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取材NG続出!? かつて芸者でにぎわった鶴見の超ディープなスナック事情をレポート!

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横浜のココがキニナル!

40才になったのを機に、鶴見でいいスナックを見つけて飲みたいと思ってます。とはいえ、いい店に出会うまで手当たり次第に店に行くわけにも。主だった店をレポートしてもらえませんか?(親父の海さんのキニナル)

はまれぽ調査結果
スナックデビューにふさわしい安心で家庭的&リーズナブルな店2軒「スミス」と「う~たん」を紹介!

11月の某日。ギッシー(編集部・山岸)から「スナック行こう!」との誘いが! 「え?」と聞き返すと「鶴見のスナック事情を取材せよ(byギッシー)」との命。

インターネットでひたすら事前調査を敢行。しかし、スナックはホームページを所有している店は、ほぼなし。苦戦。鶴見のスナックの口コミは「ネット上にほとんどない」のだ。情報があっても古い場合が多く、現在も店が営業しているのか不明。

現地に行き、この目で確かめなくては“オススメできるスナック”が分からない。「もう現地に突撃しよう!」と同時に叫ぶ松宮とギッシー。と、いうことで夜の鶴見の街へ!

大苦戦!? 鶴見の夜

時刻は午後6時過ぎ。まだ宵の口だ。


まずはJR鶴見駅の西口へと向かう

ネットに口コミが載っていた店から行ってみることに。が、しかし!


すでに閉店している!

ショックを受ける松宮とギッシー。周囲にあるスナックにも突撃でお話を伺うが、取材NG。その後も理髪店や飲食店にスナック情報を尋ねるが「スナックには行かないので分からない」との答え。・・・途方に暮れる2人。

と、ここで「三業地があった場所に行ってみよう!」とギッシー。“三業地”とはかつて芸妓(芸者)を呼ぶような料亭などがあった場所のこと。「三業」とは“料理屋・芸妓屋(げいぎや)・待合(まちあい)”3つを指す。


三業地方面へ進んで行くと「それっぽくなってきた!」

“スナック”と書かれた看板を見つけると、突撃して取材を試みる。しかし「取材NG」の店が続出。もしくはアジア系の女性で「日本語が通じない」という店も多い。


ふっと息を吐き、横を見るとドアが開いている店を発見!

店内に入り、取材を申し込む。すると「体調が悪いから店を辞めるのよ」とママ。しかし、いろいろなお話を聞かせてくれる。


ママの店「スナック ニューセゾン」“技と円熟のクオリティ。”がキニナル

ママは水商売歴40年。「鶴見に店を出して26年」だそう。忙しかったのは「15年前くらいまで」。最近はカラオケボックスや居酒屋も増えたので「スナックは全然ダメ」らしい。「ほかの店も同じだと思う」とのこと。


小ぢんまりとしており、落ち着く店内

「スナックはカクテルとか出さないでしょ?」とママ。店にもよるが、スナックでは乾き物などのおつまみに割りもの系の酒類を出す。なので「店に入ってから2~3年の女の子でもすぐに店が出せる。それが“スナック”なの」と教えてくれる。だが、やはり続けるのは大変らしい。

変わり続ける時代とお客さんのニーズに対応し、店を続けるのは大変だろう。ママにお礼を告げ、店を立ち去る。

“スナック密集地”鶴見のナゾ

再び鶴見のスナック街へ。10軒ほどの店に取材を断られ、再び“これは取材中止か!?”という空気に。だが、明朗会計で入りやすそうな店の看板を目にし、「行こう!」とギッシーと飛び込む。すると、取材はNGだが、オーナーが鶴見のスナック事情を話してくれる。


同じ道を何度も行き来し「もうどこにいるのかわからなくなってしまう」

オーナーは、店を構えて約50年。鶴見にあるスナックの最盛期は、30~40年ほど前だったそう。当時は、人が多すぎで歩けないほど混んでいたらしい。現在は昔ほど忙しくないそうだ。オーナーによると、「鶴見のスナックの中には、ぼったくる店もあるので注意した方がいい」とのこと。「事情をよく知る人に聞いて行くのがいい」とアドバイスしてくれる。

