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相次ぐ異物混入、もしも遭遇したら?

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世間を騒がす数々の異物混入事件

最近、食品の中に異物が混入していた、というニュースが世間を騒がせています。 食品工場や飲食店では、普段から衛生管理を徹底し、製造過程において「人の健康を損なうおそれがあるもの」の混入がないよう注意する食品衛生法上の義務があります。それをさておいても、商売上の常識として「食品に異物が混入してはいけない」ということは、ほぼ異論がないところでしょう。

しかし、どれだけ注意しても、消費者の手元に届くまでに異物が混入する可能性をゼロにはできないことも、最近の相次ぐニュースを見れば想像ができるところです。

異物が混入していたという証拠をはっきりと残す

では、消費者として、食品の異物混入に遭遇した場合、どう対応すべきでしょうか。このような場合、まずは発見した異物と、混入元の食品(商品)の写真を撮り、異物が混入していたという証拠をはっきりと残すことが大切です。また、当該商品は製造元に返却することになるため、混入していた異物も含めて処分せず、別々にチャック付きポリ袋などに入れて保管するべきでしょう。

包装袋や外箱にも、製造工場や製造時期を示す固有番号が印刷されていることがありますので、これらもすべて捨てずに保管しておいてください。購入店のレシートがあれば、購入した証拠となりますので、それも保管しておくべきです。

SNSへの書き込みは名誉毀損ないし信用毀損行為となり得る

そのうえで、メーカーの問い合わせ窓口(飲食店であれば店頭の店員)に対し、異物が混入していたことを告げて対応を求めることが最善です。

近時の異物混入がニュースになっている事例では、メーカーにクレームをつけず、TwitterやFacebookなどのSNSに異物混入の話を書き込んだり、Youtubeやニコニコ動画といった動画サイトにアップすることもあるようですが、このような行為は場合によっては、事実であってもメーカーに対する名誉毀損ないし信用毀損行為となり得るため、避けた方が良いでしょう。

製造者にきちんと事実を伝えて改善を促すことが最善の行為

なお、このような異物混入によって健康被害が生じた場合、製造物責任法に基づきメーカーの責任を問うことができますが、「生命、身体、財産の損害」がない場合には製造物責任の問題となりません。このような場合には、不良品として製造者に返品・交換を求めることが法律上、取り得る最大限です。

冒頭述べた通り、どれだけ注意しても異物混入の可能性をゼロにはできない以上、製造者が原因を究明して対策を取るよう促し、再発を防止していくことが何より大切です。そのためには、製造者側にこのような問題に対して謙虚に対応するよう求めていくこと、そして苦情が「不当なクレーム」になってしまい製造者が聞く耳を持たなくなるような行動ではなく、製造者にきちんと事実を伝えて改善を促すことが、消費者として取り得る最善の行為ではないでしょうか。

(半田 望/弁護士)

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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