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アヴちゃん(女王蜂)「デートはライトに」Vol.5 ゲスト:志磨遼平 夢で会いましょう編

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女王蜂のアヴちゃんが彼女を慕う男性たちとお忍びデート。その様子をドキュメントする人気連載第5回目に登場するのはドレスコーズの志磨遼平。女王蜂主催の2マンLIVE企画「お見合い合戦一騎討ち~ロマンスに死す~」にて共演するなど、公私ともに仲良しの2人が浅草に繰り出しました。街行く人々も思わず溜め息をもらした、見目麗しいカップルのデートをお届けします。

18:00 今半本店

志磨「煙草吸ってもいいですか?」

アヴちゃん「どうぞ。志磨くんはキャスターマイルドを吸うのよね」

志磨「昔、学生時代に隣の席のギャルが『キャスターってバニラ味なんやでー♡ 吸ってみー♡』とか言いながらくれて、『ほんまや。これなら吸えるー』って言って、それからずっとキャスターマイルド」

アヴちゃん「ギャルからいただいたって素敵。志磨くん、お姉ちゃんいそうやんか。いや、一人っ子そうとは思ってたけど、同時にお姉ちゃんいそうって」

志磨「お姉ちゃんおるとどんなん? 甘えん坊みたいな?」

アヴちゃん「女慣れとかじゃなくて、女の子慣れしてるから」

志磨「一緒にままごととかやってたんじゃないか、みたいな?」

アヴちゃん「そんな感じする。作り物の女の子を見抜いてそうな感じ」

志磨「おお」

アヴちゃん「オトすぞって感じでギャルギャルしい子が寄ってくるんじゃなくて、普通にギャルが友達として沢山いそう」

志磨「ああ、なるほど。それはあるかもしれない。でも超一人っ子体質だと思うけどね。極端に母親に懐いてたわけでもないけど、小さい時からインドア派。あんまり外で遊んだり、それこそ虫取りとかね、そういうのはしてない」

アヴちゃん「私もそう。みんながワイワイしてる感じが得意じゃないの。大縄みたいだなって見てる」

志磨「大縄! 絶妙な例えやね」

アヴちゃん「『アヴ、飛ーばない』とか思う。遊びには行くけど」

志磨「入るタイミングうかがってる奴とかもいるよね(笑)。入れんままキョロキョロして……。うん、その例え絶妙やなあ」

アヴちゃん「『転んだけど頑張りました~』みたいな」

志磨「はー! なるほど!(笑)」

アヴちゃん「バンドのスタンスっぽい(笑)」

志磨「あんまりこうね、ピュアになれないよね」

アヴちゃん「私が?」

志磨「いや、僕たち」

アヴちゃん「ピュアじゃない? 私、Soピュアやと思うねんけど」

志磨「あはは、出た(笑)」

アヴちゃん「私、可哀想なくらいピュアやで。多分みんなに同情されてると思う。志磨くんもピュアな気がするけど。だって、斜に構えてないでしょ」

志磨「いや、構えてるから」

アヴちゃん「私は構えてると思わない。私、岡崎京子の世界観やねん。岡崎京子のキャラクターってさ、答えを知ってるだけで、でもみんな剥げば肉と血の塊なんだから、みたいな感じでしょう。斜に構えてるというよりはスッとしてる。守ったって寂しいだけだから」

志磨「アヴちゃんは岡崎京子型の唇だね。横顔が岡キョン漫画のキャラ」

アヴちゃん「そう。岡崎京子顔なの」

志磨「ふふ、今JJスマイル出てるよ。岡崎京子からのJJスマイル(笑)」

アヴちゃん「この顔すると、ほんまに何考えてるかわからんよね」

志磨「JJスマイルは全てを隠すよね(笑)」

アヴちゃん「当たり障りない」

志磨「ただ闇は深い、みたいな」

アヴちゃん「『おはようございます、こんちくしょう』って」

志磨「めっちゃ闇抱えてる(笑)」

アヴちゃん「また批評してるし(笑)。じゃあ『酔っちゃったかも!』みたいな艶やかな感じはどう?」

志磨「あはは」

アヴちゃん「テレビ出る時にJJスマイルやろうかな。私、元々黒目が小さくて、黒目が孤立すんねやんか」

志磨「すげえ、三白眼どころやないんや。四白眼」

アヴちゃん「ほんまにすごいねん、白眼が白いからまた怖くて。JJスマイルやったのは、それを誤魔化すため。やりすぎて、やしちゃんに『詐欺師みたい』って言われた(笑)」

