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世界の「家族」と一緒に。私のクリスマスの過ごし方

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photo credit: micamica via photopin cc

旅を通して港を探す、TRiPORTライターのレティです。

みなさんはクリスマスと聞くとどんな気持ちになりますか? 恋人がいるのなら、デートはどこにしようかなと思いながら、わくわくするはずです。あるいは12月のラブラブな雰囲気にイラッとしながら、普通に毎日を送る人も少なくありません。

日本のクリスマスはバレンタインデーとさほど変わらないと思いますが、日本生まれ育ちのみなさんにとっては当たり前でしょう。では、他の国でクリスマスとはどんな日なのか考えたことがありますか? あるいは、他の国から日本に来た人はどんなクリスマスを過ごしているかご存知ですか?

国によってその答えが違うはずですが、イタリアだと「クリスマス=家族で過ごすもの」です。だから、日本にいるにせよ、イタリアに帰っているにせよ、クリスマスになると私は「家族」を求めます。

というわけで、今日は私の日本における「家族クリスマス」、そしてイタリアにおける「家族クリスマス」を紹介します。


Yuichi Yokota「Italy2008

「家族」を求めて、「家族」を作る。私のジャパニーズクリスマス

8年前、はじめて日本で留学した時の大きなカルチャーショックといえば、日本のクリスマスでした。日本で生まれ育った方にとっては「恋人と過ごすラブラブのクリスマス」が当たり前でしょうが、私にとっては信じられない事実でした。

幸いなことに恋人が近くにいたので、その「特別なクリスマス」を楽しく過ごすことができました。しかし、日本にいる時間が長くなればなるほど、クリスマスになるたびホームシックになるようになりました。アメリカやヨーロッパから来ている人にとっては、クリスマスは家族と一緒に過ごすものですし、家族と離れた場所で過ごす人にとって、クリスマスほど寂しい時期はないかもしれません。

では、少しでもその寂しさを和らげるためにどうすればいいでしょうか?

一番簡単なのは、きっと帰省することでしょうけれど、毎年日本から離れた地元には簡単に帰れるわけではありません。自分が帰れないときは、家族が日本に来てくれることもたまにありますが、これもまた毎年というわけにはいきません。

そのため、家族から離れて日本でクリスマスを過ごすときは、日本で「家族と過ごすクリスマス」を自分でつくりあげるしかないと私は思います。つまり、日本で一緒に過ごせる「家族」を作るということです。ここの「家族」とは、必ずしも血縁関係を指すものではありません。実際に日本で結婚して、子どもをつくる人も多いですが、血のつながりがなくても家族のような存在がきっといることと思います。

イタリアに帰るのを楽しみにしていたのに、日本から離れられず、とても落ち込んでいました。姉だけ来日することになっていて、再会できるのはすごく嬉しかったのですが、一方でクリスマスに相応しい雰囲気にならないと落ち着けない部分もありました。

そのとき世界のいろんな国から来ている友達と話したら、やはりみな似たような悩みを抱いていることが分かって思いつきました。「皆お互いに家族になればいいじゃないか?」と。文化は違いますが、一緒になればきっとお互いにホームシックを癒し合えるはずです。

そこで去年のクリスマスは、友達を集めて「実家のクリスマス」を再現してみました。国籍はばらばらですが、同じ食卓を囲むだけで「家族」が集まったような気がしました。言葉が通じないこともありますけど、一緒に食事を食べて幸せな気持ちになります。宗教や習慣がぜんぜん違いますが、それでも一緒にクリスマスを祝うことができます。

「心の国境をなくす」とはこういうものではないでしょうか。どこにいても、誰といても、どんなバックグラウンドかはさておき、心と心を通じて「家族」になるということを体感しました。

国境をなくす、「家族」が増える。私のイタリアンクリスマス

では、私のイタリアの「家族クリスマス」とはどんなクリスマス、どんな家族なのでしょうか?

先ほど「イタリアのクリスマス=家族」と書きましたが、ここの家族は親子だけ指すものではなく、父母や祖父母はもちろん、叔母、叔父、その息子や娘などが含まれています。子どものときは25人くらい集まってクリスマスを祝っていた記憶があります。

24日の夜、そして25日の昼から食卓を囲んで、美味しいものを食べたり、プレゼントを開けたり、一日中大騒ぎです。テレビニュースが流れると必ず政治に関する議論で盛り上がって、午後になると必ずソファで寝転ぶ人がいます。毎年変わらず同じ風景ですが、毎年変わらず見たい風景です。

そして、たまにイタリアのクリスマスは家族が増えるきっかけとなります。たとえば、日本人の友人、あやを実家に連れて行ったときもそうでした。


Yuichi Yokota「Italy2008

最初はうちの家族もあやもお互いに気を使ったりしていたのですが、やはり毎日同じ食卓を囲んで食べると自然に家族になりました。あやがうちの親を「パパ」と「ママ」を呼ぶようになりましたし、お母さんは何の遠慮もせずに方言であやに話をかけるようになりました。

また、うちの家族は皆カトリックなので、違う宗教に対して興味津々です。実家で過ごした10日の間に、あやが何回日本の宗教について聞かれ、何回「一緒に教会に来ない?」と誘われたのか数えられないくらいです。

正直にいうと、最初は「うちの家族はしつこいな……」と心配していましたが、結局はそれでいいんだと思うようになりました。あやが「家族」になったからこそ、だれも遠慮せずにしつこく教会の話をしたり、政治についてけんかしたり、方言で話したりすることができたのです。

あやと私の家族は、わずかな時間しか一緒に過ごすことができませんでした。しかし、家族であれば、どんなに離れても変わりません。あやは今でもうちの両親を「ママ」と「パパ」と呼んでいるし、毎年うちの両親は「日本の娘」にクリスマスプレゼントを送っています。

さいごに

今年のクリスマスは久しぶりに実家に帰ることになりました。しかも、今回も日本から一緒に帰る人がいるので、今年も家族が増えるはずです。またきっと私の家族が方言で話をかけながら、彼に宗教についてしつこく聞くでしょう。今年もきっと日本人だろうか、イタリア人だろうか、同じ食卓を囲んで「家族」になるでしょう。私はその風景を見るのが、今から楽しみで仕方ないのです。

でも、その前に、日本の家族と私のジャパニーズクリスマスを祝わなきゃ!

Buon viaggio e Buon Natale!

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本場のクリスマスをフィンランドの「サンタクロース村」で過ごしたい!
*Yuichi Yokota「Italy2008
*Nobuki Arai「皆がサンタ!!どこでもサンタ!!サンタサンタサンタだらけのマラソンサンタラン!!

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