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時代を創るクリエイティヴ「2014年 話題になったネットCMは?」エディター座談会編

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ネット社会の多角化とともに、年々注目の高まりをみせるネットCM。今回は、ネット社会に精通する業界人の中でもエディターとして活躍する四人が集まり、“今なぜネットCMか?”をテーマに「2014年のネットCM座談会」を開催! 参加メンバーは、ファッション誌、音楽誌、フリー、そしてWEB編集であるNeoL編集長の四名。彼らが語る、2014年のネットCM、そして2015年の動向とは……。

 

<参加者>

NeoL編集長

ミカ(仮名):フリーランスエディター

トモコ(仮名):音楽誌エディター

アヤ(仮名):ファッション誌エディター

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

——ネットCMっていろいろあるけど、みんなはどういうシーンで見ることが多い?

アヤ「Yahoo!とかで、マウスをあてるとびよーんとなるCM、最近よく見かけるようになったよね」

ミカ「バナーをクリックすると動画になったり……。あと、YouTubeを見てるとまず目に入ってくるかな」

トモコ「でもYouTubeのCMって、たいてい何秒後かにスキップできるじゃない? あれでも広告出稿してる意味ってあるの?」

ミカ「スキップできなくて、最後まで見ないといけないのもあるよね」

アヤ「スキップしないで最後まで見ちゃうような、面白いCMもたまにはあるし」

——グーグルのアドセンスもそうだけど、ネットCMって自分が検索した内容に合わせて出てくるようになってるから、基本的に自分の関心があるものになってると思う。

トモコ「あれ、怖いよね。台湾に行きたいなと思ってちょっと検索すると、全部バナーが台湾系になってたりして……」

ミカ「そういえば、知らない内にツイッターに広告が付くように変わっていたのもびっくりだった」

——ツイッターにしてもそうだけど、SNS系でCMを見かけることが増えたと思う。やっぱりSNSを使うと、若い子にも行き届く気がするし。“可愛い!”ってノリだけで大量に拡散されるじゃない?

トモコ「そうなると、出稿量だけの問題じゃないってことになるよね。10代ではないけど、サイボウズの動画で働くお母さんが思わずぐっとくるCMがあって。お母さんが子供を保育園に預けながら働いていて、日々育児に追われてる。最終的に“あなたはあなたのことを大事にしてますか?”って訴えかけるの。知り合いのママ友たちの間で、“すごいわかる!”“あるある!”ってシェアされまくってた」

ミカ「フェイスブックとかでもそうだけど、友達がシェアしてたら自分も見るかも。あとテレビでいいCMをやってると、そのアザーバージョンをネットでわざわざ見ちゃったりもする。例えば、小田和正が歌ってる生命保険のCM。家族の絆を描いてて、テレビCMも感動するんだけど、ネットではテレビ以外の家族バージョンもいっぱい出てきて(http://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/cm/affection/2014/index.html)。本当に簡単なCMで、家族の生い立ちの写真をパラパラッと流してるだけなんだけど、見てるとすっごい泣けてくる。だけど、小田和正を使う時点で卑怯だよね(笑)」

トモコ「ネットに限らずだけど、ちょっといい広告だと、テレビでもなんでも好感度上がっちゃう。私は東京ガスのCMが好き。2013年になっちゃうけど“俺が魚の食べ方が上手いのは婆ちゃんのお陰だ……”みたいなやつは泣けた」

ミカ「東京ガスみたいに、直接宣伝しないCMが最近増えた気がする」

トモコ「やっぱり押し付けすぎない感があるのがいい。選挙とかで、候補者の名前を連呼されると“うるさいわ!”ってなるのと同じ(笑)」

アヤ「そういう意味でも、テレビとネット広告の境がなくなってきてると思う。ウチはテレビがないから、たまに実家に帰ってテレビでCM見ると、クオリティが下がってるなって感じるし……」

ミカ「出稿料が安くなってるからね。その証拠に、出版社のCMがすごく増えた。集英社みたいな大手だけじゃなくて、宝島社とか中堅どころもバンバン打ってる」

——昔はテレビCMが絶対だったけど、ネットCMも地位が上がってきてて、企業もネットCMに力を入れ出してる感じがする。未だにテレビの方がお金はあると思うけどね。

アヤ「全体的にフラットだよね。テレビとネットと雑誌、メディア自体がフラットになってるから、そこで打たれるCMもフラットになってるんだと思う」

——2014年を振り返って、印象に残ったCMといえば?

ミカ「よく見たのはラックス。やっぱり出稿が多いから、どうしても目についちゃう」

アヤ「ラックスとパンテーン、あとニッセンも結構見た気がする」

トモコ「私はラックスはあんまり覚えてないけど、日清カレーメシのCMは面白くて印象に残ってる。“あーお腹すいちゃったなー”で始まるの。“簡単、上手い、カレー飯!”って、すごいシュールなCM(笑)」

ーー日清の実物大牛型お湯入れマシーンもかなりシュールだったよ。部屋に牛がきたらどうするっていう(笑)。

アヤ「ファッション系のCMだったら、毎年のことだけどカルティエが印象に残ってる。動画のクオリティがすごく高くて、CMの域を超えてる。もう、シアターで見るムービーレベル」

——今って昔ほどCMにお金がかけられないから、売れてる人を使えばいいってところから進歩して、発想勝負になってるよね。

アヤ「旅行会社のCMで、代理店の人間と旅行会社の社員が打ち合わせをしてるだけっていうのもインパクトあった。代理店の方は南国の風景でも見せて旅に行く気にさせようって提案するんだけど、旅行会社の方はそうじゃなくてキャッシュバックの方がいいとか、ずっとふたりで喋ってて。CMではその音声がひたすら流れて、映像はずっと手元だけが映ってる(笑)」

ーー2013年だけどゴシップガールの妹役をやってたテイラー・モンセンが出てる動画で、彼女がマスコミから逃げようとしてる映像も話題になったよね。忍者みたいなすごい動きをしてるってことで、どんどん拡散されていって。企業名は出してないんだけど、実はスポーツブランドのCMだったって噂がある。日本でも同じようなCMをサントリーがやってたっけ。

ミカ「ちょっとステマっぽいね。ステマの巧妙化って感じ」

 

 

——2015年に期待するネットCM、こんなCMがあったら見ちゃう、というものは?

アヤ「ミュージックビデオみたいな完成度の高いCM。音楽が良かったり、全体的な世界観がいいとシェアしたくなっちゃう」

トモコ「できるかできないかは別として、すごく面白いアーティストのミュージックビデオがあって、それをYouTubeと企業がタイアップしてたら自分からググって見に行くかも。CMでありつつ、押しつけられてる感じじゃなく見られたらいいなと……。今のところはないけどね(笑)」

アヤ「やっぱり押しつけがましくなくて、不愉快じゃないものがいい」

ミカ「それでいて、出稿側にとってはいかに最後まで惹きつけるかが大切になると思う。ネットCMって飛ばせるから、やっぱり初動のインパクトが重要。30秒見て最後にどんでん返しが起こっても、飛ばされちゃったら意味ないもんね(笑)」

 

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