ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

知識ばかりを持って出る「答え合わせの旅」から、答えを見つける「自分の旅」へ

DATE:
  • ガジェット通信を≫

思い立ったが旅日和! TRiPORTライターの林です。

今回のテーマは「旅での失敗とそこから気がついたこと」。

これまでに訪れた国は決して多くはなく、比較的治安の良い地域ばかりを旅してきた私にとって、「失敗」という言葉に適する出来事を思い出すことはなかなか難しいものです。現地の人々との対話でトラブルになったことはあまりなく、列車に乗り遅れたり、犯罪に巻き込まれたり…といった問題も幸いなことにありません。

ですが、これまでの旅を順を追って思い出してみて言うならば、旅に出始めた頃の私は「知ろうとしすぎていた」「調べすぎていた」ことが挙げられるように思います。


Chieri Sawada「シンガポール」より

情報が溢れているからこその「失敗」

私はインターネットなどで情報を集めることがとても好きです。旅に出る出ないに関わらず、時間があれば旅行記を検索してみたり、予定もないのに航空券を探してみたり。そんなワクワクする時間から旅がはじまります。

ただ、過去にこんなことがありました。

シンガポールを訪れた際に、事前に調べておいた有名な観光地をいくつかまわりました。1週間にも満たない短い滞在だったこともありますが、「サファリはあの人もあんな風に言ってたしパスでいいかな」「セントーサ島も不評らしいし……」といったほかの人のコメントを参考にしすぎた結果、マリーナ湾付近の中心部とされるエリアを行動してばかりでした。

もともと小さな島国のシンガポールであったにも関わらず、あらためて地図を見てみると、その中でもわずか7km四方程度の圏内だけで過ごしていたことに気がつきました。


Haruka Tajima「【必見!シンガポールの見所】世界一快適な空港に空中プールに美しい島!」より

目的は果たせたので充実した楽しい旅でしたが、ネットの評判や有名度合いなどを鵜呑みにしたことで、あのエリアも行っておけばよかったな、と貴重な1回の渡航に後悔を残すことになってしまったのでした。

そしてどの観光地もなんとなく行った気になっていたり、実際に足を運ぶ行為が事前に知った情報の答え合わせのように感じてしまったのです。「写真よりイマイチだな」なんて思うこともあり、せっかくの感動を自分で減少させてしまっていることが多くなってしまいました。

自分に合った旅のスタイルとは?

当然、歴史的背景やその土地の雰囲気など、知っておくことでより理解が深まったり、失礼なく振舞える場合も多々あると思います。ここでの私にとっての失敗は「他者の声」がどの程度必要なのか見極められなかったという点でした。

日常生活でも「普通」や「基本」を気にしてしまいがちだっただけに、定番をおさえておこうと思いがちだったのです。


Hiroyuki Suzuki「香港 – マカオの旅

ひとり歩き回ったマカオのカジノで英語が通じず、さらに中国語もルールも分からず、多額のチップが飛び交うのを眺めていたあの瞬間に感じたワクワクはなぜ生まれたのか? それはきっと、何も知識のないまま飛び込んだからこその高揚感だったのではないか?

もちろん、どんな旅にもそれぞれの楽しみ方はあります。しかし、私にとって「答え合わせ旅」は「自分の旅」ではなくなってしまうものでした。失敗、というよりも、肌に合っていなかったのかもしれません。

「国外」であることを意識しすぎない

思えば、国内の旅ではそれができていた自分に気がつきました。つまり「日本の外」であること意識しすぎていたのです。

それからは、日本でないからといって、特別な意識を持たずに動き回るようにしました。道が分からなくても誰かに聞けばいいや、くらいの気持ちで、まずは進んでみる。ハイシーズンになるとあちこちで見かけるSNSの投稿のように、有名観光地ばかり巡らなくても、その国で自分なりのお気に入りを探せばいいのです。


Akiyuki Minami「Santorini 2009 – サントリーニ島にて、白と青の断崖の向こうに世界一の夕陽を眺める」より

その時その瞬間の自分の気持ちを大事にすること、それがこの失敗から得た気づきです。余計なことは気にせず、情報は無理に仕入れすぎず、これからも自分なりの旅を楽しみたいと思います。

(ライター:林綾子)

*Haruka Tajima「【必見!シンガポールの見所】世界一快適な空港に空中プールに美しい島!
*Hiroyuki Suzuki「香港 – マカオの旅
*Akiyuki Minami「Santorini 2009 – サントリーニ島にて、白と青の断崖の向こうに世界一の夕陽を眺める

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP