い頃から身近なものではあったのですが、「自分だけの旅」と言えるものはここから始まったように思います。

日付の変わる前、「走るスラム街」なんていう危なっかしい異名をもつ夜行電車にひとりで乗りこむ。夜中3時頃、ふと目が覚めるとまったく知らない駅に停車している。これから何をするにも、どこへ行くのも自由。自分が思ったように行動しよう! その瞬間に感じたワクワクは、今思えば国外へ旅に出る時の感情と変わらない気がします。


Hiroyuki Suzuki「香港 – マカオの旅

はじめてのひとり旅、国籍もバッググラウンドも異なるたくさんの旅行者と出会う中で、なぜこれまでの私は日本とそれ以外とで線を引いていたのだろうかと疑問に思えてきました。

「言葉が通じないから?」「文化が違うから?」「なんとなく危険そうだから?」

私は奈良を旅行客として訪れたとき、そこに国籍の違いはないのではないかと思い、「その土地のことを知りたい」という気持ちは皆同じのはずだと気づいたのです。

あの頃何度も口にしていた「海外に興味がない」という言葉はきっと嘘でした。本当はもっと知りたいことがたくさんあるのに、治安や語学などを言い訳にし、自分を無意識のうちに抑えていたのです。


Toyo Serizawa「神秘の国インド16人旅 ~グラマラスな超大作編:*:・( ̄∀ ̄)・:*:♡笑~ 仲間と作り上げた思い出17日間」より

旅に慣れている人や世界一周旅行者の多くは、幼い頃からホームステイ経験があったり、若いうちから何度も日本を飛び出し、海外になれているというイメージがあるかもしれません。はじめて日本を出た旅の最中に、そんな彼らに対してコンプレックスを感じたこともありました。

「旅に出るのは早いほうがいい」ともよく聞きます。しかし、無理に旅をすることが良いとは思いません。きっと遅かれ早かれ、どこかではじまりの瞬間がやって来るはずです。

あなたにとっての旅のはじまりはいつでしたか? その時、何を感じましたか?
そんなことを改めて思い出してみると、新たな旅のきっかけに出会えるかもしれません。

(ライター:林 綾子)

関連旅行記

*Naoya Hata「サハラ砂漠に魅了されたモロッコ
*Hiroyuki Suzuki「香港 – マカオの旅
*Toyo Serizawa「神秘の国インド16人旅 ~グラマラスな超大作編:*:・( ̄∀ ̄)・:*:♡笑~ 仲間と作り上げた思い出17日間

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP