土地を買って遺跡が出たら、家は建つの? ネットの声を集めてみた

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土地を買って遺跡が出たら、家は建つの?(写真: iStock / thinkstock)

以前ネットで話題を集めた、奈良県の“土地を買ったら遺跡が見つかった”という話。太古の遺跡と聞けばロマンチックだが、実際自分の身に降りかかったらただ事じゃあ済まない。

「奈良だけじゃない! 土地を買ったら遺跡が出土。家は建てられる?」(http://suumo.jp/journal/2014/10/27/71586/)という記事では、よっぽどのことがない限り家は建てられる、発掘調査費用は行政(奈良県)の補助金で賄われると解答を出しているものの、ネットでは十人十色のコメントが寄せられた。

まずは、思わず“へぇ~”と唸ってしまうトリビア的反応だ。「アテネオリンピックのあったギリシャも、開催に合わせて地下鉄工事を行ったら遺跡が出るは出るはで工期延長だったらしい」「イタリアの街に路上駐車が多いのは、地下駐車場をつくろうとしても遺跡が発見されて工事がストップするケースが多いからだと聞いた」

などなど、多くの人が世界の遺跡事情に重ねてこの事例にロマンを感じていたようだ。
一方、実際に自身に関係する土地で遺跡が発見された人は切実である。「自分が通ってた中学校の新校舎建設の際は大規模な住居跡が見つかって建設が遅延、プレハブの仮設校舎のまま卒業となってしまった思い出がある」「戦国時代の城跡にあるわが社は工事用仮設住宅を地面の上に置いているだけ。台風のときは、飛ばされないための対策が今でも大変なんだわ~」

いずれも個人宅ではないが、いろいろとご苦労があるようだ。

さて、すでに遺跡の上に自宅を構えている人や、同様の案件を取り扱ったことがあるという不動産関係者のコメントはあれど、今この瞬間、自分の買った土地で遺跡が見つかり住宅が建てられないという人のコメントはなかった。
このことについては金銭的不安や前出記事の補足にもなる、以下のコメントを見ていただこう。「(遺跡調査の必要な)埋蔵文化財包蔵地かどうかは教育委員会で確認できます。不動産業者が仲介に入る場合、この確認を怠ることはまずありません。後から建築できないとなれば、業者は大変なペナルティーを受けることになるから当然ですね。埋蔵文化財包蔵地は奈良じゃなくてもそこら中にあります。また、遺跡があるからといって建物が建てられないわけではありません」

つまり、不動産業者を介して土地を買い、建築会社に住宅工事を頼んだ場合、遺跡に関する手続きは発掘調査の補助金申請も含めて、あらかじめ業者が行っているものなのだ。当然、埋蔵文化財包蔵地に住宅を建てる際は試堀調査に要する時間も考えた施工スケジュールを立てている。

仮に工事が途中でストップするようなことがあるなら、それは今すぐにでも本格的な調査を必要とする、歴史的発見といえるかもしれない!
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/01/15/76355/

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