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いつもの週末にワクワクを!旅のライフスタイルマガジン「TRUNK」を

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ネコ・パブリッシングより出ている旅雑誌「TRUNK」編集長の里見有美さん

日本人は勤勉なせいか、長い休暇を取れる人が本当に少ないもの。休みが長くなければどこへも行けない……本当にそうでしょうか? 24時間、365日、与えられた時間は平等ですから、きっとどこかで外へ飛び出す時間はあるはず。

「TRUNK」は、そんなもやもやを抱えた人たちの一歩を応援する旅雑誌です。ワクワクすること、仲間とワイワイ騒ぐこと、おもしろいことが大好きだという、編集長の里見さんにお話を伺いました。特に働いている女性は、必見です。

「隣にいる仲間」がターゲットであり読者

――「TRUNK」という雑誌について教えてください。

趣味系雑誌を多く扱う出版社ネコ・パブリッシングから、2014年2月に発売した、旅&アクションエールマガジンです。現在で4号目まで出ています。女性向けの一冊ですが、比較的性別も年齢も問わず、幅広い方々に読んでいただいているようです。

―― ぱらぱらめくっただけでも、フォントも大きく分かりやすいし、写真のカットが多く、勢いがあるなと感じました。

あえて写真は大きく掲載しています。ターゲット層は、会社や仲間の中にひとりはいる、ユニークで明るくて元気な女の子。リュックを背負って一人で出かけちゃうようなアクティブな女性をイメージしています。表紙にタレントさんなどを起用しないのは、イメージする女性が「隣にいる仲間」だから

憧れるけれど、ブラウン管の向こうの憧れの人ではなく、隣にいる憧れの友達、という感じかな。元気とユーモアがあって、親近感のある一冊でありたいなと。旅の情報誌でも、写真集のような一冊でもない、今までの旅雑誌にはない、旅バラエティ番組っぽい感じ。

遊び方が分からないのはもったいない!

── 「TRUNK」は、読者の方と同じ目線、同じスタンスなんですね。

そう、ユニークな友達がひとり増えたっていう感覚で「TRUNK」を毎回楽しんでもらえると嬉しいですね。誌面では、「TRUNKER」というネーミングで、誌面に携わりたい読者を募っています。彼女や彼らには、実際に旅に行ってもらったり、写真を撮ってもらったり、紙面に顔を出してもらう方もいます。みんなで一緒に、ひとり旅ツアーのプランを考えて、既に商品化もしました。TRUNKERは、実際に旅に出ている方たちから、ああいう人になりたいと憧れている人までさまざま。

今、世の中で働く20~30代の女性たちは、本当に忙しいし、よく働いているなぁと思います。だから、土日の休みは本当に貴重で、思い切り遊ぶ人もいれば、とにかく睡眠と、家の掃除や洗濯、買い出しと自分のメンテナンスで終了してしまう人もいると思います。

毎週末アクティブに遊ぶ術を知っている方は、既にライフスタイルを楽しむ達人、いわば生粋の「TRUNKER」なので、「TRUNK」を読む必要はないんですが(笑)、せっかくの週末や休みに、何をして遊べばいいのかよくわからない。遊ぶといったら、友達とカフェか、カラオケか、ショッピングか散歩? 「世界や、ワクワクするようなことは、そこらじゅうにあるんだよ」ということを、押し付けるのでもなく、アナウンスする。それが「TRUNK」の役目ですね。

自分たちが「おもしろい!」と思うものを楽しく紹介していくことが大事

── 里見さんご自身は旅に行かれますか。

「TRUNK」を立ち上げてからは、取材で旅に出るので精一杯で、個人的な旅は、1泊2日で伊豆に行くとか、日帰りで行ける旅しかしていませんね。でも数年前までは毎年バリへ行ったり、ニューカレドニアの海も最高だったし、タイのカオラックも素晴らしかった。日本だったら、最北端の礼文島のユースホステルから見た星空に涙したり、漁船のフナ底に入って移動したり、ねぶたと仙台の七夕祭りはセットで毎年のように行っていました。

なんだか、ひとつのところに落ち着いているのが逆に落ち着かないタイプなんですね。私の父が転勤族だったこともあって、茨城や船橋、群馬の前橋から渋谷、石川の金沢など、日本各地を点々としていたので、もはやライフスタイルが旅みたいなものだったんですね。