「なぜ鶴見にスナックが多いのか」と聞くと、「(旭硝子などの)企業があったからね」とオーナー。以前、はまれぽでも記事にしたが、大正時代に京浜工業地帯が急激に発展。鶴見周辺に社宅ができ、料亭や芸妓が集まり、三業地ができた。そしてかつて料亭だった店などが居抜きでスナックになった、とオーナーが説明してくれる。


かつての“三業地”には現在も数多くのスナックが存在する


芸者衆が祭で三業地を練り歩いた1950(昭和25)年の貴重な写真

現在、鶴見には何軒スナックがあるのか尋ねると「150軒くらいかな」とオーナー。最盛期よりは少なくなったとはいえ、鶴見周辺には今も多くのスナックが軒を連ねているのだ。

オーナーにお礼を言い、外へ。

気軽に入れるスナック「スミス」

看板に“スナック”の文字を見る度に店へ。だが「うちは常連さんを大切にしたいので」と10回連続で取材NG。「もうダメか・・・」と思い、左を見ると・・・


「PUBスマイル笑笑笑」もキニナルが、ひっそりと奥の方にも店が!

「あそこに行ってみよう」と言いながらも「大丈夫かな・・・」と思いながら進んで行くと・・・


・・・今日は定休日?


店は「スミス」というようだ

でも看板の照明はついているし、店は営業しているはず。そーっとドアに近づくと、開いている!

「・・・なせスミス?」と思いながら中へ。男性がいる! 突撃で取材を申し込むと驚きながらも「いいですよー」と男性。


マスターの神野(じんの)さんは横浜出身

神野さんは気さくでとてもお話しやすい。開口一番、店名の“スミス”について尋ねる。小学生の時「神野寿美雄(すみお)」と自己紹介したところ、聞き違えた友だちに“スミス”とあだ名を付けられたんだそうだ。

神野さんは港の倉庫で勤務していたが、脱サラして1年前に店をオープン。理由を伺うと「やっぱり好きなことをやりたかった」と答えてくれる。鶴見に店を開いたのは、何十年もこの周辺に飲みに来ていたから。「お客さんと話しているのが楽しい」とのこと。

営業時間は午後7時から午前0時まで。定休日は日曜日。神野さんの知り合いや口コミのお客さんがメイン。食事を終え、「2軒目として来る人やカラオケを楽しみに来る人が多い」という。マナーよくお酒を飲んでくれる人なら「誰でも大歓迎」。時間制限はないので開店から閉店までいるお客さんもいるとか。


棚には常連客のボトルが並んでいる

ここでスナックの料金システムについて尋ねることに。スナックでは席料がかかるそうだ。「スミス」の席料は2000円。この界わいで「2000円の席料は安い方だと思うよ」とのこと。鶴見をよく知る神野さんならではの料金設定がありがたい。


焼酎のボトルは3000円、ウイスキーは3500円から

「スミス」ではボトルを入れる必要はない。日本酒やバーボンショットは500円から取りそろえており、リーズナブルに飲むことができる。だが、通うようならボトルを入れた方がお得だろう。


明朗会計なので安心!


ちなみにカラオケは1曲200円

2000円の席料は必ずかかる。だが、ビール1杯(600円)とカラオケ2曲(400円)で帰る場合、わずか合計3000円でスナックデビューできるのだ。

おつまみは乾き物やマグロのブツなど、その時により異なる。


ビール1杯で「帰ってもよし!」


おつまみはマグロのブツなど“日替わり”


「俺1人だからセットしてあるんだよね(by神野さん)」

「スミス」は奥まっており、見つけにくい。だが入ってみると居心地がよい。1人静かに飲むのもよし。数人でカラオケに行ったり、神野さんとしっとり語るのもいいだろう。

ここで「どこかオススメのスナックはないか」と尋ねる。するとすぐに「あるよ!」と紹介してくれる神野さん。だが、本日は休業日と判明。お客さんが来たのでお礼を言い、再び突撃で“オススメのスナック”を探すことに。

起死回生!? アットホームなスナック「う~たん」

・・・その後、5軒ほどのスナックに突撃するものの、取材できない。

ふと看板を目にし、「あそこ行ってみよう!」とギッシー。「最後に行ってみようか」と松宮。よくよく看板を見ると「う~たん」と書いてある。「・・・大丈夫かな?」と思いつつ、とにかく店へと向かう。


・・・「すなっくうーたん」に一縷(いちる)の望みを託す!