志磨「詐欺師(笑)。詐欺師とJJスマイルは紙一重なんだね」

アヴちゃん「そういえば、志磨くんの夢に出てきた首長族って強制的に首を長くするものなの?」

志磨「強制。子どもの時から、どんどん輪を増やして、徐々に長くしていく。首が長くなってるんじゃなくて、肩が下がってるんだよね」

アヴちゃん「首輪って重いん?」

志磨「重い。お風呂に入る時とかはガシャッって外して、首を洗って、またはめる」

アヴちゃん「コルセットなんや」

志磨「うん、女の人だけなんだよね。纏足みたいな感じ」

アヴちゃん「てんそく?」

志磨「小さい靴を小さい時に履かせて、ずっとそのままにして足の成長を止めるっていう風習。それでよちよちふらふら歩くのが、か弱く女性的に見えるんだって」

アヴちゃん「まだあるの?」

志磨「あるところにはある」

アヴちゃん「いかれてるね」

志磨「大きくなってきたら、足の骨を石でつぶすねん。で、また履かせて固めてまう」

アヴちゃん「うわあ~。……桃娘の話、知ってる? 女の子に小さい頃から桃しか食べさせないと、体臭も尿も、何もかも桃の匂いがするんですよ。それがおじさまたちの慰めものになるの。でも栄養が偏るから、長生きできないんですよ」

志磨「へえ~……」

アヴちゃん「桃娘、かわいそうじゃない?」

志磨「なんか、すごい」

アヴちゃん「NeoL読んだ子は勉強になったね(笑)。”桃娘”って曲書くわ。最近好きな漫画は?」

志磨「えーとね、中村明日美子って知ってる? いわゆるBL漫画で有名なんだけど、そうじゃないのも色々描いててね。最初に読んだのが『コペルニクスの呼吸』っていう、小さい時にサーカスに売られた男の子の話。その子はピエロ役で、空中ブランコの人とか、ジャグラーとか色々おんねんけど。主人公の男の子が髪の毛がくるくるで天然パーマで鳥の巣みたいやからトリノスって呼ばれてて。トリノスはサーカス団の団長の慰めもので。話も面白いし」

アヴちゃん「それってBLなん?」

志磨「BL。一応トリノスは男の子だし」

アヴちゃん「性交シーンも描いてあるの?」

志磨「描いてる、描いてる」

アヴちゃん「話がええんや」

志磨「そう。そこから話が二転三転して、すごいことになる」

アヴちゃん「志磨くん、BL読むんや」

志磨「腐男子! ゲイではないけど」

アヴちゃん「でもキュンとするん?」

志磨「うーん…… いや、僕が一番最初に読んだ漫画が『パタリロ!』なんよ」

アヴちゃん「なるへそね」

志磨「パタリロに似てるって小さい頃めっちゃ言われてた(笑)」

アヴちゃん「13歳くらいから美少年になるねんな」

志磨「たまにキリっとすると、美少年」

アヴちゃん「いい奴やし」

志磨「僕、気を抜くとパタリロ顔になる。小さい時にうちのおかんから『パタちゃんパタちゃん』言われて。ふにゃっとした時の顔に似てるって言われてて。で、ゴキブリ走法ってあるでしょ。カサカサって。あれをやると母親が喜ぶから家でいつもゴキブリ走法してた」

アヴちゃん「母親のためにやるとか、優しい。首長族にされたから慰めてたんやね(笑)」

志磨「ね、それで傷が癒えるんなら(笑)」

アヴちゃん「ねえ。それほどBLには免疫があるのね」

志磨「うん、免疫がある。最初からつまずいてる」

アヴちゃん「私、何読むかなあ。あまり新しいものを開拓しなくて、『火の鳥』は何編とかいっぱいあるから、望郷編をたまに読んだり。『ガラスの仮面』は面白いな」

志磨「僕、速水真澄(『ガラスの仮面』の登場人物)から花束もらったことある」

アヴちゃん「えっ、すごい! 紫やった?」

志磨「もちろん」

アヴちゃん「やだ、妬いちゃう」

志磨「これはね、自慢したくても誰にすればいいかわからへん。男の人はみんな読んでないし」

アヴちゃん「女の子も、今の子はわからへんよね」

志磨「『ナントカ芸能から花束届いてるけど』って言われて」

アヴちゃん「『大都芸能』?」

志磨「そう(笑)」

アヴちゃん「私あの、毒のシーンが好きやねん。『二人の王女』のオーディションに乗り込んで、カタカタカタって台所の戸棚から薬ビンを取って、『毒……』って言って、審査員がゾーッとなるシーン。『毒、私がこれを手に入れたことは誰も知らない。あの人。いつだって身勝手に生きていた。笑ってらっしゃい、それもこれで終わるーー』。で、最後入れんと、『私の、切り札』って戸棚に直して、また料理を作って終わんねんけど、審査員がはあ~ってなって。レベルが違う、って。それが全編の中で一番好き。……紫のバラ、すごーい。いいなあ」

