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世界一美しい霊廟といわれるインドの世界遺産「タージマハル」に行って、その美しさの秘密に迫ってみた。

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「タージマハル」、この名前を聞いた事がいないという方はいないと思います。それほどに有名で美しく白亜の巨大なお墓。インドを旅行する人でタージマハルに行った事がない、という人に出会うのが難しいくらいの場所です。

このタージマハルは、強大な力を持った時の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、自身が愛したお妃の為に巨額の建設費用をつぎ込んで建設されました。皇帝が無駄遣いをしすぎたために息子に幽閉(ゆうへい)された、という残念な逸話も残るほどの霊廟です。

しかしながら、実際にタージマハルを訪れ、そのタージマハルに隠された愛の物語を紐解けば、この世界遺産が誰の心をも強く揺さぶってしまう、そんな事実に気がつく事ができます。

今回は、その美しく荘厳なタージマハルと、その美しく荘厳なタージマハルが持つ隠された愛の物語についてご紹介します。

・タージマハルの街、アグラに移動
タージマハルは、インドの首都デリーから鉄道で約二時間の街、アグラにあります。汽車の中では思わぬ出会いもあったりしますが、ここはインド。警戒しすぎてもしすぎることはないので、気をつけて移動することをオススメします。

ただ、インド国内を汽車で移動をする場合は、できるだけ乗るクラスを高い水準のものにすることがトラブルを避ける元になります。

なぜならインドではどのクラスの汽車に乗っているのか?ということが乗る人の生活水準に繋がっている可能性が高いため、比較的高いクラスの汽車に乗ると現地のお金持ちもしくは観光客が乗っている可能性が高いのではないかと思います。

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・タージマハル建設の背景
タージマハルは、16世紀の初めから19世紀後半までおよそ300年以上続いた安定したイスラーム国家であるムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に逝去した愛妃ムムターズ・マハルを埋葬するために建設した総大理石の霊廟です。

タージマハルは1632年に着工され、出来上がるまでになんと22年を要しました。なぜそんな莫大な費用と年月をかけてお妃のお墓を作る事ができたのか?それは当時のムガル帝国の繁栄にあります。

実は当時のムガル帝国は、安定した政治支配の下、さまざまな産業が発達していました。

中でも木綿産業は、当時「世界でもっとも進んだ製造業」と言われる程の産業で、世界中の人々が、インドの木綿を求めてムガル帝国を訪れました。実は後にイギリスで産業革命が起こったのも、インド木綿が原因の一つと言われるほど、当時のインドは木綿によってその繁栄を極めていました。

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・タージマハルをつくっている材料がすごい
ムガル帝国が繁栄を極めていた事により、タージマハルは世界中から素晴らしい材料を用いて建設されました。

まず建材はインド中から1,000頭以上もの象をつかって運ばれてきたといわれ、大理石はラージャスターン地方のジャイプル産といわれており、さらに赤砂石はファテープル・シークリーの石切り場から運ばれたとされています。

翡翠(ひすい)や水晶は遠く中国から、トルコ石はチベットから、サファイアはスリランカから、カンラン石はエジプトから、珊瑚や真珠貝はアラビアから、ダイヤモンドはブンデルカンドから、アメジストや瑪瑙(めのう)はペルシャから集められたとのこと。

他にも、碧玉(へきぎょく)はパンジャーブ地方から、ラピスラズリはアフガニスタンから、カーネリアンはアラビアから取り寄せられたもので、全体で28種類もの宝石・宝玉がちりばめられているそうです。

これほどの材料ですので加工する技術者も非常に優秀な方を世界中から招聘(しょうへい)したということです。タージマハルの美しさはその細部に至るまで、まさに完璧を求めた、という事なのかもしれません。

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