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美容室のミスに対して病院代などを請求できますか?

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Q.

 半年前のことですが、美容室でカラー、縮毛をしました。何日かしたら痣になりました。人の肌じゃないみたいです。位置的にとても悪く、会社の人やお客様にキスマーク?といわれます。本当に最悪です。痣を隠したくても髪型は基本アップなので隠せません。お店にもいいましたが、今後そのようなお客様がでないように気をつけますとのことだけでした。最近は痒さに加え、痛んだりします。その施術を受けたのが6月です。遅いのは承知です。病院代など自分で払うのが馬鹿馬鹿しいです。請求したいですが、どうしたらいいですか?

(20代:女性)

A.

 大きくは2つの方法が考えられます。1つめは、美容室がカラーや縮毛矯正を行う際に、痣などをつくらず適切に施術すべきところ、それができていないことを債務不履行(簡単に言えば契約違反)ととらえ、損害賠償請求を行う方法です(民法415条参照)。2つめは、美容室の行為によって痣ができたことを、相談者様への権利侵害ととらえ、不法行為に基づく損害賠償請求を行う方法です(民法709条など参照)。

 この2つの方法は、法律的な手法が異なるだけで、これらの手法に基づき請求する損害賠償の金額は通院費や病院まで通う交通費などが含まれると考えられるためあまり差異はありません。
 もっとも、注意が必要なのは債務不履行に基づく損害賠償は消滅時効(請求できる期間)が原則として10年間とされていますが(民法167条)、不法行為に基づく損害賠償は3年と短い点です(民法724条)。
 半年前の出来事ということですから、いずれの手法でも請求は可能です。したがって、法律的には遅すぎるということはありません。

 もっとも、いざ裁判を通じて請求する場合は「美容室側がカラーや縮毛矯正に失敗したという事実」や「それによって痣が生じたという結果」などを立証していく必要があります。そのため、例えば病院で診断書を作成してもらうことや、美容室側がミスをしたことを認める内容の発言をした録音、あるいは謝罪の文章など、証拠を揃えることが必要になります。

 また、ご相談の内容であれば損害賠償によって請求する金額がそこまで大きくならないという予想が立ちますので、弁護士などの専門家に依頼し、前述のような準備を経て訴訟に発展した場合、費用倒れに終わってしまう可能性もありえます。
 とすれば、訴訟に発展させず、例えば内容証明の送付などの交渉や示談で解決をするのが合理的だろうと思われます。こうした訴訟に発展させない解決方法については、やはり専門的知識や経験がものを言いますので、弁護士などの専門家にご相談されることをおすすめいたします。相談ということだけであれば、各地域に設けられた法テラスが有用な相談窓口として活用できると考えられます。

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美容室のミスに対して病院代などを請求できますか?

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