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ラッパー:SKY-HI/パフォーマー:AAA日高光啓とマルチに活躍するアーティストの仕事術とは

ラッパー:SKY-HI/パフォーマー:AAA日高光啓とマルチに活躍するアーティストの仕事術とは

初のフル・アルバム「TRICKSTER」のリリースや、12月12日にはニュー・シングル「スマイルドロップ」をリリースしたラッパーのSKY-HI。ラップだけではなくトラック・メイク(作曲)も手がけ、ヒップホップ・アーティストとしてのキャリアを着実なモノにしている彼だが、同時に、今年は全国25公演、約20万人動員するツアー 「AAA ARENA TOUR 2014 -Gold Symphony-」を決行した、ポップ・シーンを代表するパフォーマンス・グループ:AAAの日高光啓としての顔を持つ。

その意味では、AAAとして全国ツアーやシングル・リリース、数々のイヴェントに参加しながら、ソロ・ラッパーとしてアルバムの制作まで行っているという、アーティスト界きってのハード・ワーカーであるSKY-HI。彼はどのように、活動の「やりくり」をしているのだろうか。

「『SKY-HI』と『AAA日高光啓』の関係性って、僕の考え方としては、例えると『恋愛』と『仕事』の関係性に通じるのかなって。仕事が上手くいかない時、恋愛相手にそのフラストレーションをぶつけるって格好悪いじゃないですか。それよりは、相手といる時間を幸せにする事によって、上手くいってない仕事に立ち向かえる力に変えた方がいい。逆に恋愛で相手の女子力/男子力が低いと思ったんなら、そこで嘆いたり別れたりするんじゃなくて、自分の力をもっと上げて、相手をひっぱり上げればいいかなって。だから、片方がダメになって、そこにもう片方も引きずられるのは、一番避けなくちゃいけないって思うんですよね。今の『仕事』と『恋愛』の例えを、AAAの日高とSKY-HIに置き換える事ができると思うし、2つのわらじに関してはそう思いますね。ただ、一時は大学生っていう三つ目のわらじも履いてたんですけど、それはさすがに大変すぎて捨てちゃいましたね(笑)。でも、上手くいってない時に何かの、どちらかのせいにしないっていうのは大事だと思いますね。それがあると、両方うまく行くんじゃないかなって」

では、SKY-HIモードとAAA日高モードのように、自分の中で切り替えているのか、それとも、マルチタスク的に平行させているのだろうか。

「今は比較的、両方走らせてる感覚ですね。でも、タイミングによって、年に何回か、SKY-HIとして自意識以外に触れたくない瞬間があるんですよ。その時だけ、ONとOFFを切り替えてると思いますね。ただ、グループの時は当然複数人だから、グループ意識に自分を投入するし、自意識モードとグループモードみたいに、優先のONとOFFを切り替えますね。だから、0:100とか30:60とか、バランスで切り替えてますね。意識という意味では、SNSは危険だと思いますね。意図しないところで人の意識に触れるから、そこに引っ張られる部分があって。それは良い事であっても悪い事であっても引っ張られる。色んな意見もそうだし、Twitterで話題になる音楽とかでもそう。SNSを見て感情が動かされないようには思ってるけど、実は無意識の部分に影響してると思いますね。だから付き合い方が難しいし、新しい形のストレスの根源かもなって感じてますね」

彼流の仕事術を聞いてみよう。

「頭の中で映像を作るってことですかね。頭の中にヴィジョンを作って、そこから組み立てて行くというか。新作”スマイルドロップ”は『ポジティヴだけど切ない世界』とか、C/Wの”Serial”はホラー的なストーリーテリングだから、完全に頭の中でその映像を組み立てて。そういう映像の展開が鮮明であればあるほど、具体的に動けるし、映像が断片的に浮かんでいくんだったら、それを元に展開させていくっていう。それは自分で企画を立てて企画書も書いたプロジェクト「FLOATIN’ LAB」の時もそうでしたね。だけど、なにも映像やイメージが浮かばない時も当然あります。その時は、とにかくなんでもいいから、メロディでも歌詞でも頭から強制的に出すんですよね。無理矢理に頭から引きずり下ろす。そうすると結果、そこで整理されて効率は良くなるんですけど、とにかくその作業はキツい。どうなるのかも分からない事をやるから、体力的にも大変で。でも、その辛さにどれだけ耐えられるかっていうのが、アーティストとしての寿命かもしれないなって思いますね」

最後に、彼の仕事のモットーを尋ねてこの稿を閉じよう。

「『真摯であれているかどうか』ですね、それは自分の作品の受け手にもそうだし、スタッフにも、自分自身にも、全てに真摯であれているかが重要かなって。だから、嘘なく、愛情のこもった状態でアウトプットするのが、自分にとってのモットーですね」

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