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温泉の「効能」本当に体に効くの?

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「冷え性」「肌荒れ」「肩こり」の改善──。温泉には様々な“効能”が謳われているが、冷静に考えれば、お湯に浸かっているだけのような…。本当に効能はあるのだろうか。

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この素朴な疑問を、国際医療福祉大学大学院教授で温泉医学研究の第一人者、前田眞治先生にぶつけてみた。「真に治る」という説得力のあるお名前だが、先生、どうなんでしょうか?

「効能は科学的に証明されていますよ。そもそも“温泉”とは、指定された成分を規定値以上に含む、地中から湧き出したお湯などのこと。一定の体積あたりの熱保有量がふつうのお湯より高く、体温が上がりやすいという特徴があります。同じ41度のお湯に15分浸かった場合、ふつうのお湯だと体温が1度アップするのに対し、温泉だと平均で1.5度アップ。含有成分の濃度が高ければ、もっと上がりますよ」

前田先生いわく、体が温まると肩凝りや腰痛にポジティブな影響があるとのこと。これがひとつめの効能だそうだ。

「日本に多いのは神奈川の箱根湯本温泉に代表される単純温泉と、兵庫の有馬温泉などに代表される塩化物泉。単純温泉は刺激が少ないため、適度なリラックス効果が得られます。塩化物泉はお湯から出た後、塩の結晶が肌に付き、いわばラップを巻いているのと同じような状態になります。保温効果は抜群です」

なるほど。他には?

「佐賀の嬉野温泉は弱アルカリ性の炭酸水素塩泉。肌がツルツルになるので“美肌の湯”と呼ばれています。また、大分の長湯温泉は二酸化炭素泉で、炭酸ガスの気泡が肌に付くのが特徴。“心臓の湯”といわれ、毛細血管を広げて血圧を下げる効果があるんです」

さらに、硫黄泉で有名なのが群馬の草津温泉や万座温泉。硫化水素が皮膚から入り、毛細血管を広げて血圧を下げる効能があるという。

「飲泉という慣習もありますね。重曹泉はアルカリ性で胃の中の酸を中和します。鉄分が多い鉄泉は貧血に効く。もっとも、有効成分の量が多い市販の飲み薬の方が効きますけどね」

最後に、先生が言う。

「ちなみに、江戸時代までは混浴が基本でした。お風呂は社交の場だったんです」

おお、それは一番効能がありそうです。
(石原たきび)
(R25編集部)

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