志磨「すごいでしょう。嬉しすぎて、こんな花束が届いたというのをブログに書いたの。『これは、芸能界でも一流の人しかもらえない。速水真澄から花束が届いたってことは、つまり芸能界で一流という証なのです』って書いたら、お客さんからコメントきて。『志磨さんはいつから芸能界に仲間入りされたんですか?』って」

アヴちゃん「『ガラスの仮面』読めや~!」

志磨「『そういうことで一喜一憂するような人だとは思いませんでした』って」

アヴちゃん「今から漫画喫茶に行ってください!!」

志磨「今すぐ行け! 義務教育やぞ!」

アヴちゃん「ほんまやで! 『ガラスの仮面』は義務教育やぞ! それ、ちょっと嫌やなあ」

志磨「何も言わへんかったけど」

アヴちゃん「あー、シカトしたんや。志磨くんのファンはセンシティブやねん。Soセンシティブ! 傷つきやすいかわいこちゃんたちばかりですから。でも今回はみんな傷ついてないみたいね」

志磨「ホント? 二回目にもなると『ふーん』みたいな? 狼少年」

アヴちゃん「免疫がついてきてるから」

志磨「『そうなんやー』って」

アヴちゃん「『次なんやろー』って?」

志磨「僕は結構へこんでるんやけどなあ。この話、初めてするわ」

アヴちゃん「言いたいことが広がるかもしれへんよ」

志磨「ああ、確かにね。まあ…… レコーディングの前日に、決めたのね。メンバー3人に『活動を終えよう』って話をすることを。でも、そういうこと(活動終了)を決めてからレコーディングするのってなんか嫌やなと思って。せっかく悩んで悩んで作ったものに、作品と関係ない気持ちが入り込むのは嫌やな、って。だから全部録り終わったらメンバーに話そうと思って」

アヴちゃん「え、最近?」

志磨「あっ、ちがうちがう。今回の僕の1人のじゃなくて、その前、夏に出した5曲入りのやつ」

アヴちゃん「ああ、『ヒッピーズ』?」

志磨「そう。『ヒッピーズ』を録り終わったら言おう、って。で、レコーディングが終わった次の日に、メンバーに『ちょっと、お茶しよっか』って声かけて」

アヴちゃん「お茶じゃ済まないけど。で、みんなと話して」

志磨「うん。喫茶店の個室をとって…… ここ一年ぐらいの制作とか活動が大変だったのは4人は周知やし、むしろ4人しかしか知らんことやけど……。まあ、ここで1回止めましょうって言って、『うん』ってなって」

アヴちゃん「志磨くんの決断やったんやね」

志磨「うん、まあ、そうね。僕が言いだして、このバンド組んだから、最後を言い出すのも僕かなあと思って」

アヴちゃん「なるほど、そっか。逆と思ってる人も多いやろね」

志磨「ああ、みんなから『抜けます』って? いや、僕ですね」

アヴちゃん「なるほどね。占い通りですね」

志磨「そうやね……」

志磨「僕、大丈夫? 今、ageHaの時のダメな顔になってない?」

アヴちゃん「大丈夫。ageHaの時、志磨くんめっちゃ面白かった」

志磨「あれ、夜中の3時くらいだったよね」

アヴちゃん「その時は、志磨くんと普通にしゃべってて、夜遊び行く予定なかったのに、『行くねん』って言われて『私も行きたい!』って言って。すっごいナイトアウトって感じだった」

志磨「したした」

アヴちゃん「ナイトアウトした理由が、志磨くんが次はダンスアルバムにしたいからダンスミュージックの研究に行きたいってことだったのよね。その言ってたことが、今回のアルバムでちゃんと身になってた」

