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「森のようちえん」に見る「外遊び」の大切さ

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園舎を持たず、自然の中で子どもを育てる「森のようちえん」

野山で子どもを育む活動を実践している「ぎふ森の妖精ようちえん」が、今年4月から岐阜市佐野の里山を拠点にした通年型の園として本格開園します。同じく岐阜市内にある「ながら川ふれあいの森」に続く2か所目で、同園関係者は「自然の中で育てる本物の『森のようちえん』にしたい」と意気込みを語ります。

「森のようちえん」は、デンマーク発祥の自由保育の一つです。認可幼稚園と異なり、なんと園舎を持ちません。自然豊かな場所で、子どもたちの自主性を重んじた保育をするのが特徴です。園長で岐阜大学非常勤講師のフォン・フラクシュタイン・ハラルトさんは、「自然の中で遊ぶことで、人間関係や自主性もしっかりと育っていく」と話します。

子どもの「外遊び」に指摘される3つの「減少」

「少子化」は、子どもに対して過保護な環境を作り上げていきます。例えば、公園の遊具も、「危ない」「汚い」「うるさい」などを理由に、気がつけば、ずいぶんと消えつつあるのではないでしょうか。また、現在、子どもを取り巻く環境は大きく変化し、「スポーツや外遊び」について、3つの「減少」が指摘されています。

(1)「時間」の減少
「国民生活時間調査」によると、小中学生の休日の過ごし方は、テレビを見たり、テレビゲームをしたり、室内で過ごす時間が増加。スポーツや外遊びの時間が減少しています。

(2)「空間」の減少
都市化や自動車の普及は、子どもたちの遊びの場を奪うことになりました。普段着で好きな時に少人数が集まって、安全に遊べる身近な場所が減少しています。

(3)「仲間」の減少
少子化が進み、近所に気軽に遊べる仲間が減少しています。また、何かしらの習い事に通う子が増えたことで、子ども同士の時間が合わずに集まりにくくなってしまっているようです。

外で遊ぶことで自律神経が鍛えられる。生活習慣が整う効果も

園舎のない「森のようちえん」では、確保された室内ではなく、外で遊ぶからこそ自律神経が子どものころに鍛えられます。自律神経が鍛えられた子どもは、ストレスや環境の変化に強くなります。また、体力を使うことで、健康的に食事を欲し、眠るようになります。この20年間で、幼児の就寝時間は1時間も遅くなっています。

外の気温を感じ、体を動かし、コミュニケーションを取ることで、「食べる」「寝る」などの当たり前の生活習慣が整っていくのではないでしょうか。

(青柳 雅也/心理カウンセラー)

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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