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話題の「参加型アート」を手がけるアーティストを直撃

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 美術館を訪れた人が参加できるアートが今人気だ。台湾出身のリー・ミンウェイさんは「リレーショナル・アート」の旗手として、数々の「参加型アート」を制作してきた。

 たとえば『ひろがる花園』では、展示室の一画に花壇のような作品が展示されている。観客はふたつの約束を守れば、展示されている花を一輪持ち帰ってもいい。その約束とは「来た道とは違う道を通って帰ること。そして、見知らぬ人にその花を渡すこと」。このアートについて、ミンウェイさんは「私たちのやさしさは、どこまで広がっていくかわからない」とコメントする。

 また『プロジェクト・手紙をつづる』は、ミンウェイさんがまだまだ伝えたい思いがたくさんあった祖母を亡くしたことをきっかけに生まれたアートだ。参加者は机と筆記用具が用意されたブースに入り、特別な誰かに伝えられなかった思いを手紙につづることができる。手紙は封をして住所を書き込めば、実際に郵送される。または、封をせずにその場に残しておけば、手紙は後から来た人が読むことができ、自分にも伝えられなかった思いがあることを思い起こさせる。そこに思いの連鎖ができるのだ。

 ほかにも観客が持ち込んだ繕いものをカラフルな糸で繕う『プロジェクト・繕う』や、展示室の一画を美術館のリビングルームに見立て、そこにときどきホストがやって来て、六本木や森美術館について話をする『プロジェクト・リビングルーム』などがある。

 そんなアートに対する人々の反応について、ミンウェイさんは「私の作品には無限ともいえる反応が寄せられる。そんなたくさんの反応が、私にとって本当の贈り物になのだ」と語っている。

●リー・ミンウェイ
1964年台湾生まれ。ニューヨーク在住。1997年イェール大学大学院美術学部にて修士号取得。Museum of Modern Artほか、ベネチア・ビエンナーレなどの展覧会で作品展示。2015年1月4日まで森美術館にて『リー・ミンウェイとその関係展』を開催。

●取材協力
森美術館

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