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ヒアルロン酸注入でアバター顔になってしまう理由を医師解説

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 美肌を支える重要な成分としてすっかりお馴染みの「ヒアルロン酸」。ヒアルロン酸を配合した化粧品やサプリメントが人気となっているだけでなく、法令線などのしわ解消のためのヒアルロン酸注入もかなり身近になってきた。

 たしかに、顔にメスを入れる「美容整形」は怖いが、基本的には注射を打つだけのヒアルロン酸注入なら、若返りのために受けてみたいと思う女性も多いかもしれない。

 そこで、世界最大手のヒアルロン酸メーカー「ガルデルマ(Q-MED)」から世界初の「ヒアルロン酸注入の顧問指導医」に認定されている「美容皮膚科タカミクリニック」(東京・表参道)の高見洋院長に、ヒアルロン酸注入のトレンドや注意点について訊いた。

「以前は“とにかく若くしたい”といったような患者さんも多かったのですが、いまはそうではなく自然な形で若返りたいという声がほとんどです。実年齢より5~10才くらい若く健康的かつナチュラルな若返りが求められていますね」(以下「」内、高見院長)

 とにかく自然な仕上がりがトレンド。そして、重要なのが「施術をしたことが周りに分からない」ということなのだという。

 誰もが美容整形で同じような“流行りの顔”になりたがる韓国なら、整形したことを隠さない人も多いかもしれない。しかし、日本の場合はそうではないのだ。

「ご自身の個性を活かしつつ、自然な形での若返りが求められます。もちろん施術をしたということを知られたくないという気持ちもあるのでしょうが、いきなり“流行りの顔にしてくれ”ということは、まずないですね。どこにヒアルロン酸を注入したのか分からないくらいに自然な若さが好まれます」

 この“自然な形での若返り”を実現できる美容皮膚科医こそが、優秀なドクターだという。

「もっとも年齢感を感じやすいのは、やはり目元や口元なんですが、実際にはそれ以外の部分でもいろいろな形で年齢感が出ています。肌の張りだったり、筋肉の衰えだったり、しわだったり、たるみが影を作っていたり…など、その理由は様々で、1人1人で全く違うわけです。なので、単純に患者さんからリクエストされた場所にヒアルロン酸を注入しただけでは、自然な形での若返りはできないんです。その顔の状態と完成型のイメージに合わせて、オーダーメードで施術しないと、自然な若返りは難しいですね」

 そして、高見院長は、自然な若返りを実現するために、患者が納得するまでしっかりとカウンセリングを行う。

「患者さんの顔がどういった理由で年齢感が出ているのかということを具体的に言葉で説明し、理解してもらいます。そのうえで、若返っていくための施術法を提案し、納得するまで話し合っていきます。もちろん、リスクも含めて話し合います。できないことはできないと言うし、もしも僕の専門外の施術が必要なら、別のお医者さんを紹介することもあります。すべてにおいて、納得していただくことが重要なんです」

 自然な若返りを目指すために、わざとしわを残すこともよくあるのだという。ただ単に、気になる部分にヒアルロン酸を注入すればいいということではなく、総合的に若さ・美しさを追求する必要があるのだ。

 そこまでこだわっている医師から施術を受けられればいいが、なかには「どう見ても失敗なのでは?」と言いたくなるような施術例があるのも事実だろう。

 たとえば、異常なまでに涙袋が大きくなってしまったケース、鼻が大きく膨れ上がって映画の『アバター』みたいになっているケース、頬にヒアルロン酸を入れすぎたのかアンパンマンのようになっているケース…。本人が納得しているのなら、それでいいのかもしれないが、少なくとも“自然な形”ではない。

「よくある失敗例は、一箇所にヒアルロン酸を注入しすぎるケースです。そもそも、顔は全体的に均一に老けていくものです。一箇所だけがパンパンになっている人なんていませんよね。患者さんの希望通りに注入することで不自然な仕上がりになることを、事前にしっかり説明しなかったドクターに責任があると思います。そういうドクターは、おすすめできませんね」

 タカミクリニックでは、ヒアルロン酸注入の効果は数年以上もつという驚きの持続期間に加えて、注入した後でも分解することが可能だという。他院で注入したヒアルロン酸の分解・修正も行っているそうだ。

「患者さんのリクエスト通りに施術するのは、簡単だし疲れないんですが(笑い)、だからといって最終的に喜ばれる結果にはなりません。なので、じっくりカウンセリングして、納得いく形を目指します。施術をしたことを忘れるくらい、自然に若返ることが本当の幸せですからね」

 女性にとっては大きなテーマであるアンチエイジング。しっかりと患者と向き合って、話し合いをしてくれるドクターに相談することが、失敗しない幸せな若返りへの第一歩となりそうだ。

撮影■津野貴生


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