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音楽プロデューサー・いしわたり淳治著『うれしい悲鳴をあげてくれ』が10万部突破

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ちくま文庫から2014年1月より刊行されている、いしわたり淳治『うれしい悲鳴をあげてくれ』。店頭での「立ち読み」が話題を集め、刊行から11ヶ月の今、書店での文庫ランキング上位に入り始めている。

その勢いは衰えることを知らず、2014年11月19日12刷目の重版をもって累計発行部数が10万部を突破している。

著名な小説家の新刊、映像化、TV番組などでの紹介が書店ランキングの上位を占める中、そんな要素を持たない文庫がこのような事態を生んでいることは“小さな事件”といえるかもしれない。

本書は、剛力彩芽やSMAP、Superflyなどのヒット曲の作詞、またバンドのプロデュース、近年は映画『日々ロック』の音楽プロデューサーも務め注目のクリエイター・いしわたり淳治氏の唯一の著作の文庫化。

『ロッキング・オン・ジャパン』での連載時から音楽好きからは注目のコラムだった本書は、文庫化されるまでは、“知る人ぞ知る本”だったが、手に取りやすい文庫になったことで、これまで縁のなかった読者層の取り込みに成功。最先端の音楽シーンを牽引するいしわたり氏にしか紡ぎ出せない“ことば”の世界と独特の視点から生み出される物語が、新しい読者を生み出し、10万部という大きな部数につながったと言えそうだ。

また、販売促進にも工夫がある。同書の販売方法について、2014年1月の刊行から担当編集も加わり、作り手と読者の距離を縮める方法を模索してきた。注目されるきっかけとなったのは、編集担当者の想い、本音を配したポップだったという。

「好き過ぎて本当は誰にも教えたくない この本を楽しめないなら他にオススメはありません!」

というコピー(担当編集の想い)が話題となり、2014年9月からはこのコピーを帯にも採用。さらにその帯に「編集担当より」という文章や「この本の楽しみ方」といった編集者ならではのおすすめのポイントなども加えることで、書店店頭での「立ち読み」を誘発。この帯の効果で9~11月の2ヶ月で約7万部の増冊となった。

そして、6年ぶりの新連載が「webちくま」にて2015年1月中旬よりスタートする。連載タイトルは「短 短 小 説」(たんたんしょうせつ)。「うれしい悲鳴をあげてくれ」の大きな魅力でもあったショートショート(超短編小説)を毎月1作品、連載していく。作詞家として活躍の場を広げる著者の新しい世界に注目が集まりそうだ。

webちくま
http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/

書籍情報

『うれしい悲鳴をあげてくれ』
著者:いしわたり淳治
試し読み:http://www.chikumashobo.co.jp/data/ureshii_himei.pdf

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