街中に突如出現する異空間が面白い! 世界で活躍するストリート・アーティストを直撃
街を歩いていると突如出現するアート――スペイン人アーティスト・Pejacさんが手がけるのはそんな作品だ。
街の壁や地面をキャンバスに、道行く人の心をフッと惹きつける絵を描き続けるPejacさん。絵を習っていた頃、彼は先生の芸術への姿勢に疑問を持ち、自分は「美術館に行かなくても鑑賞できる作品を残そう」と決意。これまでモスクワやパリ、イスタンブール、ロンドン、ミラノなどの各国各年に作品を残してきている。そんな彼に取材を試みたところ、快く応じてくれた。
――すべてアドリブで描いているのですか? それとも前もって何を描くか決めているのでしょうか?
「その街に到着する前に、あらかじめスケッチを描くようにはしています。ただもちろん、”インプロヴァイゼーション(即興)”と”驚き”のドアは常に開け放ってあります」
こうしたオープンマインドな姿勢が、2014年にパリで描いた『Exit to surrealism』(シュルレアリスムへの出口)などの作品を生み出すことにつながっているようだ。
――代表作、あるいはご自身で気に入っている作品はありますか?
「2008年に描いた『Human nature』(人間性)ですね。木々が自身をカットする様子を描いたものですが、実は私の父が大いに協力してくれました。父にたくさんポーズを取ってもらって、それを参考に数々のシルエットを描き上げました」
――作品を描いてみたい国や街はありますか?
「私が魅力的な国・社会だと感じているチベットで描いてみたいです。あそこで壁画を描くことは、私にとっても非常に有意義なものとなるはずです。東洋の文化や美学は、私の作品にダイレクトに影響を与えています。たとえば『Seppuku』という作品や、ロンドンのヘロンタワー内にあるSushi Samba(有名寿司レストランの名称)のために描いた『Entelechy』(エンテレキー/実現態・生命力)などがそうです」
最後に、Pejacさんはこんな言葉でインタビューを締めくくった。
「私は長年、日本に行ってみたいと思い続けてきました。一度でも訪れると、日本の文化に没頭すると思います。作品を提供する機会を得られたらうれしいですね」
東洋文化の影響を強く受けていると話すPejacさん。彼の作品を日本で見られる日は、近い将来必ずやってくるはずだ。
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