志磨「うん、身になりました」

アヴちゃん「よかったです。ねえ、今日話してて思ったけど、志磨くんも私も顔が左右非対称よね。私は完全非対称」

志磨「そうなんかな?」

アヴちゃん「私は奥歯が全然違ってて、左が冷たいマネキンっぽくて、右は人間味があるの。志磨くんは二重が違うのね」

志磨「そう、右が三重みたいになってて。最初は左右一緒やってん、でも20代の頃、暇すぎて毎日12時間くらい寝てたら、ある日から片方が三重のまま治らんくなった」

アヴちゃん「全然違う。左の方が男の顔してて、右はかわいい。ほら(と、撮影した写真を見せる)」

志磨「ほんまや。目の形が違う」

アヴちゃん「ミュージシャンってそういう人多い」

志磨「そうなんや。ふーん」

アヴちゃん「左右対称の人のほうが少ないねんて」

志磨「ね、そう言うよね」

アヴちゃん「でも私くらい非対称なのも珍しい」

志磨「ミック・ジャガーは完全に左右対称で、どんな表情しててもやっぱり左右対称なんやって。それがすごい珍しいらしくて標本欲しいって言われるらしい」

アヴちゃん「へえ。志磨くんは手も綺麗よね」

志磨「大きいんだよね。アヴちゃんのほうが綺麗だよ」

アヴちゃん「嬉しい。はい、じゃあ手を合わせてください! ごちそうさまでした!」

志磨「ごちそうさまでした」

アヴちゃん「おいしかったです」

志磨「おいしかったです。ちょっとそこでシャボン玉やらない? 夜やとまた綺麗かも」

アヴちゃん「素敵。やりましょう」

20:15 浅草寺前

志磨「記念写真とろうよ」

アヴちゃん「撮りあいっこする?」

志磨「じゃあ最初にアヴちゃん撮らせて」

アヴちゃん「うん」

アヴちゃん「じゃあ次は志磨くん」

志磨「ピース」

アヴちゃん「ふふ、かわいい」

志磨「浅草、楽しいね」

アヴちゃん「一緒だとなんでも面白い」

志磨「最強だね」

20:30 浅草駅

志磨「Soあっという間にお別れの時間だ。今日、ずっと楽しかったね」

アヴちゃん「また遊びに来て。志磨くんローテーション説(笑)」

志磨「うん、呼んで」

アヴちゃん「またナイトアウトもしましょう」

志磨「しよう」

アヴちゃん「名残惜しいわ」

志磨「ほんまに。もっとずっと遊びたい」

アヴちゃん「夢で会いましょう」

志磨「そうだね。夢で遊ぼう」

アヴちゃん「……おやすみなさい」

志磨「……おやすみ」

アヴちゃん(女王蜂)
バンド「女王蜂」ヴォーカル。2009年神戸にて活動開始。2011年3月に初の全国流通盤アルバム『魔女狩り』をリリース。同年9月、アルバム『孔雀』でメジャーデビュー。収録曲“デスコ”は映画『モテキ』のメインテーマに抜擢され、映画にも出演した。2012年5月、メジャー2nd『蛇姫様』をリリース。2013年2月より約1年間の活動休止期間を経て、2014年より女王蜂の活動を再開することをアナウンス。2月22日に渋谷AXで復活ライヴ「白熱戦」を行い、その後単独公演「灼熱戦」を各地で開催。2015年1月スタート テレビ東京系ドラマ「怪奇恋愛作戦」のオープニングテーマを担当することでも話題に。12月31日には幕張メッセで行われる「COUNTDOWN JAPAN 14/15」に約2年ぶりに出演予定。

http://www.ziyoou-vachi.com/

志磨遼平(ドレスコーズ)
2012年、1月1日。志磨遼平(Vo)、丸山康太(Gu)、菅大智(Dr)の3人がドレスコーズ名義でステージに立ち、スタート。2月に山中治雄(Ba)が加入。同年12月に1st アルバム『the dresscodes』を、2013年11月、2ndアルバム『バンド・デシネ』をリリース。2014年9月、1st E.P.『Hippies E.P.』をリリースし、同作品をもって、志磨遼平、丸山康太、菅 大智、山中治雄4人での活動が終了。12月10日に3rdアルバム『1』がリリース。2015年1月17日(土)大阪・梅田AKASOを皮切りに、名古屋、東京を巡る「Tour 2015 “Don’t Trust Ryohei Shima”」を開催。

http://the.dresscod.es/

今半本店
住所:東京都台東区浅草1-19-7
電話番号:03-3841-1411
営業時間:11:30〜20:30
定休日:火曜日

撮影 中野修也/photo Shuya Nakano
文 桑原亮子/text Ryoko Kuwahara

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