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判決日に欠席した場合はどうなるでしょうか?

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Q.

 裁判所の判決がもうすぐ出ますが、当日もしも行けなくなった場合はどうなりますでしょうか?

(50代:男性)

A.

 ご相談では、単に判決とだけおっしゃられていますので、刑事と民事にわけてお答えします。

 まず、刑事事件についてですが、刑事訴訟法83条3項で、被告人と弁護人の出廷を開廷(裁判のスタート)の原則としています。また、刑事訴訟法285条では「拘留にあたる事件の被告人は、判決の宣告をする場合には、公判期日に出頭しなければならない。その他の場合には、裁判所は、被告人の出頭がその権利の保護のため重要でないと認めるときは、被告人に対し公判期日に出頭しないことを許すことができる」と規定しており、原則は出席。例外的に裁判所が認めた場合のみ欠席ができるという運用がなされています。
 身柄を拘束されていない被告人が出廷しない場合、身柄を拘束し出廷させるということが実務上はなされる場合があります。

 次に民事事件についてですが、民事訴訟法251条2項では、「判決の言渡しは,当事者が在廷しない場合においてもすることができる」とされていて、判決日に欠席しても問題ありません。
 判決の言渡し後、当事者には判決書が送達されます(同法255条1項)。代理人が出廷していれば裁判所書記官から直接手渡しされることもありますが(同法100条)、原則として、送達場所として届出がなされている場所(通常は代理人である弁護士の事務所)に郵送されます(同法99条103条104条)。
 控訴期間は、判決の言渡し日ではなく、判決書の送達を受けた日を基準に計算されるため(同法285条)、判決において不利な内容が出そうだとの予測が立っている場合、控訴の準備のためにあえて郵送で判決書を受け取り、控訴期間を稼ぐという運用を行うケースは多くあります。

 以上のように、判決が言い渡される期日(言渡期日)に欠席されても問題ありませんが、原告と被告が互いに主張しあっている段階では、裁判の日(期日)に欠席することで不利な判決になる可能性がありますので、弁護士(代理人)に依頼している場合は、欠席してよいかどうかを確認しておく必要があります。

元記事

判決日に欠席した場合はどうなるでしょうか?

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