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発見したらネットに上げずに○○に連絡!~食品への異物混入に関する法律

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 昨年末から購入した食品に異物が混入していることが判明したというニュースが続いています。カップ焼きそばにゴキブリ、ホットケーキに金具、フライドポテトにヒトの歯らしきもの、ベビーフードにコオロギ・・・いきなり「食品に異物混入」のニュースが立て続けに報道され、日本の食の安全に懸念を覚える方も多いようです。
 今回は、購入した食品に混入していた場合どのような法律が問題になるのかについて、考えてみたいと思います。

 飲食によって生ずる危険の発生を防止するための法律として、わが国では食品衛生法という法律があります。食品添加物の基準、表示、検査などの原則を定めています。
 また、食品に限らず、食器や、容器、乳児用のおもちゃについても規制の対象としています。「えっ?」と思われるかもしれませんが、食品衛生法は口に入れられる可能性のあるものを対象として規制する法律であり、乳幼児の玩具は口に入れられる可能性が高いものだからです。

 食品衛生法6条1項4号は「不潔、異物の混入」などにより「人の健康を損なうおそれがあるもの」を販売し、又は販売するために製造や加工、調理、陳列等をしてはならない、としています。
 会社が6条に違反した場合には、都道府県知事は食品の廃棄等をさせることができます(法54条)。違反食品の回収もこの条文に基づいてさせることができます。さらに、違反した会社の営業を禁止したり、停止したりすることもできます(法55条)。加えて、違反者は、3年以下の懲役または三百万円以下の罰金に処されることになっています(法71条1項)。
 異物については、法律では定義されていませんが、厚生労働省監修の食品衛生検査指針において、「異物は、生産、貯蔵、流通の過程で不都合な環境や取扱い方に伴って、食品中に侵入または混入したあらゆる有形外来物をいう」と定められています。
 今回の、ゴキブリ、金具、コオロギといったものは指針の定める「異物」に該当しますので、食品衛生法違反となる可能性があるでしょう。

 また、異物混入に関連する法律としては、製造物責任法(PL法)というものがあります。
 金属片やガラスなどの鋭利な異物やカビや虫の混入が、食べた人の健康を脅かした場合には、その責任を製造者に求めることもできるようになっています(PL法3条)。

 食品衛生に関する事項は保健所が管轄していますので、購入した食品に異物が混入しているのを発見した場合には、最寄りの保健所に連絡しましょう。連絡方法の詳細は各都道府県の保健所のホームページに載っています。「できるかぎりそのままの状態で」「商品を購入したレシートがある場合には一緒に」するというのが望ましいようです。
 そして、保健所に駆け込む前には「本当に異物かな?」と冷静に考えてみることも大切です。保健所のホームページに掲載されている事例では、実は異物ではなかったり、消費者宅で混入した、という場合もあるようです。

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