階段を上がり、2階へ。すると重厚なドアが!


重厚なドアに立ちすくむ松宮&ギッシー

「・・・とにかく行くしかない!」と勢いよくドアを開ける。と、店の女性や男性客、ママらしき女性の目線が“ストレンジャー2人組”の身に突き刺さる。「うっ!」と一瞬ひるむが、とにかくお話を聞いてみようと決意。「鶴見のスナック事情を調べている」と言うと、ママは気さくにお話してくれる。


(左から)ママと美人スタッフのお姉さん

ママの中村久美子さんは「生まれも育ちも鶴見」というハマっ子。「う~たん」をオープンして10年ほど。ママの周りは、後光が差しているのではないかというほど明るい。ママのご両親は屋台を営んでおり、小さい時から店の手伝いをしていたそう。なので「この道ウン十年よ」と笑う。


ギッシーが注文した「ビール(600円)」


オススメできるスナック2軒目を発見し、ホッとしたので「ハイボール(600円)」を一気飲み


「お通し(シーチキンと大根&キュウリのサラダ)」はさっぱりとしていて美味!

店内にはママとスタッフの女性が4人。テーブル席に男性2人。カウンターには男性が1人いる。アットホームな雰囲気にホッとしてしまい、力が抜けてカウンターに座る松宮とギッシー。

カウンターに座っている男性に、鶴見のスナック事情」を伺う。すると「鶴見はスナック上級者向けですよ」と男性。


冷蔵庫に張られているメニュー

前述したが、鶴見のスナックの中には飛び込みで入ったお客さんが「何十万も請求された」という話もあるらしい。「だからスナックには紹介で行った方がいいですよ」と男性は教えてくれる。男性も知人の紹介でここ(う~たん)に来たらしい。

「外から飲みに来る人もほとんどいないと思うので(松宮とギッシーは)はじめ警戒されたんじゃないかな」とのこと。「なるほど・・・」「・・・やっぱり現地に来てみないと分からないね」と語り合う松宮とギッシー。


写真をお願いすると、「え~!」と言いながらも応じてくれたありささん


「はずかしい!」と言いながらも撮影に協力してくれたしおりさん


先ほどのお通しを作ったというかえでさん

続いてママに「う~たん」という店名のナゾについて尋ねる。と、子どものころに「“う~う~”言ってたから(笑)」とママ。「う~たん」はその時からのあだ名らしい。「スミス」といい、幼いころからのあだ名が店名の由来になっているのがおもしろい。

「う~たん」の営業時間は午後6時から午前0時まで。定休日は日曜日。席料は3000円。時間制限はなし。ボトルは3000円から。客層は1人客から夫婦、グループまでさまざま。「スミス」同様、2軒目としてカラオケを楽しむ人も多いそうだ。「ここは客層がいいんですよ」と前出の男性。明るいママを慕って通う人が多いそうだ。「店の女の子もみんな明るいわよ!」とママ。


明るくて気さくなママの人柄を慕って通う人も多いのだろう

仕事を終えた後、「まだ家には帰りたくない」「ちょっと一杯楽しく飲みたいな・・・」そんな願いを叶えてくれるのがスナックの魅力なのだと実感した。

取材を終えて

取材を通じ、鶴見に150軒ものスナックがあると初めて知った。正直に言って鶴見は寿町よりも25件ほどNGだったこともあり、取材のハードルが高かった。「もう取材不可か」とも思ったが、「安心して飲めるスナック」2軒を見つけることができ、本当によかった!

スナックの魅力はまず家庭的なこと。そして時間を気にせず、気軽に楽しく飲めることだと思う。機会があったらぜひ“スナックデビュー”を果たしてほしい!

―終わり―

スミス
住所/横浜市鶴見区鶴見中央4-18-7
電話/045-718-6629
定休日/日曜

う~たん
住所/横浜市鶴見区鶴見中央4-25-8 戸倉ビル・2-E
電話/045-521-0300
定休日/日曜

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記者:

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