あちこち移動すれば、新しい人との出会いと別れがある。それが旅。旅することで、色んな感情を揺さぶられるんですよね。普段どおりの生活の中では感じられない何かが、絶対にある。旅には、不安もつきものだけれど、だからこそ新鮮なドキドキやワクワクが感じられるし、優しくされると安心感や感動もいつもの倍感じることができる。もちろん、悲しいことも笑えるハプニングもおこる。

それを実感しているからこそ、読者には「週末はゴロゴロしていないで、ちょっと出かけてみない? 新しい友達でも増やしてみない?」って提案する、提案型のアクションエールマガジンというカテゴリの旅雑誌を作ってみたかったんですね。

── とりあえず行ってみることは大事だなって思いますね。危ないこともあるけど、実際は用心さえすれば行けるよって。

「とりあえず」っていいスタンスですね! 「とりあえず」やってみたら、合うか合わないか分かる。やってみなきゃ何も分からないから。あとは、誌面では出来るだけラフな感じで、自分たち自身が、楽しんで、おもしろがっている様子をそのまま伝えることが一番いいのかなと思っています。

「行く」だけで終わらない、自発的に創る旅

── では、今一般的に言われている女子旅と、「TRUNK」にある「旅」というのは、同じ女の子がしていることでも意味が少し違うのかなと思いました。

……と、言いますと。

── 女子旅は、いかにチェック項目を消費していくかが大事だと思います。そこに価値を見出すのが女子旅というスタイルで「TRUNK」の場合は、何を体験して感じるかが大事なのかなと。

観光地を訪れたこと、が旅の目的なんじゃなくて、そこで誰と何をしたかとか、どんな体験をしたかが、価値になるかなと。「通天閣行って来た」だけじゃ、確かに大阪へ行ったことがあることにはなるけれど、何も面白くも想い出も残らないじゃない。

私もそうですが、今の若い人たちはお財布事情もそんなに潤沢ではないですから、ただ行くだけ、という旅は無意味だと分かっていると思う。ちょっと自分たちより上の、シニア層の旅だと、ツアーが組んであっ、主要スポットをバスで全部回ってくれて、お昼ご飯も全部決まったものを用意してくれているという旅が、やっぱり安心だし根強い人気だとは思います。

けれど、今の世代は、旅の仕方というか、旅という言葉の概念が違ってきていると思っています。自発的に、自ら楽しむというスタンスの旅が、トランクが提案する旅だと思っています。

「旅」という新しい出会いと発見を

「TRUNK」は旅の一冊ではありますが、人生を旅だと考えたら、引越しや転職もひとつの旅だと思っています。荷物を準備して、違う場所に行くという意味では、引っ越しも転勤も、転職も旅と一緒。飛行機や宿の予約、パッキングも旅の一部。

紙面では、ユニークな試みをしているLCCさんを取り上げたり、パッキングの中身を見せてもらう企画を入れたりしています。いわゆる旅雑誌が「京都」とか「北海道」という場所や人気スポットで括ったり旅を提案しているのとは少し違って、旅が好きな人のライフスタイルを色んな切り口で紹介しているんです。そして、アクションエールマガジンですから、旅が好きな人が旅先でやってみたい面白い体験を、私たちが探して誌面で紹介する特集も盛り込むようにしています。

今は日本国内全体で観光業が盛り上がっていることもあって、少しずつですが田舎への旅もしやすくなってきているように感じます。もちろん、まだ二次交通が悪い地域も多くて、有名な観光地でもレンタカーがなくちゃどこへも行けない地域もありますし、地元の方は観光に積極的ではないこともある。ですが、以前よりは確実に変わってきていると思います。

ぜひ、そんな地域に足を伸ばして、おもしろいものやステキな仲間に出会って「いやーいい週末だったわ」という休みを過ごしてほしいですね。そうすれば、日本のサラリーマンもOLも、もっとキラキラした、余裕のある人になれるんじゃないかなと。それはまぁ、自分自身もそうありたいという願望ですけど(笑)。

(撮影:赤崎えいか、聞き手:杉山花那、立花実咲)

[里見有美:旅&アクションエールマガジン「TRUNK」編集長。講談社「Voce」編集部を経てフリーランスに。以後株式会社ネコ・パブリッシングに入社。「TRUNK」4号は12月18日発売予定。]

「TRUNK」3号発売中!

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