子どもが喜んで食べる「おせち」の作り方

access_time create folder政治・経済・社会

子どもが喜んで食べる「おせち」の作り方

子どもでも食べやすい伝統的なおせち料理

お正月の一番初めにいただく「おせち料理」。おせち料理には、そのひとつひとつの料理や食材に意味があり、昔から代々、家族の健康や幸せを願って食べられてきた日本の素晴らしい伝統的な食文化です。現代の料理に慣れて、おせち料理がなんだか苦手と感じる子どもには、そんな意味をしっかりと伝えながら家族みんなで食べると好きになってくれるかもしれません。

近頃は、おいしくてきれいなおせち料理がたくさん販売されていますが、やはり家族のために愛情を込め願いながら作られたおせち料理には、それ以上のパワーが宿っているのではないでしょうか。

そこで今回は、子どもでも食べやすい伝統的なおせち料理の作り方を3品紹介します。

「体が丈夫で健康に働けて、まめにくらせるように」くるみごまめ

くるみごまめは、「体が丈夫で健康に働けて、まめにくらせるように」との願いと、五万米と書いて五穀豊穣を願ったもの。

【材料】
ごまめ50g
くるみ50g
砂糖大さじ2
水あめ大さじ1
しょうゆ大さじ3
酒小さじ2
ごま適量

(1)ごまめとくるみをそれぞれフライパンに入れて、中火にかけて乾燥するまで焦がさないようにフライパンを振りながら煎る。
(2)砂糖としょうゆを鍋に入れて火にかけ、煮立って細かい泡がたってきたら水あめを加えて少し煮詰める。
(3)(2)の鍋に(1)を加えて焦がさないように手早くからめ、酒を振ってさっと混ぜ、火を止め、キッチンペーパーの上に取り出し、広げて冷ます。

ハレの日にふさわしい華やかな卵焼き「伊達巻」

帯の下につける「伊達巻」に形が似ており、また、「伊達」は華やかさや派手さを表す言葉であるため、ハレの日にふさわしい華やかな卵焼きとされています。

【材料】
卵L4個
はんぺん100g
砂糖大さじ4
酒大さじ1
みりん大さじ2
しょうゆ小さじ1
巻きす(27cm×20.5cm)
※普通の(巻きずし用)ものを使い、口に入れやすいサイズに

(1)オーブンを180度に温めておく。焼き型にオーブンシートを敷いておく。
(2)フードプロセッサーに卵、はんぺん、砂糖、しょうゆ、みりんを加えて混ぜ、滑らかになるまでしっかり混ぜる。
(3)(2)を型に流し入れ、180度で約25分、焼き色がついて、竹串をさして何もついてこなくなるまで焼く。
(4)熱いうちに巻きすの上に焼き色のついた面を上に置き、両端を切り落とし、それを巻き始めの軸にして、しっかり巻いていく。巻きすをゴムでしっかり止めて、冷めてから切り分ける。

豊かな暮らしができるように「さつまいものきんとん」

きんとんは金団と書いて財宝を意味し、豊かな暮らしができるようにとの願いがこめられています。

【材料】
さつまいも500g
くりの甘露煮 適量
くりの甘露煮のシロップ 50cc
砂糖大さじ2
みりん大さじ2
塩少々

(1)さつまいもは2cm幅に切り、皮を厚めに剥いて、水にさらしてあくを抜く。
(2)鍋に、あく抜きしたさつまいもを入れて、ひたひたの水を注いで中火にかける。
(3)やわらかくなってきたら水を捨て、もう一度水を加えて水を捨てる。
(4)(3)を鍋の中ですりこ木などでつぶし、シロップと砂糖、みりん、塩を加えて弱火で煮る。
(5)焦がさないように水分をとばしてしっとり仕上げ、器に盛り、栗の甘露煮を添える。

子どもたちにお手伝いしてもらいながら一緒に作っても楽しいと思います。

(吉村 雅子/料理研究家・管理栄養士)

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 子どもが喜んで食べる「おせち」の作り方
access_time create folder政治・経済・社会
local_offer
JIJICO

JIJICO

最新の気になる時事問題を独自の視点で徹底解説するWEBメディア「JIJICO」。各分野の専門家が、時事問題について解説したり、暮らしに役立つお役立ち情報を発信していきます。

ウェブサイト: https://mbp-japan.com/jijico/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。