体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

ロジカルシンキングは“知っているだけでは役に立たない”

ロジカルシンキングは“知っているだけでは役に立たない”

 ビジネスにおいて考え方を身につけるということは、ビジネスパーソンとしての基礎を身につけることに値する。
 ロジカルシンキングや常識の枠から抜け出すための思考術など、身につけておけば必ず役に立つものなのだ。

 『“思考停止人生”から卒業するための個人授業』(ごま書房新社/刊)は研修講師一筋25年以上のベテラン・潮田、滋彦さんが、読者であるあなたのために、思考術の個人授業を行ってくれる一冊。ロジカルかつ自由奔放に考えるための方法が解説されている。
 今回は著者の潮田さんをお招きし、どうしてこうした思考術が必要なのか、どのようにすれば身につくのか、お話をうかがった。その後編だ。
(新刊JP編集部)

■「思考停止」から抜け出すための方法とは?

――『思考停止人生から卒業するための個人授業』はご自身の研修をイメージして書かれたのですか?

潮田:そうですね。先ほどもお話したように、受講生の方々が私にいろいろな意見や疑問をぶつけてくれます。グループ討議や発表のときもそうだし、研修が終わったあとに話しかけられたり。そうした生の声をかなり反映しています。「ロジカルといっても、難しいよね」とか(笑)。できるかぎりリアルな声に応えたいと思って書きました。

――本書のタイトルに「思考停止」という言葉が入っています。これは重要なワードだと思うのですが、「思考停止」とはどのような状態を指すのですか? また、どうして「思考停止」になってしまうのでしょうか。

潮田:「思考停止」は自分の頭で考えることを放棄している状態ですね。なぜそうなってしまうかというと、思考を停止していた方が楽だから。もしくは、そうしていた方が楽だと思う人がいるからです。
言われた通りにやっておけば楽だと思う人もいるだろうし、自分で調べることが面倒だと思っている人もいるでしょう。それはそれで一つの生き方だと思うけれど、それでは成長できませんよね。成長を諦めることは、自分に対して失礼なことだと思います。自分の頭で考えることは素晴らしいことだと伝えたいですね。

――確かに「もう無理です」とか「忙しいからできません」はその後がないですよね。

潮田:そうなんですよ。そこでストップしてしまえば先のことを考えなくて済むから楽なんです。でも、考えることが習慣化されていれば、その方が楽です。

――「思考停止」状態から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。

潮田:一つは、物事を鵜呑みにしないことです。「当たり前」から抜け出すことですね。専門家が言っていることも、今現時点での見解であって、5年、10年先はどうなるのか分からないわけですから。
また、思い付いた小さなアイデアを自分で認めてあげる、OKを出してあげることが大切です。実は私たちは自分をほめることが苦手で、何かひらめいても「大したことない」と自分を否定してしまうことが多いんですね。自分を認めてあげることはすごく大切です。そうすると自分自身もノッてきますから。
もう一つは、記録に残すことです。この本でもメモの取り方を書いたのですが、アイデアは残さないと消えていってしまうものです。本書では「アイディアエクササイズノート」としてご説明していますが、考えていることを記録として書き溜めて残していくと、1年くらいするとアイデア同士が結びついて広がりが出てくる可能性があります。
この3つはとても簡単にできますが、やるかやらないかで大きく違ってくると思いますね。

――本書は周囲への影響力の持ち方についても触れているのが特徴だと思いました。

潮田:これは私の研修の一貫したテーマなんです。リーダーシップを執る人やマネジメントをする人にとって、周囲の人たちとのコミュニケーションはとても大事です。うまく影響力を発揮できなければ、組織として成長できませんから。
ただ、影響力を発揮するためには、自分自身の頭がすっきりしていないといけません。そのためのツールとしてロジカルシンキングがあるのです。情報整理の質が高まって、自分の言いたいことを的確に伝えられるようになり、コミュニケーションのコストも一気に改善します。
また、固定観念という枠から外れるのも大切です。私は研修でいろいろなテーマで講師をするのですが、一貫したテーマはまさに「影響の与え方」なんですね。

――この表紙を見たときに非常に気になった点が一点ありまして、潮田さんの下の名前の前に「、」がつきます。これは一体なんでしょうか?

1 2次のページ
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。