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史上初の西洋人芸者 今では置屋を持ち5人の芸者を育てた

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「お座敷には、すばらしい日本文化が詰まっています。まず、料亭では日本建築を目にすることができる。そして生け花を愛で、陶器などの芸術品に触れ、旬のお料理や日本酒を口にできます。さらに着物や三味線などの民族楽器、伝統の音楽や踊りを楽しめます。これだけ日本文化が集まっているスペースが他にあるでしょうか」

 オーストラリア出身の芸者の紗幸さんは、お座敷の魅力についてそう語る。2007年に東京・浅草でお披露目を行い、花柳界400年の歴史上初の西洋人芸者として、海外でもニュースとなった。

 それから8年、現在は早稲田大学で芸者文化を教えるかたわら、現役の芸者としても精力的に活動を続けている。紗幸さんが来日したのは、15才の時。交換留学生に応募したのがきっかけだった。

「日本にきて1年経った時、もっと日本語がうまくなりたいと思い日本に残りました。大学受験で慶應大学に受かり入学。卒業後は一度就職して、オックスフォード大学へ留学しました」

 英国留学から日本へ戻ってからは、フリーランサーとしてNHKやBBCのドキュメンタリー番組の制作に携わるなかで、芸者をテーマに番組を作ろうと考え、花柳界の門を叩いた。

「それまで芸者になった外国人はいませんでした。自ら現場を体験して番組を作るスタイルだったので、私が芸者の世界へ飛び込んだら面白いと思ったんです。ところが前例がないため何か月も入門が認められず、やっと修業が始まったものの芸者になれる保証はありません。修業中は他の仕事と掛け持ちできない慣習があり借金はどんどん増えました。

 1年の修業で晴れて芸者になってみると、その奥深さに触れました。そして芸を極めたくなり今でも続けています。芸者になって4年目に、置屋のお母さんが病気になり、浅草から独立して自分で置屋を持ちました。ベテランのお姉さんの力を借りて、これまでに5人育てました」

※女性セブン2015年1月22日号


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