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悪いのは同族経営? ナッツ姫騒動に「日本の田舎のワンマン中小企業と変わらない」の声

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大韓航空の「ナッツ姫騒動」が依然収まる気配がない。韓国マスコミは連日熾烈な報道合戦を行っているが、その背景には世襲で富を独占する財閥一族への不満があるのだという。

12月25日放送の情報番組「いっぷく!」(TBS系)では騒動とともに、韓国の就職事情と優遇される財閥一族について特集した。
32歳で役員就任。平均年収1億円以上

韓国では財閥系と一般企業の給与格差が大きく、一般企業の社員の平均年収が495万円なのに対し財閥系企業は834万円。その差は約1.7倍にもなる。

財閥系企業に入るにはソウル大学や延世大学、高麗大学など、日本でいう東大早慶レベルの大学を出ていることが必須条件。海外留学経験も求められる。

しかし、韓国の大卒者の就職率は58.6%。多くの学生は猛勉強して有名大学に入っても、卒業後の仕事を得られないケースも少なくなく、鬱憤が溜まりきっている。

一方、財閥オーナーの子どもや孫は、一族だからという理由で大学関係なしに難なく入社でき、しかも昇進が早い。財閥オーナーの孫は平均3年、「私はコネ入社」と公言するナッツ姫の妹は31歳という上場企業最年少の記録を更新して役員のポストに就く。

騒動を起こしたナッツ姫自身も、32歳で役員に就任。財閥系企業の役員の平均年収は1億3700万円になる。確かにバランスを欠いているように見える。

コメンテーターとして出演していた作家・岩下尚史氏は、「家柄で決まって平安時代の貴族みたい」と感想を述べていた。日本のネットにも「今なら、韓国で(超富裕層の子女が通う高校を舞台とする)『花より男子』が大人気になった理由がわかる」という見方もあった。リアルに存在する「令嬢」や「御曹司」への憧れが強いのかもしれない。
ラッパー宇多丸「日本だって人のふり見て我がふり直せ」

ただし「世襲」や「同族経営」は日本にもあり、知られていないだけで「令嬢」や「御曹司」が好き放題にふるまっている会社もあると指摘する声もある。

大王製紙の創業3代目・井川意高前会長(50)が100億円を超える会社のカネを引き出し、カジノの掛け金にした事件も記憶に新しい。ファーストリテイリング社の柳井正社長(65)も「絶対に世襲はしない」とかつては言っていたものの、息子2人を重要ポストに就け、将来的に世襲させるのではという報道が出ている。また、2人とも同社の株を大量に保有しており、配当金はそれぞれ14億円になるというが、従業員はどこまで納得できるのか。

ツイッターには「日本の田舎のワンマン中小企業」を財閥レベルの経済力でゴリ押しすると、大韓航空になると揶揄する書き込みもあった。規模の大小はあるにせよ、令嬢や御曹司の横暴さに関しては「日本も韓国を笑えない」のかもしれない。

番組でも、モデルの黒田知永子さんが「若くして役員になった人でも優秀で人格のある人だったら問題にならないかも知れない」と指摘。ラッパーの宇多丸さんは「日本だって人のふり見て我がふり直せにしないとまずいですよ」と話していた。

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