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ロキソニンS「第1類据置」は妥当?

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ロキソニンS、薬剤師による対面販売が必要な第1類に据え置き

このほど厚生労働省の医薬品等安全対策部会は、「痛み止め」として日本で最もよく使われているロキソプロフェンナトリウム水和物の一般用医薬品(商品名:ロキソニンS)のリスク区分を、薬剤師による対面販売が必要な「第1類」に据え置くことを決めました。これは、今後も引き続きロキソニンSが無制限に使われないように、事前に薬剤師による指導が必要とされたことを意味します。

私は今回の決定は、医学的に見て妥当であると思っています。

まれに喘息や腎障害などの重い副作用が出ることも

ロキソニンSは、医師が処方する医療用医薬品ロキソニン錠60mgと同じ成分かつ同じ容量でありながら、一般の人が医師にかからなくても薬局で買うことができる鎮痛薬です。他のアスピリンやイブプロフェンなどより鎮痛作用が強力で、副作用が多くないことが特長です。

しかし、まれに喘息や腎障害などの重い副作用が出ることがありますし、頭痛や腰痛などでロキソニンSを長期に連用すると、胃潰瘍や薬剤誘発性頭痛を引き起こすことが知られています。また、妊婦や授乳中の女性では、赤ちゃんに重い障害が出ることがあり禁忌となっています。

強い痛み止めが必要な時には、医師や薬剤師に相談を

また、「痛み」というのは体の異常を本人に知らせるサインです。中には、脳出血、悪性腫瘍、リウマチなどの重い病気の初期症状であることもあります。このような場合にロキソニンSのような強力な痛み止めを飲んで症状がやわらいだからと放っておくと、病気が進行して手遅れになる可能性も否定できません。そういう意味でも、強い痛み止めが必要な時には、必ず医師や薬剤師の判断や意見を聞くことが重要です。

最近、「セルフメディケーション」といって、健康や病気に対して医療機関にかからずに、自ら診断し、治療しようとするための情報が溢れています。自己の健康増進法にリスクや誤りがないか、一度は医師や薬剤師などの専門家に相談することも必要でしょう。

(古家 敬三/医学博士)

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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